紙の本
どちらが主軸なのか?
2011/10/01 22:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中には途中で刊行がストップしてしまうシリーズ作品が多くある。打ち切りになったのなら仕方ないと言えるが、出せば売れるのに、そうではない理由で出版されない作品だ。1年経ち、3年経ち、5年経つと、もはやあの続きを読むことはできないのだと思い始める。おそらくこれもそうなるのではないかと密かに思っていた。いや、そうならなくて良かった。4年ぶりの新刊である。
「涼宮ハルヒの分裂」の続きなので、そちらを読んで内容を思いだしてから、こちらを読んだ方が良いかもしれない。
ハルヒに代わる神候補として突如登場した、キョンの中学時代の友人・佐々木。そして彼女の周りに集う宇宙人、未来人、超能力者。彼らが表面に出ないか、出るかによって、物語はαとβ、ふたつのラインで並行して繰り広げられる。
αラインでは、SOS団を新入生たちが訪れ、入団試験が繰り広げられる。その中には何か興味を魅かれる少女、渡橋泰水がいる。一方、βラインでは、頼みの綱の長門有希が倒れ、キョンに取りうる手段が限られていく。
ふたつの物語を分けた原因は何なのか?それぞれの結末が、登場人物たちが何をもたらすのか?徐々に湧き起って来るわずかな違和感の解決は、後編に持ち越される。
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ついにハルヒシリーズ既刊もあと1冊を残すのみです。
厳密には「中編」のこの巻、大きく物語が動きましたね。
とはいえ、この巻からでは絶対にわけがわからないので
(ただでさえ「分裂」してるので混乱しやすい)、
「分裂」を読んでおくこと必須ですね。
今回の展開で、作品冒頭のぶっとんだ言葉と裏腹に、
ハルヒは物凄く常識人(というか現実主義?)なのが
よくわかりますね。
誰よりも世界をまともなものと認識しているからこそ、
「手に入るはずのない」不思議がほしくて仕方が無い。
不思議が、てより「手に入るはずのないもの」を
求めたいだけの普通の女の子なんですよね(笑)。
キョンがここまでくると、ハルヒこそ「普通の子」と
認識してるのも嬉しい。
一見佐々木さんこそが常識人だと思っている「奴(ら?)」ですが、
佐々木さんは逆のように思います。
自分が非常識を抱えているのを自覚しているが故に
自分を形にはめて振舞っているというか。
キョン視点では彼女の「男言葉」側面しか見れないので、
女性相手の彼女の振る舞いがほとんど見れないのが残念。
しかしながら「分裂」なので「わたぁし」こと
「渡橋」も見えてきましたね。
下巻で挿絵にも登場するハルヒとも佐々木さんとも
毛色の違うこの子も楽しみであります。
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壮大な前フリから一転。ようやく物語は動き出す。
長門は病床に臥すし、新入団員が現れ、潜在的ライバル達と対当する。
4年も待たされた読者からすると、やっと物語が進展して盛り上がったのでしょうけど、一気に読んだ自分としては後半に繋げる為のエピソードにしか感じれなかった。前巻ラストに罠を仕掛けておいて欲しかったなぁ。
p.266の猫と犬の解釈は好き。僕は猫族で、犬は嫌いではないけれど、あの媚び売るような犬の態度にちょっと信頼におけない存在だなとおもっていたが、そういう事だったのか。奴め、失礼にも程があるぞ、我々と同じだと思っていたとはな…。(話が脱線してしまった)
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「分裂」から時間が経っていたので、思い出すのに一苦労。おさらいが必要かも。αとβでパラレルに進んでいるので、わかっているはずなのにページ戻りが発生する。
内容はこの巻だけでは評価が難しい。途中で少しだれる感じはあったが、面白いことは間違いない。
「分裂」の時と佐々木さんの印象が少し変わった気がするのは私だけ?
後編でどうまとめるかに期待。ヤスミは何者!?「消失」より上か下か!?
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前・後ともに読了。
まずは、あまりにも久々だったので分裂から読まなければならないという点。
著者は発売延期の理由を曖昧に説明していたが、まあ発売されただけ良しとせねば。
内容に関してだが、まずは古泉の感情の発露がストーリーを引き締めるという上でよく効いていたな、と感じる。
一方、一気にクライマックスへと向かうスピード感が本作の特徴的な部分だと思うのだが、
古泉の語りの部分がそのスピードを殺したようにも感じる。
加えて藤原と朝比奈さん(大)との邂逅のシーンも、(藤原の動機の説明でもあったため必要なのだが)若干冗長的に感じた。
また、佐々木・橘が後半は空気になっていたので、その点フォローがあれば良かったなとも思う。
だが、そのストーリーの軽快さはシリーズ随一ではないだろうか。
要は小説を二冊分読むことにはなるのだが、これまでの作品の中に度々見られた悪い意味でのくどさが薄まった分、話がポンポンと小気味よいテンポで進行したのではないかと思う。
そういう意味で中身のバランスが上手く取れていたように感じる。
本作の発売が再三の延期により、読者は気を揉まされ続けるのと共に新刊への期待度というものが青天井になっていた中で、
それらを概ね納得させるに値する肉厚な作品であったということは大いに評価したい。
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ハルヒシリーズ第十弾。
前巻「涼宮ハルヒの分裂」からの直接の続編です。
二つに分かれた世界でそれぞれのSOS団が全く違った活動を展開していく。
ほのぼのとした世界とシリアスな世界。
この二つの世界がこのあとどうなるのかは後編に続くとして、朝倉さんや黄緑さんまで出てきてオールスター総出演みたいな様相を呈しております。
SF色全開の今作がどんな結末を迎えるのか楽しみです。
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正直キョンの独り語りが冗長かなと・・・。
しかし佐々木はかわいい。
佐々木を主人公にしたスピンオフがほしいくらい。
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C0193 本の半分を読んで評価するのは失礼と考えていますので、評価は保留です。アニメ絵に慣れきったためか、ちょっと違和感を感じてしまいました。
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谷川流の涼宮ハルヒシリーズ第10巻
都合、分裂からの事件にスポットを当てている。
個人的には叙述トリックを取り入れてほしかった。そう思わせる形式である。
表紙は涼宮ハルヒ。
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図書館で借りた。
前作はすでに忘却の彼方。前半はかなり、意味不明。パラレルワールドで進展しているとわかってからは、ま、なんとか。一人称の小説の、視野の狭隘感やら、「青春」なとことかがこっぱずかしくも微笑ましい。楽しめました。ただ、終わり方はカナリ、私的には不吉。新キャラによるデウスエクスマキナ的解決ではないよね、まさか。
引き続き、下巻へGO。
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なんか無理して内容を引き延ばしてるような気がした。キョンが決意してから行動するまで回りくどい言い方でつらつらと何pも消費している感じ・・・
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発売当時に購入。ちょっと置いておく。
ちなみに消失までしか読んでいなかった。
流れに流されて、単独ものと思い込んで購入。
しかし、すぐに読まず。1ヶ月ほど放置。
しばらくして気が向いて読み出す。
「なんか、よく分からんなぁ。でも
そのうち分かるだろ」
前編終了。よくわからない。いや全く。
「やっぱ前までの話を読んでないからか。」
しばらく放置。後編は読まず。
数ヶ月後、思い出したように手に取る。
目次的なものを見る。
「4章、5章、6章」
え?
分裂からの「続編」っていうか、一つの終わってない
話だとようやく気づく。
分裂がいわば驚愕(上)で、
驚愕前後編で驚愕(中)(下)なのかと気づく。
仕方なく分裂を買ってくる、読む、驚愕前編再読←イマココ
なんか疲れた。
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前の巻の分裂が発売してから結構経ったいて内容があまり覚えてなかったのでもう1度読みなおそうと思います。内容としては新たにハルヒの代わりとなる人物が出て来るという世界線と、新団員を募集する世界線の2つを同時に進行する感じ。やっぱパラレルワールドなネタは好きだなと思った。
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分裂から完全に続物で実質中巻みたいなものなんだけど、「驚愕の前巻」である。いっその事どっちか完全に別名にすればよかったのにね。
内容は九曜が実はある人と関係してたとかあの人が復活したりとか。
佐々木本人もなんだか怪しい感じになってきたし、既に怪しさがMAXな藤原はメーター振り切ったし、何なの向こう側の陣営。
てか非常識な存在であるはずのSOS団を普通と思ってる時点で完全にハルヒに毒されてるよね。
向こう側がむしろ異端な感じに見えるもんね、うん。
新入部員といい謎は深まるばかりだけど、ひとまず区切りはつくんだよね?
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分裂した世界では宇宙人だって未来人だって超能力者だって――一緒になって仲良くなっちゃえ。うん、久しぶりに読んだハルヒですが、ほんと、おもしろかった。僕はラノベでランキングをつけるならば「ハルヒ」は断トツの一位です。