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田辺さんなことと、タイトルで、ろくにあらすじも確認せずに買って読み始めた。
・・・ら、平安時代の話!
現代語でも読むのが遅い私は、昔の言葉を読むのに相当時間がかかった。
はじめの方に「この男が話の主人公」とあったけど、少将と小侍従の話ばかりで、(私の読み間違いだった?)と思った。
知兼の手紙で隠れていた真実が、全て一気に分かったけど、手紙調で長々してくたびれてしまった。
平安の恋も今の恋も通ずることはあるなぁと思った
自然からなる香りや色など雰囲気や情緒を大切にする小侍従やその時代に憧れた
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何とも雅な、平安時代の宮廷が舞台の、恋のお話。
「全員が片思い」という、何処か、『ハチミツとクローバー』のような切なさが漂います。
恋愛小説は、割と好きな方なのですが、読んでいると、どきどきどころか、いらいらする事も多いのです。
しかし、この作品のテーマは、恋愛でありながら、「骨」がとてもしっかりとしているので、さらさらと一気に読んでしまいました。
そして、何だか、物凄く、色々と勉強になりました…。
「恋」と「愛」って、違うのですね。
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現代ものかと思ったら古典だった。
クライマックスがどんよりした雰囲気で後味悪く終わるのかと思ったけど、小侍従に希望が持てる終わり方で良かった。
女は強く怖い。
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冒頭すこし読みづらくて、断念しそうだったけど
読むものがなくて手持無沙汰だったので頑張って読んでみた。
やっぱり面白かったー!
さすが田辺聖子。
口に出した瞬間からそれは本当になる。
勉強になります。
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平安ものだからこそ描けた切なさだろうと思う。一夫多妻制だから他に女がいても現代ほどには責められないし、物騒な事件があったり、出家したり、物語がドラマチックになりやすい。
読みながら、小侍従と一緒に悲しくなってしまった。
ただ、ラストの落としどころが良かったのかは私にも分からない。
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金銭感覚にたけて、屋敷をもち女一人で生きていく 小侍従。
その彼女が、若い少将と恋をするお話。
平安時代の風習がわからなくて、読みにくい小説だったが、内容とストーリーは面白く引き込まれる小説だった。
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平安のキャリア女性。
せつないけど、悲しくない。
恋に悩んだ末、自立することを選んだ女はかっこいい。
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平安時代の小説って、思えば始めて読んだ気がする。
その時代ならではの恋愛の感じ、だけど現代でも通じるところがもちろんあって、とても面白かった。
平安の世の恋愛は、自由だなぁ。。。
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恋と愛の本質がかかれていて、また、香の匂いや襲の鮮やかさが浮かぶような良い文章でした。
もし、…たら別れる。なんていうのはないということ、終わって去ったあとに実在したと実感できるという悲しさ、恋と愛のあり様、そしてしたたかさが学べました。
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恋は甘い、切ない感じを描くものが多く感じますが、苦みと辛さを感じる切ない恋愛小説でした。特に小侍従と少将の別れは、恋愛を経験し、別れを知っている人にとっては印象深い場面だと思います。