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実在の有名ホテルにおける、さまざまな男女の恋愛の形を書いたオムニバス。悪くはないけど、そこまでぐっともこず・・・。
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『みちたりた痛み』以来、ついつい甘糟りり子の作品には目が行ってしまう・・・
実在の有名ホテルを舞台にした恋愛模様10編である。ありふれた表現となってしまうが、ちょっとセレブな内容が満載である。こんな贅沢ができたら・・・というシーンがそこらここらに・・・しかし暮らしは優雅なれど必ずしも幸せとは限らない。そんな内容がそこらここらに描かれているのが甘糟りり子である。殊に女性の心理描写の描き方はちくちくとした痛みを伴うものがある。
10編それぞれであるが、破局的な結末ではなくてもなんだか幸せとはいいがたい・・・甘糟りり子の小説を読んでいると、男女の中の幸せを形作るのは曖昧で難しいということがよく伝わってくる。一見人が羨むような情景の中で、哀しさ切なさがちりばめられている作品であった。
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実在するホテルが舞台になってる短編集。
泊まったことあるホテルが出てくると自然と感情移入しやすいね。
小説に出てくる女性がみんな嫌味にハイソでちょっと苛っとするけど、
生活感のなさがホテル特有の雰囲気にマッチするのかも。
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実在する10のホテルを舞台にした短編集。
どの作品も素直になれない切ない大人の恋が描かれています。
深夜に近い時間に自分の部屋でゆっくり読みたい本。
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いくつもの甘いような切ないような、それでいてベタベタしていない恋愛の話10個からなっている。
それぞれで複雑な事情・背景を抱えた恋愛であることから、毎回新鮮な気分で読むことができた。
特に性格上、女性側の気持ちに入り込む傾向が強いので、疑似恋愛をたくさんさせてもらった気分になれた。