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書評を読んでいると書評している本人が透けて見えてくることにナットク。読後、この先読みたいホンのタイトルも覚えたけど、小池昌代さんの言葉の印象の方が強く残りました。
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「いつも一人で、まるで悪徳のように本を読んできました。だからこのごろ、その悪徳を誰かと分け合いたくなるのです。……わたしは自分が、本のなかに何を読むのかを知りません。本を読む人は迷う人です。いつも迷いながら、何かを探しに、階段を深く降りて行く人です」と彼女は書いています。
小池昌代をこれまで意識して読んだことがなかった私は、いままでいったい何を読んできたのかと、自分で自分の頭をぶん殴りたくなってくる衝動を抑えきれません。
悪徳、と彼女は自分で自分を揶揄していますが、一冊の本と真摯に向きあうことは、その本に、人格にも等しい本格とでも呼べる何かを、常に感じて接することで、私自身もいつもそうしてきましたが、そうか、迷っているのか、と他人事のように思ったりしています。
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書評と本を巡る短文が約百篇収録されている。
手間暇をかけて辛抱強く付き合っても、結局のところ自分とはそりのあわなかった本に対する、誠実かつ率直な文章に心を惹かれた。
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詩人の小池昌代さんによる書評本(2006年ごろからの新刊書が多い)。批評家目線で本を採点する感じがまったくなくて、とても読みやすかったし、読書傾向が(センエツながら・・)私とかなり似てる!好きな作家や、もう読んだ本が取り上げられていて、期待以上に楽しめました。