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哀しみに沈むと瞬間移動する日暮。
恋にトキメクと宙に浮く花菜。
互いの秘密を知らずに恋をした中学生の二人。
熱を出すとピンクのクラゲが見える友美は
失踪した日暮の母の頭にもピンクのクラゲが乗っていたと言う。
突拍子もない設定&展開にしばらく戸惑ったが
徐々に愉しくなってきた。
山本さんらしからぬ作品。
【図書館・初読・10/15読了】
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日暮誠は死んだミーニャのことを思い出すと瞬間移動した。吉原花菜は恋をすると体が浮いた。そんな二人が中学の図書委員会で一緒になった。委員長の花菜とひとつ歳下の日暮。おたがい想いを寄せながらもいつしかすれ違い―。それから六年。意外な形で二人は再会する。花菜がハマった深沢アキ、彼女は日暮の母親だった。しかも親友の穂先友美によれば、深沢アキにはピンクのクラゲがついているという…。
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冒頭から目を疑う場面が繰り広げられている。小学校四年の日暮誠は、愛猫を失った哀しみに暮れていたら瞬間移動してしまったというのである。これからページを繰るごとにどこへ連れて行かれるのだろう、と少しだけ慄く。そして読み進むと、現象は違うが、不思議なことが身に起こる人たちばかりが現れる。だが、それ以外は普通の青春物語であり、成功物語であり、再開の物語なので、あっという間に不思議な設定にも慣れてしまう。ラスト近くのホテルの騒動は、あまりにもドタバタで、どう終わらせるのか不安がよぎることもあったが、無事すとんと納まるところに納まって、これもハッピーエンドというのだろうか。いささか毛色は変わっていたが、憎めない一冊である。
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途中まで面白かったけど、段々ごちゃごちゃしてきて・・・
もうすこし落ち着いて読める感じだったらよかったのですが。。。
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〈内容〉日暮誠は死んだミーニャのことを思い出すと瞬間移動した。吉原花菜は恋をすると体が浮いた。そんな二人が中学の図書委員会で一緒になった。委員長の花菜とひとつ歳下の日暮。おたがい想いを寄せながらもいつしかすれ違い―。それから六年。意外な形で二人は再会する。花菜がハマった深沢アキ、彼女は日暮の母親だった。しかも親友の穂先友美によれば、深沢アキにはピンクのクラゲがついているという…。 ピンクのクラゲ“物体P"を退治せよ! 突然の命令にわたしたちは……。
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一言で言うならば「やりすぎ」。
SF要素のオンパレードで、物語後半はカオス状態。
そんなにあれこれ詰め込まなくても、瞬間移動の少年と体が浮いてしまう少女との淡い恋物語で、十分話として成り立ったはず。むしろ私はその方が良かった。
ピンクのクラゲがどうにも曲者で、そんな壮大な設定必要だったかと首を傾げたりも。
結論。著者にSFは向いていないかと。
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後半がごちゃごちゃしていて読みにくかったけど、青春小説、恋愛小説としては充分に面白いと思いました。
それにしても美人でも可愛くもないけど唇がぽってりしててタレ目の女、ってどんな女なんでしょうね。多分実際にいたらそんなにモテないと思う。
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「本とも」(2007年7月号~2009年1月号)初出連載されたものを全面改稿。
超能力を持った少年少女二人の出会いと成長、そしてその後に遭遇する事件の顛末までをかなりのボリュームで展開。
SF要素満点と言いたいところだが、タイトルを見て期待する向きにはハズレ感が大きいかも。 どうせ荒唐無稽な話なら、もう少しぶっ飛んでもいいところだけれど、丹念にすれ違いを描いた少年少女の出会いのデテールを生かしたかったんだろうな。
ちょいと失速気味の結末。
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何とも独特で、不思議な音色を持った作品。
超能力を持った男女が主人公なのだが、その超能力は人類滅亡の危機を救うとか、何らかの社会貢献できるとか、そういった有能なものではない。
好きな人のことを重い浮かべると、身体が中に浮かぶ女の子。
悲しい気持ちになると、身体が瞬間移動する男の子。
何の役にも立たない、お笑い種の不可思議な能力を持った二人の恋のお話なのだ。
ところが、これがかなり面白い。
読み始めは、破天荒な笑いを誘う二流サイコ話かと思ったら、そうではなかった。
「普通の女の子にもどりたい!!」
これは古き昔のキャンディーズの名言だが、彼らも本音は同じ。
普通の人間だったら良かったのに、と思いながら自らの超能力と格闘する。
超能力を持った二人の男女の間に生まれる淡い恋心。
互いに思いを打ち明けられないまま、年月は過ぎる。
それから数年後──
ここから一気にジェットコースターストーリーに突入だ。
家族の秘密、友人の秘密なども明らかにされ、物語は佳境に突入していく。
いやあ、面白かったです。
不思議な感じの読後感。
馬鹿笑いする話ではないのだけれど、最後まで楽しい小説でした。
一風変わったユーモアセンスの文章とキャラクター造形が異色で、ちょっと楽しみな新しい作家に出会えた。
著者の山本幸久氏は、2003年「笑う招き猫」で『小説すばる新人賞』を受賞してデビューということだが、それも含めてほかの小説も読んでみたいという気にさせるほど面白い作品だった。
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とっても特殊な超能力がある人たちのお話。その特殊性はおもしろかった。
最後の展開はドタバタだった気が…。
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二人のもどかしいような恋愛と、超能力と、あとは謎のピンクのクラゲが絡んでくるストーリー。
時がたち、故郷と東京とで離れることになっても、花奈のことを忘れられなかった日暮くんの一途さに、純愛っていいなぁ、と思いました。
夜中に切なくなりながらも、読み進めて一気に読み終えました。
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今までとは違ったテイストだった。ドタバタSF小説という感じ。特に後半になるにつれて突拍子もないことが多かった。それでもいつもの作者らしい優しさを感じる部分もあるのでそこは楽しめた。
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哀しくなるとテレポーテーションしちゃう男の子と、恋心を抱くと空に浮いちゃう超能力の女の子が謎の生物?に翻弄される4年越しの恋の物語(家族愛、動物愛含むw)。今まで読んだ山本さんの作風と少し違った設定で、ちょっと冗長かなと中だるみも感じましたが、これはこれで新鮮に面白可笑しく読みました。
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哀しくなると瞬間移動してしまう日暮誠と,恋をするとからだが浮いてしまう吉原花奈は,中学の図書委員会で出会う。
淡い恋の話だけでなく,人間をのっとる謎の生命体ピンクのクラゲとの戦いもあり,映画っぽくて楽しいが,あまり心には残らない。
ピンクのクラゲがそんなに悪い奴じゃないのがいい。
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「なんにも役に立ちそうにない超能力。むしろ迷惑」
失望すると思い出の場所に瞬間移動する主人公
恋をすると身体が空中浮遊するヒロイン
この二人が、なんとも可愛いw
中学生編と大学生編の二部構成で読み応えありますが、さっくり読ませる筆者の巧さが光ります。
山本幸久氏は女の子の心理描写がいつも凄いですね。
じつは女性なんだろうか?w
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この設定についていけなかった…
2013.10.6