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紙の本
学問的な部分と一般向けの面白さがうまく混在しているので楽しく読める。
2012/08/02 16:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「マグロってサバ科なんだ」。読み始めてまずそれに気づいて世界が少し変わりました。たとえば「イチゴやサクラはバラ科」。モノの近さが違ってくる気がしたのです。
マグロについての本格的な調査が開始されるころからマグロを研究し続けている著者。その話は分類や形態・生態といった基礎だけではなく、漁方やマグロのおいしさについてなど、身近な話題も豊富に入っています。学問の部分と身近な話の部分がよい感じで混ざっているので、すいすい読んでいるうちにマグロに詳しくなってしまう気がしました。
たとえば第2章は分類となっていますが、1属7種それぞれの特徴、見分け方から始まり、すみわけやそれぞれの味の話まで。第三章の形態と生理生態では、骨の比較などが詳しいです。
著者の仕事のまとめが、5章の進化と類縁の話なのでしょう。ここは全般がわかっていないと理解しづらいところかもしれません。実際読んでみると、ポイントは第一章に書かれていたように思えました。そのあとの数章は、自伝的な思い出話の香りが強いです。
著者はこれらのさまざまなマグロの面を知ったからこそ、全体が見える話を書くことができたのだ、と思いました。「一種を極めると、全体も見えてくる」そんなことも教えられた気がします。
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