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厳密に言えば、心理学の解説書や専門書ではない。
しかし心理学の視点から、音や音楽はどのように捉えられるか、そしてどのように付き合うべきかが、平易な内容で書かれている。著者の語り口も、専門家ではなく一般向けに、なるべくやさしく書こうとしているところに好感が持てる。
専門書ではないとはいえ、これまで知らなかったような、音の心理的効用がよく分かるようきちんと根拠を持って分類づけているため、浅薄な心理的本とも違う。
音楽や心理的に興味があれば、満足できるはずだ。
音楽心理的の入門用として、読んでおいて損はないとのではないだろうか。
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気分が落ち込んでいたので、さっと読んでみた。
とても救われた。
私だけがおかしいのではない事が分かった。
自分以外にもそういう意見があり、
更に科学的にも説明がつくということで、
肯定感を得られた。
もう一度、今度は冷静な時に、しっかりと読み込みたい。
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明快な語り口が良く、広くトピックを網羅しているが、文献のリファレンスが欲しかった。
あと、クラシック音楽好きの一面が出過ぎているのであまり公平な意見ではない。
しかし、こういう本が少ないので評価できる。
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音楽は人との結びつきを強化し、コミュニケーションを良くする力を持つ。ストレスの多い現代において、意識的にリラックスできる音楽を聴く効果が期待される。自分のテーマ曲を持ちたい。
また、BGMの効果についての記述も面白かった。
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音環境コンサルタントの斎藤寛氏による書。
心理学とタイトルされているが、学術的な詳細は省かれている。
それが残念でもあるが、結果的には読みやすくなっている。
音や、音楽が作り出す効果や影響について、どのような音楽をどのように用いるとより効果的かがわかりやすく解説されている。
個人としても、あるいは、例えばお店の経営者としても有用な情報。特にBGMについての考え方については、実例も紹介されてあり参考になった。
また、本書には、「聴覚感性をアップさせるレッスン」として6つエッセイが書かれている。
「朝起きたら鳥のさえずりを聴こう」「いちばん遠くから聞こえる音は何?」「自分のテーマ曲を持とう」「今日聴いたもっともキレイな音は何?」「旋律を意図的に聴き分けてみる」「相手の声の響きで体調を当てる」
これらも、生活の中での音と付き合うためのよい指南となっている。
文章は女性的で、時に男性著書であることを忘れてしまうくらい。
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内容(「BOOK」データベースより)
思考力が高まる音楽とは?「居心地の良いお店」の共通点は?音楽家がモテる理由は?脳を活性化させ、異性を引き寄せ、潜在意識に働きかけて行動を導く―・そんな音楽に隠された驚くべき力を、音環境コンサルタントが解き明かす。心理学の視点から考える、「音」との新しいつき合い方。
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【目次】
第1章 なぜ、人間には音楽が必要なのか?
第2章 音楽は夢を実現させる助けとなる
第3章 音楽でストレスを消す
第4章 音楽は思考力を高める
第5章 音楽で変わる行動心理学
第6章 聴覚の感性を研ぎ澄ます
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音楽、特にBGMに大切な意図が隠れているとは気づきもしなかった。
人は視覚だけで行動できないし、聴覚だけでもダメだろう。しかしすべてがゼロというわけではない。
そこで何が重要かと考えることによりこのような考え方が生まれてきたのだろう。そして人は原点に返り自然の音のシャワーを浴びることになれば世の中何か変わる気がする。
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私の研究テーマ「音楽がもたらす労働への効果」の参考文献として。
非常に軽快に読めるため、音楽心理学等この手のテーマに関心を持つならば入口としては良い本だと思う。音楽と脳科学は未解明な部分も多いが、発展途上だけに今後明らかになっていく様を見ていく楽しみもある。
よく言われる「クラシック」と思考力の関係性だが、クラシックを流すことで業務効率アップを果たした企業も実際にあり、効果の科学的検証(主にストレス軽減)も実施しているとのことで、非常に興味深いところである。
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副題が刺激的だけど、言いたいことはわかる(笑)
BGMの効果についてはいちいち納得はするんだけど、こと私に限っては、仕事中に限らず読書中でも小音でも音楽がかかっているといけない。まったく集中できない。むしろ音楽に集中してしまう。
カフェなどで友達と話してるときは良いんだけど、美容室やネイルサロンで施術してもらってる時もだいたいBGMに耳が行ってしまって美容師さんとの会話が噛み合わなかったり(笑)
小川のせせらぎ的な自然の音を好んでいます。(それでも聞いてしまうけど)
要は、音楽の優先順位が高い人は、BGMは逆効果かもしれない。
聴覚感性を高めるレッスンはとても良いと思うので実践したい。
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☆☆☆
「言葉の力」にはよく共感を覚えて、意識が向いているのですが、「音楽の力」に関してはあまりに無頓着だったので、ここらで「音楽の力」を解明する旅に出てみようと思って手にとった1冊目でした。(孫娘のピアノ発表会の感動から)
芸術に携わる時間に身を投じている人たちのことばは、なにか柔らかいものがあります。世間ズレしていないというか、周囲からの視線に縛られていないというか、だから読んでいるリズム感も少し違うものがあります。この本の著者齋藤 寛さんは、音環境コンサルなので若干その匂いがしました。
・「絵画は空間芸術、音楽は時間芸術」という表現がありました。「視覚」か「聴覚」の違いではなく、芸術が活躍するステージに視点を移した捉え方。なるほど。
・音楽は社会的集団を統合したり、維持したりすることに活用されてきて現在に至る。ーー人との結びつきをつくり、単独行動→集団協調行動を促進し、人類を様々な危機から救って現在に連れてきてくれている。(危機にも向かわせてきたが…)
・言葉は‘言語野’という脳の一部で処理されるのに対して、音楽は脳全体で処理される。
○大脳辺縁系→側坐核ではドーパミンの分泌を促進して「報酬行動」に駆り立てる。
○小脳を刺激→リズム感を活性化→良いアイデアを生む身体環境をつくる
など、知らなかったこと、いい感覚のことばを得た。
次は『音のなんでも小辞典』(日本音響学会)を読んでみる。
2017/05/02
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【由来】
・森さんの「歌うネアンデルタール」のamazon関連本。しかも池谷裕二推薦。
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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vol.270 聴覚感性を研ぎ澄ませ!人間の行動に影響を及ぼす秘密に迫る。
http://www.shirayu.com/letter/magazine.html
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音楽や、環境音、声、などの「音」にたいする人間の心理的反応や、それをもっと具体的に研究した脳内反応についてのあれこれを綴った本です。前向きさを呼び、悲しい時にはまるで自分をわかってくれるかのようで(同質の原理と呼ばれるもの)、思考や言葉を論理的にし、大きな快楽を与え……などの本書に書かれている音楽の効能については実のところあまり興味は無かったのですが、お店で流すBGMの意味合いなど「行動心理学」の観点からのものが興味深かったです。店内で流すBGMの種類で、お客さんの滞在時間が変わる、商品の売れ行きも変わる、店のイメージも変わる。BGMによるマーケティングはまだ確立されていない手法ということですが、実際にいろいろな作用を人間心理にもたらすのは事実のようですから捨ておけません。現在、これといった手法がないぶん、音楽に対する目の付けどころ(フォーカスするポイント)とセンスで差が出る分野です。
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心理学ではない。一部,心理学者の研究の紹介はあるけれど全般的には音楽や音に関するコラム(エッセイ)集といったところ。基本的に著者の体験やそれに基づく考えが中心。
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《つまらない主観だけ》
心理学の名を冠しているが、その実はなく、ただ筆者の個人的意見が書かれているだけの本。かといって筆者の意見に独自性は見られず、本当に時間の無駄だった。