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哲学史をざっと学ぶのに確かに良かった。まあ、読んでいるうちに誰が何を言ったかやっぱりこんがらがってくるんだけど、それは僕の脳みその所為なのでしょうがないw
全体としては、ディック的、イーガン的、はたまた「ループ」とか「アラビアの夜の種族」的なSF/ファンタジー風味のメタメタ構造で好きな人にはたまらん。
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上に比べるとファンタジーの要素が強くなっている。
主役がソフィーからヒルデに変わるのも面白い。
上下巻を通して生きる事の意味を考える事が多く、読む前に比べると
現在の立ち居地を見直すきっかけになったと思います。
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後編にあたる本書、面白いのはこれから。
哲学とは何ぞ?ということが理解出来るような仕掛けが圧巻。読み進めるうちに、この世の創造、宇宙の起源、存在とは、生と死について、等々が自らの頭で考えさせられるように物語が構成されている。哲学とはつまり、外部からのインプット情報による知識、ではなく自己による内部生成による思考では、と考えさせられる。この世がどのように作られ、またどこに向かっているのか、現代の科学では解明できないことを解明していくことが人類の進むべく道なのでは。。。 面白いです。
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最後まで小説としてはいまいちだったが、上巻より下巻のほうがスリリングだった。それにもっともわかりやすい哲学講座っていうのもまんざらではないだろうし、哲学者のカタログとしてはなかなかよかったと思う。
カント
ヘーゲル
キルケゴール
マルクス
ダーウィン
フロイト
サルトル
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啓蒙主義、カント、ヘーゲル、キルケゴール、マルクス、ダーウィン、フロイト、サルトルが主な内容。
上巻のと比べると項目は少ない印象だが、だんだん抽象的で重くなる。
そして物語としての骨格が現れてくる。
キリスト教の直線的歴史観もだんだんきしみ始める。
マルクスの物質的な状況の変化が新しい精神をもたらすという意味での唯物史観、
そしてダーウィンの種の起源。ニーチェは神の時代の終焉を指摘し、
サルトルは人間は自分の本質を作り出す前に、すでに存在している。
だから存在する意味を自分自身で作り出すのだとした。
そこで創作である物語と現実の人物という物語という二重構造そのものが
哲学的なありようを読者に提示してファンタジーのなかで幕を閉じる。
西洋哲学を一気に概観するには最適の書だと思う。
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下巻はヒルデ視点の物語
上巻に引き続きいろいろな哲学者が出てきて、多くのことを知れました。
とても深いです。ミステリ要素もあるので、もう一度読むのも面白いと感じました。
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自分が何者で、ここで何をして過ごすのか再考させるきっかけになった。
最終章では、小さな世界に生きているだけでなく、そこには宇宙にも及ぶことを想像することの重要性を感じさせられた。
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素晴らしい本だなあと思いました。哲学入門書。こんな本に早く出会ってたら、と思ってしまいます。
哲学の歴史と、ストーリー。時代には思想があって、様々な意見が生まれ議論される。
過去の偉人から繋がれてきたバトンはついに今の時代へ、我が国日本もまた新たな思想が生まれるのかな?今はキルケゴール、サルトルがいう実存主義の時代を感じます、それにも亀裂が生じてきたというか。
僕はこの本のソフィーと、アルベルト、少佐の事をこれからもずっと覚えいたいです。
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小学校の時に読んで
あなたはだれ?
というシンプルで実は難解な
衝撃の問いかけに驚愕してから
自分の中のバイブルのような本。
というか人格形成期によんでしまったおかげで
現在までの全ての自分の人生に
下手に哲学的思考が入ってしまった気がする。
ビジネス本にくらべたら
読んでも考えても一銭にもならない気もするけど
一生、哲学を考える人間でありたい
という人生観になったのは
間違いなくこの本のせい。
また大人になって読み返したいと
思いつつまだ読んでない一冊。
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かなり前、とあるGFから、〝面白いから読んでみッ♪〟とこの本を薦められましたが、元来あまのじゃくな性であるため、これまで読まずにきました。たまたま改訂版が出版されているのを知り、GFの言葉を思い出して手に取ってみましたが、とても面白く、勉強になりました。これまでも哲学史に関する書籍を何冊か読んではいましたが、理解できないこともしばしば。でも、本書は主人公である14歳の少女に理解できるように書かれていますので、非常にわかりやすく、スラスラ読めてしまいました。それでも中には???な部分もあったりするのですが、ミステリーの要素を取り入れたりして、読者を飽きさせない工夫がなされています。これからちょっと哲学に触れてみようと思われる方は、小難しい入門書を手に取る前に、この本で予習されることをお勧めします。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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哲学について少しでも知れたような気分になった。
元々が難しい学問だと思うので読んですぐ理解できるものではないが、かなり哲学をわかりやすく紹介できている本だと思った。
哲学の持つ、神秘的で人間の根本から考え直させられる、何だか触れてはいけないような雰囲気を知ることができます。
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長年読みたいと思いつつなかなか読む機会のなかった本。やっと読むことができました。読んだらそう感じるだろうなとは思っていたけどやはりいちばん強く感じたのは「もっと早く読めばよかった」ということ。この本の存在自体を知ったのが20代になってからだったけど、10代で読めてたらもっと色々なことを感じていただろうなと思う。
初心者向けの哲学入門書、というか西洋哲学史の紹介本といった内容。すでに高校も大学も卒業し、紹介される哲学者やその思想の概要も知っているものがほとんどだったので、その点個人的には復習しながらで、あとは小説としての筋を楽しむ感じになったけど、お話を楽しみながら、思想の内容もソフィーと一緒に新鮮に知ることができていたらどんなに楽しかっただろうかと思う。
それでもこの本は単なる哲学入門書なのではなくて、あくまでも小説だし、しかもミステリー仕立ての小説だ。ミステリーとしての仕掛けと、紹介している思想の内容を所々で交差させながら進めていく展開が非常に上手くて、ひさしぶりにドキドキしながら先を読み進めた素晴らしい小説だった。
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後半の方が断然面白いね!
ソフィーとヒルデの二重構成ってのが非常に◎
この2人のストーリーを通して哲学を学べる!
哲学の話も近代になってきて、より興味深い。
人間の心理?的な事に興味があるので、前半は、生物や世界の成り立ち?的な感じであまり自分の興味分野ではなかった。
けどそれはその当時分かっていた事が少なく時代を重ねる事に生物とは、人間とは、世界とは、って事が分かってくるからや!
現代はどんな主義で、これから先どのように変化するんやろ?!
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再読。上巻がソフィーが主役の本ならば、下巻はヒルデが主役の本。上巻でまさにミステリーだったことが解き明かされる。下巻は上巻以上に読み応えがありました。この本はまた再度読みたくなる本だ。
娘に宛てたミステリー哲学小説。哲学もだけど、フェミニズム、国際連携、宇宙などの観点からも描かれた物語。呪いのガーデンパーティにならぬよう、自分の存在を自分で創造せねば。
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哲学史に分け入りながら、ファンタジーな冒険物でもあり、ミステリーでもある。
この本を知った16歳の時に、素直に読んでおけば良かったなぁとも思うけど、43歳になってまた読むチャンスが巡ってきたことを喜ぶことにしよう。