投稿元:
レビューを見る
思い切ったタイトルだなあと思います。
著者はとても人気のあるセラピストということで、確かに文章を読んでも、偉ぶらずかっこつけず、近所の気のいいお姉さんと言った感じ。
さまざまな悩みに答えていくという形式をとっていくため、一つ一つがそう長い話ではなく、短く読み切れるようになっています。
そのどれもが力強く、無理な理想論を掲げているわけでもないため、本当に読んでいて元気づけられる感じ。
著者の人気の高さがうかがい知れます。
タイトルの「自分ぶっ壊し」とは、思いこみを捨てて見ようという意味。
あまり自分に縛りをつけないということが、無理をせずストレスをためないコツのようです。
掲載された悩みはどれも、共感できるようなものばかり。
金銭や子育てなどといったリアルな内容ではなく、友人関係や恋愛問題の方が多いため、比較的に若い読者層向けのようです。
文章も、独特の姉御肌っぽい表現。この書き方が気になる人は読みづらいでしょうけれど、気にならない人は、むしろ文章言葉を越えた語り口調が親しく感じられることでしょう。
「幸せになりたい」「幸せにならなくちゃ」という固定観念に逆に捕らわれてしまい、息苦しくなっている人々向けの本といったところ。
無理をしないという大前提を立てているため、割と実行しやすそうなことばかり書かれていることに勇気づけられます。
読み終えると、明るい、前向きな気持ちになれる本です。