紙の本
本質は変わらない
2015/08/18 09:47
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は連作短編の形式になっており、定番の繭墨あざかと小田切勤は当然として、七瀬七海や嵯峨雄介が登場する日常の中のエピソード、水無瀬白雪が小田切に寄せる思いと対比される様な異能者の存在が語られるエピソードなど、4編が収録されている。
今回は異能自身に重点を置くよりも、異能を持った人間たちの歪みに重点を置いた構成になっていて、異能者を人間サイドに寄せるような効果があるかもしれない。びっくり要素よりも人間的要素に着目したという点で、個人的にはこれまでの話よりも読みやすくて良かった。
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今回のお話は繭墨から見ると多少の予想外はあったようだけど、どれも退屈なエピソードだったんじゃないかと思う。
基本的に読者は小田桐視点になると思うで、これはこれで良かったのだけど、やはり狐に代わる大物の登場が欲しいかなぁ。簡単に彼の目覚めを覚ますようなつまらないことはしないと思うので、第2幕をしばらく引っ張ってくれる屋台骨が必要だと思う。と思ってたらあとがきで、チョコレートデイズ第2巻出した後、新章開始とのこと。期待ですな。
白雪さんの接近はこの世界観の中では違和感に近いものがあったけど嫌いじゃなかった。あっさり拒むあたり小田桐の甲斐性ないのを再認。彼女の望みの本質は結婚じゃないのだから考えてやれと言いたい。ひとりも救えない小田桐だからこそやれることはやっておくべき。
顔と手だけという点でイラストが残念だったStory IIで、無戒のじじいが「下(シモ)の世話」という言葉を口にしたとき、ハッとしたのが、繭墨のこと。まあ下賤な話なのでこれ以上言わないけど、普段、世界のすべてを知っているかのような澄まし顔の彼女も下の際にはヒトと同じになるんだろうかと。神話では性交の話はあっても脱糞(言っちまった)の話はなかったと思うが、繭墨は異界を自由に開く力があるようなので、直腸付近に異界を繋げておいて・・・。(酔うと脱線がとまらない)
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小田切くんは今回も負傷しています。毎巻本当に大変ですね。そしていき過ぎた愛がいっぱいです。白雪さんも繭墨さんも七海も女のコはみんな可愛いです。
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今回はインターバルということで、リラックスして読もうと思うと内容はいつも通りのB.A.D.ワールドなので怪我します。
相変わらず正面から突っ込んでは傷つく小田桐は相変わらず。だが、読者的にも小田桐本人にもどうやら耐性が付きつつあって、なんかアレ。ここまでくるとグロシーンも大したことなくなってきたし、まぁ6巻目だし仕方ないよね(ぇ
といっても、インターバルですから若干日常回だと思う。うん。七海や嵯峨の話とかはそう。
そして今回は久々に白雪さんが登場。もう彼女眩しすぎて直視できないわ・・・
てか小田桐は不死身ってことでいいんですかね?毎回ボロボロになるわりに次の巻になると何事もなかったかのようになってるし。
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表紙、足が長すぎて気持ち悪い。
白雪、可愛すぎる。だが着物の着方が、さすが萌え系。胸元開きすぎなのが気に食わない。
目玉えぐるの好きだよね。
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短編集。さらさらと読める。2本目の話と、オチは読めたけど4本目の話が好き。人の愛情って怖い、という短編集だった。
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今回は、連作短編仕立てになっています。
第1章では、妹と自分自身の視線から逃れようとして狂気に陥った男の物語。小田桐は、あざかを男から守ろうとして目を攻撃され、ショックで一時的に視力を失ってしまいます。
第2章は、死にゆく異能者の依頼を受けて、あざかと小田桐が彼の最後を看取る話です。
第3章は、小田桐と雄介、七海、綾が闇鍋をする話。
第4章は、異能者の鴉越雛(うごし・ひな)が自殺した後、彼女の眷属であるカラスの様子がおかしいことに気づいた鴉越樹(うごし・いつき)が、あざかに調査を依頼する話。
今巻は、白雪が小田桐のもとに押しかけてきて、ラブコメ色がかなり強くなっていますが、ストーリーそのものも十分に楽しめました。
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目玉をえぐる男、死に際のお願い、何故か闇鍋に発展話に
お断りした求婚と異能の一族の怪奇現象。
狐がまだ起きてないせいか、日常というべき短編集。
これをうっかり日常、と思ってしまったら
それはそれで毒されているきがしてたまりません。
このひとつひとつが解決された内容は
いつかどこかに響いてくるのでしょうか?
どう選択するのかが気になるのは、がぜん最後の話。
一人は嫌、でも彼は最愛の人を…という究極選択。
しかしそれを言うなら2話目の養子も
すごい執着心かと。
全体的に、登場人物ヤンデレ??
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眼球の話、床を這う女の話、綾の悩みの話、鴉の話、4話構成で成り立ち、それぞれの話が独立している。
今回のテーマは幸せの形。人によって何を幸せと感じるか、何が辛いのかは違う。周りからしたらとても幸せだとは思えなくても、本人が幸せだと感じているのならばそれは良いことなのだろうか?そして、自分の幸せのためなら他を犠牲にしてもいいのか?自分の幸せは他人の不幸の上に成り立っているのかもしれない。