紙の本
いろんな意味でちょっといやらしい
2015/08/17 13:47
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
五十川石竜子は、目の色がクルクル変えられる能力を持っている。特に役には立たない。せいぜい、ギアスごっこが出来るくらいだ。何故こんな能力を持つことになったのかは、とんと想像もつかない。
この能力のせいもあって宗教にはまっている両親が嫌いなので、なるべく家には帰りたくない。友人の鹿川成実とモスバーガーで時間を潰している時に見かけた同級生の巣鴨涼、そして白づくめの少年カワセミとであったことが、彼の人生を非日常の方向へ誘って行く。
なぜか全編プロローグなので、本章は次巻以降ってことなの?正直言って、色々と設定が混じりすぎていて、よく分かりません。あれとかこれとかそれとか。いろんな意味でちょっといやらしい。
でも、終わり方は嫌いじゃないです。
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みーまー、電波女に続く、入間人間の新作。「瞳の色を変える事が出来る」ただそれだけの、インチキみたいな力で、相手を騙し、自分をも騙し、非日常の世界に立ち向かう。
いきなり幼女の全裸があってついつい豚になってしまったが、読を進めるうち、初期の入間人間に戻った事を感じた。とくに眼球をくりぬいて愛でるという狂気とふんだんに使われた叙述トリックが大きい。しかし今回はその叙述トリックが裏目に出たような気もする。なんというか、分かりづらかった。そして、全体を通してイラストレーターブリキとの不和感も感じた。
内容的にも地の文にもあるが、禁書に影響を受けているのは言うまでもない。禁書ではあとがきに魔術に関する造詣の深さ、構成の深さを感じることができるが、内容からはいかんせん感じることが出来ない。難しいからだ。そのあたりも本書は踏襲しているようにも思える。
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とりあえず今後に期待。
いや、一巻も面白かったんですが、主人公の能力がどうなっていくのかとか、巣鴨がどう可愛いのかとか、気になります。
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すごく…中二病です…
リアル中学生が主人公。
この作者というと電波女~がアニメ化されて有名になった感じだけど、個人的には壊れたみーちゃん~かなぁ。読んでないのですけど。
そんなわけでちょっとひねくれた主人公とヒロインという路線でくるんだろうなという先入観を持ちつつ初めて読んだのですが、いまいち文体のリズムがあわないのか何なのか微妙に乗りきれなかった。主人公の感情の切り替えや場面転換が不自然に唐突な気がする。
2巻は買わないかな…
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さすが入間さん、狂いっぷりに味があるし遠慮がない。それでいて一定のラブ要素も散りばめてって、みーまーに近い遠慮なさを感じた。たんなる厨二物語にはならないだろうという期待があるのだった。きっとまだ出番が少ない、のっぺりな成美さんが活躍してくれることも期待。
でもちょっと時間軸で混乱したのでもっかい読み直すことにする。
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おもしろかったです。読みにくかったけど…
ヒロインの悪女っぷりが突き抜けている話。
主人公が(物理的に)ボッコボコにされるのが好きな方はぜひ。
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2011 7/20読了。WonderGooで購入。
入間人間がいかにもライトノベルっぽいラノベを書くのか?!・・・とあらすじを読んで思ったが、中身を読んだらラノベっぽいキャラが数人出る以外は入間人間だった。痛い痛い痛い。
主人公はずっとこのままなんだろうか・・・だとするとそれはそれですごいな・・・
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この人の書く、気が狂ってる人の描写が好きです。
2巻あたりが出るならサッと死にそうか、みーくん化するかですね。
いろんなパロディが入ってるのも自分は結構好き。
しらないパロは読みたくなるし。
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入間人間×ブリキが放つ禁断の異能力バトル小説(帯より抜粋)。
刺されたり斬られたり盗られたり復活したりと、多忙な不死身主人公が大活躍しない話。
入間作品の中では、(身体的損傷な意味で)みーまー寄りの話なので、同じ作者でも電波女から入った人は注意。
でも、頭おかしなキャラがいるのはいつもと同じ(笑)
1巻なので、まだまだこれからに期待したい。
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入間さんの新シリーズということで購入。
相変わらず主人公の一人称で話が進むが、冒頭の主人公があまりに中二なので、感情移入できず、読みづらくて苦労した。
3ページ読むごとに眠気に襲われるという始末……。
サクサク読めるようになってきたのは中盤から。
それでも流血沙汰が多いのでそういうのが駄目な人にはお勧めできない。
でも、たぶん、きらいじゃない。
主人公の考え方、というか物語の流れ、というか物語の根源(?)的なものが『惑星のさみだれ』の東雲さん(兄)の考え方に似ている気がする。
ああ、そうだ。
ヒロインの性格があんまりなので、このキャラが駄目な人は、この話自体駄目かも。
萌えない。
なにはともあれ、次に期待かな?
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ひらたく書いちゃうとおもしろくないんだけど、やるだろうと思ったことが期待以上に実現されてたので、個人的には高評価な作品となりました。
主人公がもっている能力自体は非日常の異能力なのですが、これを元に発揮する力というのは非常に現実的です。その気になれば誰にだって彼の能力を現実に引き出せちゃうし、実際によくやってる手段です。
これを最強の能力かもしれない、と。この物語は綴るのです。
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相変わらずの場面転換の多さで、状況を理解するのが難解。そしてちょっと能力とかの設定も少し曖昧だったりするがまぁ相変わらずだった感じ。続きが出るらしいがどうするのか予想がつかない。
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入間さんの新作という事で購入。
やはりところどころ読み難い。
内容的にもみーまーの時ほどのインパクトもなく。
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“もういい、もう嫌だ。もう、死にたく、ねぇよぉ!
埋め尽くしていた光が彼方へ消え去り、現実が向こうに映る。
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
悲鳴を堪えて下唇を噛み続けると唸り声のようにも聞こえた。その声に同調するように眼球の色を変化させる。視線と意識を額の前へ強く押し出すイメージを持って、アメンボを睨む。
赤く、禍々しく。捉えるように、吸い込むように。暴虐をそこに潜めているように。
だから頼む、逃げてくれ。あっちへ行ってくれ!騙されてくれ!
「ぇおぼ!」
顔面を殴り飛ばされた。二度、三度と首から上がちぎれるような衝撃に襲われて、前歯が二本ほど吹っ飛ぶ。口の中がスースーした。ナイフ男の拳も歯で切れて、鮮血がほとばしる。
騙されてくれない。いやむしろ、能力の発現を邪魔しようと果敢に殴ってくる。
この距離まで迫られたらこんなハッタリは意味をなさない。
左手からきゅぽん、とナイフ抜ける。ずるりと肉の一部が刃にこびりついて引きずり出される。「いひ、いひ、ひぃぃ、ひぃ、いひ」その奇妙な感覚に相応しい、情けない悲鳴が漏れる。痛がることさえ押し退けて、絶望的な絵面を前に心が折れそうになる。
誰でもいい。神様でもいい。
もう死なないならなんでもいい。靴を舐めても犬の糞を食おうとも構わない。殺されたくない。こんな、なんにもないままで死にたくない。終わりたくない。だから、俺は。
どんなことをしても時間を稼ぐ。引き延ばす。そして、考えろ。考えるんだ。”
痛々生々。
トカゲ君が本当中二という感じで。
スガモさんが本当悪女という感じで。
どう展開するのやらわくわく。
“「お金持ちは人の使い道が色々あるから」
「......教主様と同じ意見とはね」
ぼやきつつ、カワセミは目を細める。
まったく、金持ちはなにを考えているのやら。
いや金持ち云々ではなく、この女がそもそも異常なだけかもしれなかった。
「ま、細かいことはいいか。目玉の色を変えられるやつなら、僕も会ってみたいし」
ひょっとすると、自分と同じタイプの超能力を隠し持っているかも知れない。
或いは、資質の差こそあれども詐欺師に属する者なのか。
「じゃあお願いね。さすが世界最高の殺し屋さん、どんな仕事も断らない」
「お褒めにあずかりなんとやら。でも上手くいくとは期待しないでくださいよ」
暗殺とは勝手の違いすぎる依頼なためか、カワセミが予防線を張る。それを受けて巣鴨は、ふふんと鼻を高くする。得意げで、悪戯めいて。この世を斜めから見下ろす人間の顔で。
カワセミが散々見続けてきた、自分に仕事を命じる人間の顔つきだった。
向き合っている赤眼をまったく恐れない少女、巣鴨涼が不敵に言い放つ。
「大丈夫。全部、私の思ったとおりになるから。それがお金持ちの生き方だもん」”
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目の色が変えられる。それだけの能力しかない主人公。
この能力でギアスネタが出てきた。
ペテン師なところ、ダークな描写はみーまーに次ぐ。