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噛み合わない心
2020/12/01 12:09
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作は慈英の記憶喪失というわかりやすい障害が、ふたりの関係を阻害していたのだが、今回はその後遺症ともいえる慈英の心の中の問題で臣との仲もぎくしゃく
記憶喪失になっていた頃の自分にまで嫉妬してしまい一歩ひいてしまう慈英と、そうさせてしまった自分が腹立たしい臣
臣をつなぎ留めたい自分の物にしたいと焦る慈英の心が臣には伝わらない
かつてふたりに多大な迷惑を掛けた三島の頼み事が思いがけない事件へとふたりを巻き込む
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シリーズでは
2019/02/23 16:39
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投稿者:かなぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズの中では、少し毛色が違っているなと感じました。
恋愛以外でのストーリー展開が特に多いかなと。
壱都は、初めはすこし苦手だったのですが、
浩三さんの気持ちもわかってきたな・・・
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慈英×臣シリーズ6
超常現象系のお話じゃないはずだけど、壱都はいい感じに神秘的だから、まぁいいか。
できあがったCPのはずの二人ですが、まだまだとばかりに一歩一歩絆を深く強固にしていくのですね。
ただ、その為の試練の渦中の彼らはこれまでの彼らではないです。今までの魅力的な性格も関係性も崩れ去ってます。
そして、その二人に共感も萌も見いだせない私。
仕事に真摯に取り組んでた臣も、今回の仕事ぶりは???だし。
慈英は、記憶戻っても、喪失時を引きずってるかのような言動を繰り返すし…。
悲しいなぁ。
今回私には、二人よりあの三島が魅力的に思えました。
見方を替えれば偏執的に執着してるのかもだけど、壱都が平然と受け入れてるから…献身的愛情たっぷりに…。そんなとこ、以前の慈英に似てたりするから。
絵画の世界のことや、PC関係の説明が冗長。最近の作品で気になって仕方がない部分でもあります。
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何がどうしてそうなった?どこでどう違った?戸惑いもがく慈英と臣。記憶を失ったことで再構築された慈英はそれまで見えなかった人の心の機微と自分の無神経さに気づき、そしてそれが臣を傷つけることを知り慄く。再登場の三島の連れてきた新キャラ・壱都がくれるヒントで、慈英と臣の間に出来た壁を越える糸口を彼らと一緒になって私も考えながら読んだ。終盤の慈英の絵に関する臣の感想で、私も慈英と同じように光明が見えた。閉じた世界の中で愛し合うのではなく外への一歩を踏み出す二人をこれからも見守りたいと思う。
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次回に続くっていう終わり方〜;モヤモヤ。今回は重いお話で読むのしんどかった(苦笑)前回の流れから、やっと元通りラブラブになるのかなと思ってたら新たな問題が…。人の心は難しい(苦笑)再び登場した三島がすごく変わってて見直した。こっちの方が全然いい!壱都の為にあんなに体張って…(泣)メイン二人の問題より途中からは彼が心配だった(笑)…男の娘には萌えないなぁ。
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◆ 慈英×臣シリーズ-06
読みながら、しんどかった。
権力闘争も然り乍ら、大きな変化が生じた(生じ始めた)が故の二人の苦しみや戸惑いに感情移入してしまったものだろうか?
誤解のないように記述しておくが、作品自体に難を感じたわけではなく、内容は今回も面白かった。
前巻からの引き続きになるが、慈英が完璧な超人ではなく、臣の言う「ただの男」に「成長してきた」と感じられた。
臣には非常に気の毒な話だが、私には人間くさい慈英の方が魅力的に映るし、漸く「保護者ではなく、恋人になった」と思えるのだ(苦笑)
(あとがきで作者が「人間くさく懊悩する彼になりました」と記しているが、私もそう感じている)
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表紙に目を奪われました。垂れ下がる木の枝の下、寄り添っている儚げで切ない慈英と臣。
記憶を取り戻したのに、自分の身の回りが慌ただしくなり焦っているのか今一つ臣と噛み合ない事に苛ついている慈英。
臣は最初の頃から比べると、穏やかな愛で慈英を包み込んでいる気がします。もちろん、彼なりの葛藤はありますが。
今回は、慈英になりたくて慈英の彼女達を横取りしたり、作品を盗作したりと慈英に執着するあまり臣にもちょっかいをかけてきたあの三島が登場します。
しかも、彼が入信していた新興宗教の教祖、壱都を匿って欲しいと。
新興宗教などと怪しい感がありますが、子供の頃からそういう特殊な環境で育った純粋な壱都の存在が印象的でした。
周りが微笑みたくなるような、無な存在。
彼がよく飲みたがるジンジャーミルクティがほんのりと人間らしさを伺わせます。
その大切な人の為に三島が命がけで動きます。
以前慈英に執着していた自己中心な三島ではありません。
そこに臣も慈英も力を貸したんでしょうね〜
臣と慈英の恋愛中心ではなくて、他者が絡んでくるお話ですが内容が濃くて読み応えがありました。
最後に三島が臣の母親について触れています。
臣にとっては鬼門である母との関係が次巻に紐解かれるのでしょうか。
明るい展開にはならないかもしれませんが、次巻が待たれます。
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重い!!!お話でした。かなり重いし難しかったよ~。前作が涙涙の記憶喪失編で今回は甘~いお話を読めるだろうと思っていたのですが、なにやらまだ引きずっている慈英でした。 今回は前に出て来た三嶋とそして新しい登場人物として出て来た壱都という教祖が出てくるのですが、その辺りの宗教の難しいお話とかが出て来たりと最初のとっかかりは結構しんどかったです。 でもこの、壱都がかなり好感がもてるキャラだったので、良かったです。
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<慈英×臣シリーズ>
『しなやかな熱情』
『ひめやかな殉情』
『あざやかな恋情』
『はなやかな哀情』
⇒『たおやかな真情』
<番外編>
『やすらかな夜のための寓話』
<スピンオフ>
『インクルージョン』
『あなたは怠惰で優雅』
<CD保有(Atis collection)>
小山臣 cv:神谷浩史
秀島慈英 cv:三木眞一郎
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記憶喪失後の慈英と臣。なかなか以前の二人に戻れません。
そんな二人の元に三島が壱都を連れてきます。
壱都は新興宗教の教祖でトラブルに巻き込まれ中・・・三島は、二人を頼り、慈英と臣は壱都を預かることになります。
全作から引き続き、ぐるぐるまわっている慈英と臣。以前から慈英に比べて臣の覚悟は足りないような気がしましたがやはり・・・この時期に壱都が二人の元を訪れたのは必然だったのでしょうか?
誰もが胸の中に持つたったひとつの「神」それを絵画で表現できる慈英がうらやましいと思いました。
臣の過去、母親の存在も無視できなくなりました。
ヘタレな臣は自分からはなかなか変わっていけないと思うので慈英の頑張りに期待したいと思います。
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なにやら、前巻で一事件あったら、また二人の関係が微妙に変化。でも、こうやってひととひとというのは付き合ってゆくんだよね…。ひたすら慈英が好きなんで(ああいう、ちょっとオカシイんじゃ、っていうタイプのキャラがすごい好きなんで)、この作品は、こう、BLジャンルに記録されるくらいの長編になってほしいです。次巻も楽しみだ……!
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慈英×臣シリーズ第5弾(番外編除く)。
慈英の記憶が戻ってから10日後の設定。
…なんだけれども……『ひめやかな…』で出てきた三島が再登場するけれども、『ひめやかな…』では慈英に執着した悪役で、それでいて大学時代も慈英の絵を盗作していたり、そんな三島をまぜまた「いい人」として出す必要があったのか、設定として疑問。
まぁ、三島を出すのはいいとしても、作の中に三島視点を多用しすぎな気がした。
もちろん中には慈英視点もあれば臣視点もあったけれども、いまいち気持ちの中に入りきれていない。
三人称でかかれていることを思えばそれが正解なのかもしれないけれど、三島視点の部分は思いっきり三島の心情が書き込んであるので、読んでいて「あれ?この本の主人公って、誰だっけ??」ってくらいだった。
あと、記憶喪失中、あれだけ慈英は臣を拒絶していて、その後の関係を「ぎくしゃく」だけでまとめられていることに違和感。
今作は、変わり行く(成長)二人の関係なのだろうけれども、それまでの慈英の性格を考えれば、すくなくとも、ギクシャクになるよりはかなり臣にベッタリになるような気がするけれど…
むしろ、今作を読んでいる限りでは、慈英のそういった心の葛藤は伺えず、むしろまるで慈英の方が被害者(事件のことではなく、慈英×臣の関係で)のような感じを受けた。
三島視点をあんなに多用するくらいならば、慈英の心情をもっと見たかった。
あと、アインは「もしも慈英がつぶれたとき、それを臣に負わせるのか」という言い方で慈英に契約&ニューヨーク行きをアプローチしていたと思う。
そして、慈英がそのことを壱都に相談し、壱都の答えは「慈英はつぶれないでしょう?」だったのに、慈英がその後アインとの契約及びニューヨーク行きを決めたことに違和感。
壱都のあの答えならば「今のままでいい」って意味ではないのか?
作品としてはどうかは分からないけれど、私には、今作からは本来の主人公の二人の姿が見えてこなかった(影が薄かった)。
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初めユラユラしてたのは慈英だったのに、最後にぐらつくのは臣なんですね。慈英に対する根本的なスタンスが変わらなくて強欲になりきれない臣。結局慈英が道を指し示した訳だけど、そろそろ二人に関して臣から積極的になって欲しいものです。
壱都の存在が大きかったね。迷って足元しか見てない時に、ふっと光を差し込んでくれるような存在でした。三島の変貌ぶりも・・・久しぶりなこともあって、別人にしか思えませんでした。
慈英の絵画について、臣の感想がいいね。壱都にはうるさいくらいの言葉も、臣には心地良く感じると。
最後に出てきた母親の存在。この二人がどう成長して落ち着くのか、続きが楽しみです。
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BL成分は少なかったなぁ。
愛されて強くなったように見えた臣は根っこのところでまだ自信がないし、慈英が人間っぽい感情(失礼!w)をもてあましてグルグルジダジダしてるしで、もどかし切ない。
やさしく透明な第三者がはさまることで二人のぎこちない思いは落ちつくところに落ち着くのだけれど…二人の試練はまだまだ続く模様。は・・・早く続きを!!
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臣さんの母親に触れる過去の話。
重い…なぁと思いつつ、でも臣さんを形成しているものの一つがほどかれたようなそんなお話でした。
ふたりの愛はさらに深まった、