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読み始めたときは、私の読んだ本のなかで
コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」に近いのかな
と思った。が、なんか違う。
登場人物の視点を変えてテンポよく物語が進むので読みやすい。
読みやすいがもう一度読みたいかと問われれば微妙。
一度目に読んでハラハラするサスペンス
二度目に読んでも新しい発見がそれほどあるとは思えないから。
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主要人物の造形がよく、特に主人公ハントの思考、行動はこれからその世代にさしかかる私にとってはいろいろと考えさせられるものがあった。
物語は、主に3人の視点で、細かく切り替わりながら描かれてゆくが、テンポもよく、読みにくさも感じない。良質のサスペンスである。
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トム・ロブ・スミスの再来!とばかりに激押しだったので
読んでみました。
馬好きには耐えられないシーンもありますが
もー息をつく暇も無いほどの、展開!
どうなるの?!どうなっちゃうの?!
心臓バクバクです。
人物の内面もしっかりしてるので
ずっしり来ます。
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プロットはまったくどうってことはない。が、読む者をゴツゴツとどつくような迫力がある。登場人物のキャラクター、風景描写が分厚い。シンプルでありながら、非常に深みのあるサスペンスだ。一読してトム・ロブ スミスを連想したが、違うな。誰なんだろ?。ちょっと似てる作風が思いつかない。ということは、すでに著者独自のタッチが確立されつつあるということだ。驚いたことに、これで著者は31歳なんだよね。末恐ろしいのが出てきたもんだ。今年の「このミス」大賞最有力候補のひとつに挙がることは間違いなし。やられた。
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スティーブン・キング推薦の作家の長編デビュー作。この意味ありげな邦題に惹かれて読んでみた。人生の限界やままならぬ運命、あきらめたり恐怖におののいたりしながらも、必死に生きていこうとする描写がよかった。次作も楽しみ。息の長い作家である印象なので、長く付き合いたい。
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失敗した麻薬の運び屋と、制裁を加えようとする黒幕、警官たちの三つ巴、四つ巴の追いかけっこ。
「そんなはずじゃなかった人生」みたいな重いテーマが底にあったり、猟奇的な面があったり、この手の追走劇にありがちなドタバタものとはちょっと雰囲気が違う。
物語としては十分な長さではあるのだろうけど、人物によってなんとなく書きムラがあるように感じた。ドレイクとハントは確かに十分、弁護士や黒幕連中、父親なんかは去り際があっさりしすぎ。まあ、ドレイクとハントのための物語なんでしょうね。
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テンポの良い導入部から惹きこまれ、よどみなく結末まで読ませる見事なクライム・サスペンス。追う者と追われる者というありがちな設定も、山、海、そして市中と展開して飽きさせない。
あまりに多くの人物があっさり殺されてしまうので終盤に来ると殺戮場面の多さにややウンザリさせられるのは難点だが、「生かされてる」市井の人間とその生を紡ぐためのやむを得ない行動が説得力を持って見事に描写されている。
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シアトル郊外(土地勘がなく、はっきりしませんが)をなわばりとしていた運び屋が一つの失敗から追われる羽目に。緊迫感のある展開で、疲れる感じも。追われる側と追う側の2組の夫婦の物語でもありました。作者のアーバン・ウェイトは1980年シアトル生まれ。これがデビュー作とのことですが、若いのにやるな、と思いました。