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田舎町で起こる奇妙な少女誘拐殺人事件。過去に起きた同じような事件。死んだ少女の日記。発見される奇妙なフィルム。いろいろな事件、情報、要素が終盤に向けて収束していく様は、読んでいてぐいぐい引き込まれました。
話の中心となる兄妹の、兄の視点と妹の視点がころころと変わるのがちょっとわかりにくいかなと思いますが、情報を集めて少しずつ確信に近づいていく兄と、感受性豊かな妹。その2人の視点が作品の雰囲気を作っているのは確かです。
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夏休み、東北の田舎、子どもが主役、押し入れから出てきた60年前のアルバム、謎…とくれば、定番だけれど、なんかね、読みにくい。
頭のいい人が書いたお話だなー、という感じがある。頭のよさが先行してしまっている。
子どもが主役にしては分析が過ぎ、誰の目で書いてるのか、時々立つ瀬がわからなくなる。
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雰囲気は好きなんですが、頁が足りないのか詰め込みすぎの感が否めない。
ピュアフルはこういうちょっと不気味な雰囲気の作品が多いすね。
次回作に期待。
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う~ん、これは難しい。
感想をどう表現すれば良いのか。
内容はなかなか面白かった。
ただ、結局不明なまま終わってしまった部分も多くない?
「鳥」とか「赤い女」とか「携帯電話」とか。
読解力不足なのかなぁ。
もしかしたら収まっているのかもしれないけれど、もうちょっと明確なものが欲しいなぁ。
あと、子供達が子供らしくないのが気になった。
小学生と中学生の会話じゃないよね。
彼らに対する大人の言動もちょっと現実的ではない。
まぁ、現実の話ではないけれどね。
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20111017読了。
想像していたのよりも読み応えがあって面白かった!
思わぬ良さで星増えました。
オカルト過ぎもせず、ミステリ過ぎもせず、エロやグロも許容範囲、と思いました。
いや、そこはポイントじゃないんだけど。
映画のところは『アンダルシアの犬』かよ!と突っ込みました。
解説でも言及してましたが、シュヴァンクマイエル的かもなぁと思いました。いや、ともかくも、手のひらから蟻が出てくる映像が頭から離れず終わりました。
ミーコよかったよミーコ。
ところで、関係ないことなんですが、表紙がキャラの立つイラストだとイメージついちゃうのであまり好きじゃないけど、ブックカバーつけてたら全然気にならなかったので大丈夫でした。
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内容は面白かったと思うし嫌いじゃない。
けど個人的にはもうちょっとニウヅヒメとかアマザワ先生とか絡ませてほしかったかなと思います。
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再現ドラマをテレビで見て、どうしても読みたくて本屋を探し回って買った作品です。
東京出身の学童の兄妹が、両親離婚話中、東北の母方の父親つまりお祖父ちゃんのところへいき、二週間過ごす間に少女の死体を発見してしまい、奇妙な事件に巻き込まれていく。
日本神話と、閉鎖された田舎の独特の世界、そして偏見、差別。愛を知らない人間の結末。
一文章が長く、難しい言葉もあるので、好き嫌いの分かれる作品であると思います。
差別はなくならない、だからかわし方や生き方を工夫していくことが必要だけれど、追い詰められた人間の残虐さをうまく小説にして読みてを飽きさせない。少なくても私は面白いと思いました。個人的な意見ですが、参考までに。
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不気味で不思議な物語でした。様々な事件や伏線、人物が絡み合っており全てを整理しながら把握するのが大変でしたが最後はすっきりきれいに終わっているのがいいですね。
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物語を構成している、廃墟・廃炭鉱・関連する失踪事件・閉塞的な田舎町という内容は、とても興味をひいた。
内容は面白いが、千秋や美和が謎を解く上で『なぜそれに気づいたか』という点があまりにもはっきりしなかった。
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ピュアフル小説賞の大賞と聞き、物は試しにと買ってみた一冊。確か、晩夏の頃。
読了後の印象は、なんだか漠然としている感じ。
おそらく書きたい世界観が根底にあって、その上にいくつかの要素を散りばめたのだと思うが、それぞれが強い色を持たないせいか、全体像がぼんやりとしている。ミステリィとしての謎も、わりと一般的で分かりやすい。
淡い雰囲気の物語ですと言われればその通りだが、内容だけを考えてみると、そういうものが書きたいのでも無さそう。
次の作品も、読んでみたい。
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淡々と進む物語から黒い染みのように浮き上がる積年の事件。
なにかしら心の奥に溜め込み、押し込め、目を背ける黒々しい鬱屈としたものを持つ捩れた登場人物たちがきの気味悪さ。
全体的に、薄暗いもやのかかったような不穏さを感じる。
陰惨で不気味。
ミステリか、ファンタジーか、オカルトか、抽象なのか、よくわからない。
気味の悪い、ゆったりとゆれる油のようなストーリー。
どこか散文的で唐突。
繋がるようで繋がらない。
神のような、思いによるのろいの様な。
不安を煽られ、犯人逮捕と相成り、不思議の謎は紐解かれ、事件は全貌を明らかにする。
しかし総てが終わったようでいて、結局何も解決されぬままに終わる。
ひと夏の悪夢のような物語。
映画の蝶の描写にぞぉっとした。
悩みを抱え鬱屈したところのある子どもたちが、過去の事件とそれに繋がるい目の事件を追って追って。そして身近な問題が解消される。
子どもが危険な目にあったために、離婚間近の夫婦関係が解消される展開は鉄板。
悩みのない思春期なんてほとんどありえないし、もしそんなやつがいたとしたら、それはすくいようのない愚か者だ。───p.153
否定する気はないが、小説の中でもその中身を覗き込みたいと思わない。ストーリーに関係ないときはなおさらである。人間とは悩む生き物であり、暗いところのある生き物である、てなことを全面的に肯定されるのは気味が悪い。
また謎を提示するならするで、もうすこし深く掘り下げてほしい。
描写の気味悪さは別として。様々なことがよく分からないまま、曖昧なままに終わってそれが余韻ではなく、もやもやした気持ち悪さとなって残る。
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離婚協議中の両親の都合で、祖父のいる東北の田舎に預けられた千秋、美和、颯太。
町に台風が訪れた日、美和は水たまりに映る不気味な女の姿を見る。
それが不可解な事件の始まりだった。
押入れから出てきた六十年前の日記、相次ぐ少女の失踪、奇妙な映画のフィルム……
交錯する現在と過去に翻弄されながらも、千秋たちは真相に迫る。
圧倒的な世界観で全選考委員を魅了したピュアフル小説賞「大賞」受賞作。
妖しくも美しいひと夏のミステリー。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
うーーーーん
スッキリしないかんじ??
全体的に気味の悪い雰囲気が漂ってて謎の核心に近付いているとおもいきや、最後は家族の問題で終わるし…
三樹雄は結局どうなったんだ?とか三樹雄は名前の通った家を壊したかったのか?とかなんかうやむや…
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これってラノベ?ヤングアダルト?児童書?
多分、描きたい世界観が根底にあって、そこに枝葉のようにエピソードがぶら下がってるんだよね。
それがもっと明瞭というか、統一感あればよかった。
読後の「腑に落ちない」感が強かったな。
登場人物が子どもじゃなかったらどんな話になってたろうか。
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微妙に計算が先走っている小説かもしれず、、数多く読んだら鼻につくようになるのかなwって思ったりもしたのであったw
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ミーコの日記から不穏な空気が高まってグッと引き込まれる。ミステリーに程良くノスタルジーとホラー色が絡まってドキドキ。
大人からは見えない現実の中で発揮される子ども同士の行動力が眩しいなぁ。大人になった自分の腰の重さを痛感。