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みんなのレビュー26件

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  • 星 1 (0件)
26 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

戦争を知らない世代に奨める

2013/12/25 01:28

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あずきとぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書の主人公は、浦野すずという少女である。
本編の前に、雑誌掲載時読み切りだった短編が三編あり、「プロローグ」的な役割を果たしている。
この三編では、すずの幼い頃などが描かれ、ここで、すずの家族構成・性格・絵が得意なことなどが提示され、本編の中でちゃんと回収されている。
すずの家は、広島の江波地区で海苔の養殖をしており、両親と兄、妹の五人家族だった。

彼女は、「第1回 18年12月」で嫁入りが決まり、「第2回 19年2月」で嫁ぎ先の呉へと移る。
以後、呉での生活が描かれていくが、非常に丁寧に詳しく、それでいて自然に分かりやすく描写されている。
作者こうの史代は、1968年生まれなので、当時の様子を知っている筈もないのだが、まるで見てきたかのように自然と生き生きと、描かれている。
その裏付けが、巻末に並ぶ「おもな参考文献」で、たくさんの書物・資料が載せられている。

さて、昭和19年といえば、もう戦争も末期に向かっている頃で、呉には(当時、東洋一と言われるほど)大きな軍港があり、当然軍事的要衝として標的になっていた。
やがて、空襲警報が鳴り響くようになり、本土への空爆が始まり、呉にも米軍機が来襲するようになる。
物資の窮乏もひどくなる中、どうしても暗くつらく厳しくならざるを得ない物語を、ささやかなユーモアで和らげつつ、戦時下の生活が描かれていく。

しかし、現代に生きる我々は知っている。
戦争は、昭和20年8月15日に終わるということを。
そして、その直前、広島と長崎に何が起きたのかを…。

終戦を迎え、すずと、呉の家族、広島の実家の家族の人たちは、それぞれ皆何かを失い、何かが残った。
そして、そのような状況からでも強かに生きていこうとする様が、描かれている。

僕のように、戦争を直接知らない広い世代の人たちに読んでもらいたい作品である。

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紙の本

涙が止まらないです。

2017/05/11 21:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

……映画を見てきました。クラウド・ファウンディングで映画化
されると聞いてずっと楽しみにしていました。
こうの史代さんが大好きなので、作品をいろいろと集めています。
この世界の片隅にもわが家の大切な蔵書ですが、これまで書評に
していませんでした。

ちょっと大人っぽすぎる場面があるところと、章単位で木炭画風に
したりセリフなしにしたりなど、実験的な部分が結構あるため、
整理がついていない感じがするので他人に薦めにくかったのです。
こうのさんらしいと言えばその通りなのですが。

大切な漫画家さんだけに、初めての人には「夕凪の街・桜の国」
などの方が紹介しやすいのです。

映画化により実験的な部分が整理され、こうのさんの世界が
とても分かりやすく伝わってきました。最初の動き出しから、
タッチの柔らかさにあふれていて、漫画の世界がそのまま
表現されていることが分かりました。

余計な演出はありません。原作にとても忠実な映画です。
見ていて何回泣いてしまったことか。

原作を読んでいなくても楽しめますが、先にこの本を読んでから
映画を見るほうがいいですね。
俗にいうネタバレは、この作品では何の影響もありません。
むしろ何が起こるか知っているからこそ、心を激しく揺さぶられて
しまうのです。それはきっと、この物語に真の強さがあるという
ことなのでしょう。

すずは広島の子です。
ぼーっとしていて、何が起きても動じなく、絵を描くことが好きな
ゆるやかな人です。ある日、すずの家にお嫁に来ないかと
訪ねてきた人がいました。
すずはその人のことを覚えていませんでしたが、
ふわりと受け入れて呉での生活が始まります。
日本が第二次世界大戦へと突き進んでいくときのことでした。

一家の暮らしも、戦況悪化によりどんどん貧しくなりますが、
すずはすべて受け入れてできる中で切り盛りしていきます。
ただ一つ。
戦争の暴力と理不尽さだけは、許すことはありませんでした。

すずの心のあり方に感動し、涙し、こちらの心もふわりと
包まれていく時間でした。泣きます。

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2011/07/27 23:28

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2014/09/29 10:59

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