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あとがきがある…!
複雑な家庭事情やお金持ちの喧嘩とか、関わりたくないね…。とはいえ結構好きな話ではある。爆弾という凶器は好みではないけれど、仕掛けは嫌いじゃあない。
タイトルは明日から月乃へなのかなぁとか考えてみる。完全犯罪研究部が読みたくなる。
それにしても、どうがんばっても真樹が美形なイメージが浮かんでこないのが残念である…かいてみれば浮かぶかしら。
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ストレートに面白かったとは言えない。
話が繊細すぎて、ちょっと苦手というのがあるかも。
現時点では、評価がむずかしいかな。
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THANATOSシリーズ2作目。
前回とは異なりますが、やはり異色の推理物だなと思います。
美樹君の薀蓄も、前回ほど辛くなかった。中々興味深かったし。
犯人は出てきた時から解るのですが、動機がせつなかったな。そんな風に思わなくても、と思ってしまうのは、他人事だからですよね。 当事者にしかわからない事なんでしょうね、やっぱり。
終盤に明かされる彼らの関係の側面や、周りの人達の登場に、次回作がより楽しみになりました。 高槻刑事はいい人やね。
前作もですが、表紙が綺麗で好みです。
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“死神”として生まれた兄と、
“探偵”にしかなれなかった弟。
シリーズ第二弾。
『まごころを、君に』というタイトルセンスがいい。
このタイトルでなかったら手に取ってなかったと思います。
前作はクライマックス以外はあまり楽しめなかったのですが、本作は最初から最後まで本当に楽しく読めました。
それはもうどっぷりと。
普段、事件に関係ない知識をだらだらと書かれると、
「そんなに原稿料が欲しいか! この駄文書きめ!」
と叫んで本を壁に叩きつけるのですが、この本はそんなことはありませんでした。
当然嘘です。楽しめた、ではなく、叩きつける、の部分がです。
アクアリウムの知識や、ハムレットなどのシェイクスピアの引用が散りばめられています。
こういった趣向は前作から共通するものです。
しかし、前作ではまったく頭に入ってこなかったアクアリウム話が、非常に面白く読めました。
読書は、その時の精神状態に大きく左右される。
アクアリウムの知識に浸りたい時にはこの本は適しているかもしれません。
そんな時は専門書を読めばもっといいと思います。
自分の(あまり興味のなかった)知識の波を体感する楽しみというものがあるはずです。
その楽しみを味わえました。
衒学趣味に浸るだけでなく、今回はアクアリウム知識やシェイクスピアが事件や物語と関係していました。
照らし合わせて読む楽しみも同時に存在したのです。
短気な自分が楽しく読めたのも、このことが大きいのだと思います。
深い意味のないギャグに見えたものすら、テーマに関わってくることがありました。
序盤で、真樹(双子の弟。当然男)がラブレターを受け取るシーンが出てきます。
相手は男。剣道部主将。もちろんギャグです。そのように描かれています。
この時点で彼は、真樹が他の人と付き合うきっかけになる程度の意味しか持たされていませんでした。
しかし、剣道部主将は文化祭で再登場します。
小説的技巧の視点からも、汀こるものの力量が向上していることが伺えます。
物語は三人称で、主に刑事である高槻の視点で語られます。
これが、短編としても読める冒頭の『誰も知らない』が真樹の視点で始まることが原因なのか、どうにも読みにくいのです。
三人称で書く場合は、視点がむやみに移動しないように気をつけるべきだと言われています。
これに引っ掛かってしまっただけかもしれません。
しかし、おそらく一番の原因は自分が真樹に移入し過ぎてしまっていたことだと思います。
普段、登場人物に感情移入して本を読むことはありません。
読者である私は、あくまでも傍観者です。
しかし、今回どっぷりとつかってしまいました。
物事に動じない、感じない、真樹の姿に、共感と共に理想を見てしまったのです。
自分の中のどこかしらある中二心がくすぐられてしまったのかもしれません。
まさか、メフィスト作家にやられるとは……。
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死神(タナトス)体質の兄と高校生探偵の弟。双子の兄弟が主人公のミステリー。
兄は引きこもりのアクアリストでもあり、グッピーやアロワナなどの薀蓄が延々と垂れ流される。
シリーズ2作目となるが、現在のところ5作目まで出版されている。
1作目を読んでしまったため、引き続き読んでしまった。
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ついつい手が出てしまう!講談社ノベルスの方も買いそうな勢いです。
グッピーとベタをペットショップに見学に行く程度には影響された(間違っても買わないし飼わないけど。
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前作の孤島から、今回の舞台は学園へ。
読みはじめると、面白いのでページをめくる手が止まらない。
相変わらずいいキャラしてる死神と探偵。
今回はあまり薀蓄は気にならなかったな。ちょっと興味深い内容だった。
少しだけ、美樹や真樹の過去も知れたり。
双子だからこそ、の思いもあったり。
切ないなあ、と。
これから死神と探偵はどうなるんだろう。
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最近メフィスト賞作家が気になる。しかし魚蘊蓄がものすごいなぁ。私は水槽育成ゲームで充分だな。(笑) 双子で優劣の差をつけられちゃったらきついだろうなぁ。元は同じなのにね。しかし高槻さん…仲良くしてやってと頼むのはいいけどその子も死んじゃうよ?(笑)
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舞台は高校。 起こる爆破事件。
相変わらずアクア知識が大量に投入されている。ちょっと読むのがツラくなる時もある(笑)
なかなか面白いのはやっぱり人間関係とか人と人のやり取りである。
本作は動機をメインに扱っており、そこがまた面白くなっている。
哲学的でもあり、文学的でもあり、人間的であり、感情的である。
真樹と犯人の最後のやり取りは、なかなかどうして言い返せないものである。
今回もまた、しんみりと面白かった。
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2011/07/18
帯に惹かれて。
おもしろかったような、そうでないような・・・
ミステリの部分はなんともだけど、
ひねくれきった動機はおもしろかったかな!
感動したくて小説を読む私としては、
うまいことできてる感が全面に出過ぎててしっくりこないのかも。
いや、うまいことできてるよ。ほんと。
そこはまじで。
きれいはきたない、きたないはきれい。
Thought and affiction,passion,hell itself,
She turns to favour and to prettiness.
真樹くん、気になるなー。
シリーズかー。
文庫化したら読むかな。
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構成は前作と同じく、アクアリウム関連の死ぬほど長い蘊蓄と、それを踏まえたトリック。さらに今回は犯人の動機、キリングメッセージをも流れに取り込み、あくまで双子の話であることを逸らさずに一歩踏み込む。アクアリウムについて語ることはつまり、自然の摂理について語ることである。自然が全てシステム的に正しいのだ、という暴論を吐くつもりはないが、自然の論理が持つ力は、時に人間が練り上げたそれより威を持って僕らに迫ってくる。社会から弾き出され、自然にも拒否された双子はどこへ向かうのか。BLに限らず、恋愛物は障害が大きければ大きいほどよい、と言うが果たしてここまでくると、人間とは何かと考えさせられてしまう。