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東北各地の農村漁村を旅しながら、現地の方のくらしとその生き様が、暖かく、愛情のこもった文体で紹介されている。元は、富士ゼロックス刊行の雑誌「グラフィケーション」に連載されていた記事なので、1つの村を写真つきで2~3ページずつの紹介、という形式につき、忙しい人でも読みやすいのでは無いだろうか。
実際に作者が現地を歩き、人と交わり、動き、食べ、感じた言葉だからこその重みが伝わり、心に訴えかけてくる。この本を読めば、生きるとは何か、ということについて、誰しも考えずにはいられなくなるだろうと思う。
そして、今回は何より東日本大震災後の増補改訂版。ゆえに巻末には被災地の状況を示す写真が掲載され、文末の言葉に胸が締め付けられる。しかし、タイトルが示すように、この本は現代に生きる私たちが希望を発見する旅であり、被災地で見出される希望こそが、この国のあり方を正してくれるのではないか、という作者の魂の叫びそのものだろう。
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震災後の改訂増補版
復興の在り様がヒトの減る状況の先にあるものになっていないこと、
米に対する執着をプラスのものとしてとらえていること、
限界集落が山に戻る話
印象的だった
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ものすっごい考えさせられる。
食べること、食べ物を作ること。
普通にスーパーに売ってある野菜なんかは、どこで、どうやって、誰がつくっているのか。
ほとんどの農家が高齢化している中、今後の農業はどうなっていくのか?でも、最近は若い人が農業を職業として選択しはじめて、少しずつ変わり始めとるのかも。国の政策とかの前に、業として選択しはじめる世の中の流れがある。いろいろと考えさせられた。結城先生、次の本を書いてくれんかなぁ。