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著者は正木博夫氏。神戸大学→川崎重工→正木総合コンサル開設。支援協サブマネージャー。監修者として、平野敦士、岡原慶高氏、二人も支援協に関わりあり。
内容。経営の教科書だ。財務論、経営戦略論、マーケティング、組織論とかとか、全て経営に重要な要素だが、それをどう使って会社を経営するのかがとても良く整理されていた。
一方、タイトルとは違いDDの本という感じはしなかった。事業再生っぽさもなし。事業DDに普遍的なノウハウはないのだろうか。
備忘録。
・事業DDはマクロ環境の分析から入ろう。PEST分析(政治、経済、社会、技術)は経験がない。
・バランストスコアカードで経営のネックを把握するのは知らなかった視点。あるべきBSCを作り、現時点で持ち合わせていないパーツが課題だ
・事業DD→機械設備の能力と従業員数の適正、あと機能工か否か、現場管理能力、
・原価管理が製造業の肝。当たり前だか手順の示し方がとても丁寧
・QCD(品質、コスト、納期)のことらしい。これが製造業が顧客満足を得るための要素。
・4Pが供給者の視点、4C(価値、コスト、入手容易性、コミュニケーション)が顧客の視点。言ってることは同じ。
・物流コストの適正判断→先ずは同業者比較
・PVC 分析→最適な製品組合せを検討
・アクションプランは、効果の大小、難易度、効果の早さも検討が必要。
いい本だ。