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なんだか後半で涙が出てしまった。きっと高校生以下の子供に向けたものなのだろうが、変わり者、変人、変態と呼ばれるような、少し孤独を感じている大人にも、いや、そんなの関係ないな、あらゆる人間、ひとりひとり、読んだら少し幸せになれる気がするよ。
ローリーありがとう。
大好きだよ!
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「変な子」と周囲から見られ、悩んでいた高校時代の自分に読ませたかった。
この手の本がもっと早く発売されていれば…
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『みんなとちがっていいんだよ 君に届け!セミの法則』
著者 ROLLY
PHP 2011年
すかんちというロックバンドで活躍したのち解散、ソロで活動しているROLLYこと寺西一雄さんの半生を書いた本でありながら、全国のハイティーンに向けた応援の書である。
この本で一番気になるのはなんといってもセミの法則だろう。めちゃくちゃざっくりいうと、「今は冴えないかもしれないけど、それが報われる時が来るよ」ということである。該当箇所を引用しよう。
いや、彼らは絶対に、地中で暮らしている芋虫みたいな姿こそが自分なのだと思い込んでいるに違いない。
そして、数年、あるいは十数年が過ぎたある日、突然身体に変調をきたし、「苦しい〜っ!」と喘ぎながら踏ん張って、もはやこれまでと覚悟を決めた瞬間に背中がパーンと開く。
その背中から、幼虫時代には予想もしていなかった、透明で美しい羽根が伸び、そこで初めて、「ああ、これが本当の自分だったんだ!」と気づくんじゃないか……。そう思ったんだ。
言葉で言ってしまえば、ただの気休めと言われてもしょうがないかもしれないが、これが福音となるのは今まさにその状況にあるものでしかない。もちろんそういう状況にあっても届かない人はいるだろう。
けれど、このことを求めてる人間もおり、そして救われた人間がいるのも事実。著者がまさにそうなのだから。
正直この際言葉はなんでもいい。セミの法則でもみにくいアヒルの子でも。重要なのは救えるのか、そしてそこからそれを笑っていられるかなのかもしれない。