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中国を知る手始めには偉い人が書いた小難しい本よりコレ。
「暇人」の国家が望む社会的な位置づけ。個人主義の裏には「無関心」。彼じゃなくては書けないことが多々ある。
読みやすく伝わりやすい一冊。
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この本は凄い…!
はじめて、じっくりと中国について書かれた本を読んだ。
読んでみようと思ったのは、著者がただの日本の研究家でも中国の方でもなく、”中国でもっとも有名な日本人”であることに惹かれて。きっと自然な言葉で書いてくれてるだろうと思った。
期待以上の1冊だった。
まず、この著者がすごい…!中国で加藤現象を起こすという人はいったいいかなる人物かと思ったが、何の不思議もない。この人であれば、中国でなくてもどんな業界でもブームを起こすに違いない。
1984年生まれ、、、歳は私の2つ下。同世代にこんな方がいるんだ!
そう確信できるほど、著者の信念、行動力は(いったいどうやって培われたのかこの本だけでは十分理解できずもっと知りたいが)すごい。この人から見たら、どうして他の人はできるのにやらないんだとお考えになるんだろうけど、普通は(なんて陳腐だけど)そのエネルギーがない。
文章も、比喩とエピソードを使ってぐいぐい引き込まれる内容。
第一章の中国をめぐる7つの疑問では、
私のような中国についてにわか知識しかない人間が抱く疑問に対して、本質的な見解を述べられている。
各見解を通して、最も本質的に受け取ったのは、以下の部分。
広大な国土に13億以上の民が暮らす多民族国家を統治することが、どれだけ困難であるか。きっと日本の政治家には想像もつかない話だろう。僕だって、それを完ぺきに理解しているとは言い難い。いまも昔も、中国の指導者がもっとも恐れているのは国内の分裂なのである。 (P42)
これを頭において、他の疑問への見解を読むとなんとなく腹に落ちる気がする。
政治への関心、日本を遥かに越える勤勉な層、多様な生き方も、日本との政治問題も。
それから、その他にこれは本質的だと感じたのは、面子の考え方について。
彼らには面子がある。見下されること、バカにされること、恥をかかされることをいちばん嫌う。中国に進出する日本人ビジネスマンはここがわからず、信頼関係の構築に失敗するのだ。 (P148)
もちろん日本でも面子の考え方はあって、
ビジネスでも面子を常に気にし合って仕事をしているつもりだが、もっとハッキリした面子の経済。
面子経済学、という言葉が出てきた時になるほど!と思った。
終盤に、東日本大震災の話を挙げて日本人の”空気”について書かれてる。
計画停電が発表され、JR・私鉄各線の運行が軒並みストップしたり運行本数を減らしているにもかかわらず、東京の会社員は徒歩や自転車などに頼ってでも定時に出勤してたからだ。いつ余震が襲ってくるかもわからないのに、愛する家族を家に残して、会社に出て行ったからだ。 (P169)
これは、なんだろう。震災後のしばらくを振り返ってみて、はっきり感覚が思い当たる。
連帯感、責任感、義務感…、会社への帰属意識。
確かに、そこに”空気”は存在した。
この日本人の空気だけど、日本人特有のものなのだろうか。
天安門事件に触れちゃいけない中国人のタブーも同じよう��空気ではないか。
私にはまだ違いがよく分からない…
が、著者は違うと感じているような印象
いずれにしてもこの著者は圧倒されるほど魅力的で、大変尊敬できる人物に思えたので、(日本での出版は初ということであるが)ぜひまたこの方の本を読みたい。
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・中国のダブルスタンダード
・中国の暇人の謎
・チャイナリスク、ジャパンリスク
・3・11で時計の針は10年進んだ。余命20年が10年に。復興は最大のチャンス。
外国に出て初めて、自分は日本人だと感じるのはその通りだと思った
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始めの50ページを読んだだけで、今まで知らなかった中国が見えてくる。
7つの興味深い疑問を通して、具体的に、そして、歴史的に時系列でわかりやすく解説してある。
もちろんこれが唯一の正解というわけではないが、やはり、日本のメディアを通した一面的な見方だけでは、本質など全く見れていないということがわかった。
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中国で一番有名な日本人(らしい)加藤嘉一氏の本。
その加藤氏、見た目中国人っぽい。。。(すんません。。。)
胡錦濤国家主席とも面識があるようで。
それなりにすごい人なんやなと。
でも自分でも言ってるけどかなり変わり者っぽいですね。
内から見た中国と外から見た中国。
内から見た日本と外から見た日本。
日本頑張れ!
と。
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今日買って2時間足らずで読了。
中国との付き合いは難しいところもあるけど、やっぱりアジア系で日本と似てるかも。
「暇人」が気になる。。。
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東日本大震災が起こった時、私は中国に居て、その時は連日中国のニュース番組でも日本の地震についてとりあげられていました。
私は中国で有名な日本人である加藤さんの存在を知らずに、その時はただニュースを見ていました。
今加藤さんの本を読んで思う事は、加藤さんのような人が存在している事のありがたさを中国人に知ってほしいという事です。
加藤さんは自分の事を「ランナー」と呼んでいます。
彼は走り続け、何色に染まる事なく自分で居る事が重要だと感じています。「ランナー」とは違うが私にもどことなく加藤さんと同じような価値観で自分の存在を認識している部分があると思いました。
この本の中で加藤さんが日本と中国について素晴らしい考え方をもっている事を知る事が出来たのですが、その中でも一番素敵だと思った事は、”中国に対するちっぽけな優越感を捨てよう。劣等感も捨てよう。そして「遠い」を乗り越えよう。”という言葉で、同じ事を私も中国人に伝えたいと思い、”日中両国民の「心の壁」を取り除くことは、僕の使命だ。”という思いを自信をもって言えるように私もなりたいです。
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Youtubeでたまたま中国関連の映像を見ていた時に
当時26才の彼が中国大陸13億人が最も注目する
日本コラムニストとして紹介されていたことが
最初に著者を知るキッカケとなりました。
彼が中国で留学をはじめた当時は
言語が話せずに滞在して頼れる友人もいない中
経済的にも決して豊かといえない状況にあったようです。
しかし、そこでめげずに様々な困難に打ち勝って
8年、人並み以上の努力によって
今の加藤嘉一さんを築き上げたんだなと
彼の能力や熱意に脱帽しました。
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加藤嘉一「われ日本海の橋とならん」ダイヤモンド社 1,575円 読み終わったところです。現在中国で最も有名な日本人(Twitter follower65万人)。「加藤嘉一のストライクゾーン」を読んで、彼がどのようなスタンスを意識しながら、難しい日中関係の中で時事問題を論じ続けることができるのかを理解できました。
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日本での偏見報道じゃなくてホントの中国が知りたかったので購入。中国人が何を大事にしてるのか?譲れないものがなんなのか?がとてもよく分かった!加藤さんはすごいヒトだ
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北京大学留学中に著者と会ったことがあるが、当時からとてもすごい人だと思っていた。そんな彼の留学に対する提言などが印象的。確かに若者の方が捨てるものも少ないし、もっと世界に出て行く必要があると思う。そしてそれこそがこれからの日本に必要な力だと思う。
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著者の自叙伝。
内向きの日本人を奮起させるのに十分の内容。
やはり中に入ってみないと分からない。メディアが言っていることだけを判断基準にするのは危険。特にネットが浸透した中国を初めとする各国を見ると、これからますますネットが重要性を増すのは間違いないところ。
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「インターネットがあり、英語さえできればもはや国家など関係がない。」中国におけるインターネット利用者の数(5億人!)とそのメディアとしての重要性についての部分。また加藤定義の「暇人」と彼らの分析をしている部分がとても面白かった。
何人かがアマゾンのレビューで書いているように、若干筆者の俺俺、という自我が箇所箇所で見えて来て、すこしざらざらする部分はある。ただ、それも若いからまっすぐすぎて、そのひたむきさとがつがつした感じの一方で、一人前の大人の男として発信していくというが全面に出てしまっていて、分かりやすい“貧困からの成功”などのサクセスストーリーを求めている人たちにとっては、彼の経験談はあまりに隙がなさすぎて気に入らないのだろう。私は割と素直に、中国の懐の中に入り込んだ人の意見として非常に面白く読んだ。フリーライターの「構成」の人が入ってくれているようで(つまり加藤本人がカタカタ文章をタイピングしたわけではないのだろう)、文章も非常に分かりやすくてすらすらと2時間くらいで読めた。
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とても刺激を受けた。加藤氏はTVで何度か観た事があり強い印象が残っていた。周りに迎合せず、ブレない軸を持ち、走り続ける様はまさにランナー。 "環境は人を作り、時代は人を変える"
熱い想いが詰まった本に出会った。
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これは非常に良書。今月は良い本に巡り合う確立が高い!最近、色んなメディアで見かける加藤嘉一さんの処女作。中国に関する7つの疑問を提起し、それに関する考えを書いているのが1章。立ち読みでもいいので、ここだけは読んでおく価値はあるはず(特に中国に関して極端な固定観念を抱いている人は)。
面白いのは中国について書かれているだけでなく、加藤さん自身についても書かれている点。どうして中国に渡ったのか。どのようにしてネイティブと寸分違わぬ中国語を身につけたのか(語学を学んでいる人は必読)。20代の若者らしい視点で書かれているので読みやすい。まぁダイヤモンド社が出してる時点で読み易いのは当たり前か。
最後の章では、ポスト「2011」時代の日本人へ、という形で提言がされている。若者に関する提言もあり、「全ての大学生に2年間の猶予を」という提言は面白かった。1年をインターン(介護問題が今後課題になるはずなので介護業界で)でお金を貯めて、海外に1年行くというものだ。大学から中国に進まれた著者だからこそ若いうちに海外で切磋琢磨する意義を説くのだろう。感化されやすい自分だからか、読み終わった後は非常にモチベーションを上げられた。これを貸してくれた友人には本当に感謝!