紙の本
じっくりとりくむのが重要だとおしえてくれる
2011/09/26 22:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからするとソーシャルメディアをひろく論じているかのような印象をあたえる. 実際,3 章ではさまざまなソーシャルメディアに 2 次元の分類をあたえて論じているが,4 章以降はおもに著者がかかわってかた企業コミュニティについて,経験にもとづいて論じている.
インターネットというとドッグ・イヤーということばを連想するが,著者は 10 年以上にわたって企業コミュニティにかかわってきたという. 実際,企業コミュニティの中心は顧客つまり人間だからドッグ・イヤーではうごかない. じっくりとりくむのが重要だということをおしえてくれているといえるだろう.
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ノウハウ本ではありません。本質的な内容と具体事例がほどよく混ざり、読みやすい本でした(が、内容は少し難しいと感じました)
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これは、もう一回読む。いや、たぶん何度か読む。
メディア論とかと並べておきたい。
ソーシャルメディアの本はあまりに多く出ているけれど、ソーシャルメディアを社会学やメディア論の観点から語れる人って少ないよなぁと思う。
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ソーシャルメディアを通して触れ合う個人と企業の在り方の過去と今、そして将来について書かれた本になっている。この本でいう個人と企業の在り方は、マーケティング3.0やメッシュに近いものだと言える。それはつまるところ、共通、共有していかなければ、両者の間につながる橋というものは生まれにくいということだ。自分の発信はもちろん重要だが、ソーシャルメディアが持つ力を加速度的に大きくしていくためにも、他の人にまで聞いてもらい価値あるものに変容させていくことが大事になってくる。また、変わることのない一票よりも、個人というものがその意思を広く深く反映していけるソーシャルメディアのあるところに集まるのは、今の時代の流れだといえる。格段に距離がなくなったことで、この先に過去の時代を踏襲するのか、はたまた時代の流れに逆行するのかによって、企業も人も迎える将来の在り方がまったくと言っていいほど変わってくるのではないだろうか。
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セッションのモデレーターさんに、必読だよ!と言われて手にとりました。
インターネットの歴史から、ソーシャルメディアの特色の分析まで、体系的にまとめられていて、勉強になりました。が、重かったー。
本書では、企業コミュニティこそが、インターネットの本質をとらえた企業と顧客交流の在り方だ。ということなのですが、私には違うところが気になりました。何かのヒントになりそうです。
個人的には、企業への帰属意識とライフタイムバリューのあたりが面白かったです。顧客満足度を高めることで、LTVがあがり、それが帰属意識をともなうほどのものであれば、一般消費財であれば、購入頻度の向上というかたちであらわれると。
私たちが関連する商品は耐久財が多いのですが、ブランドに対する関心が高まれれば、検討機会の頻度向上に寄与するそうで。その場合、購入率も高くなる。となるほど。
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最近多数出版されている「ソーシャル~」本の中ではずば抜けて面白い。
芸術学部出身の筆者の経歴からか、創業から今に至る思いからか、少し「くどい」表現なども多いが、それを差し引いても「ソーシャルメディア」全般に関しての分析はかなり興味深い。
特に、3章の「ソーシャルメディアの地図」はよくまとまっており示唆深い。
またじっくりと読み返したい本です。
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今は流行の「facebook」、「twitter」等のソーシャルメディア全般について、わかりやすくまとめられた本。
インターネットが活性化する以前からインターネット分野に関わり、ソーシャルメディアビジネスで起業した筆者だけに、言葉に説得力がある。
ソーシャルメディアを利用して企業がどうやって利益と結びつけるかという、難しいお題に対して、企業コミュニティを活性化する方法を分析し、実際に企業に導入する過程から新たなビジネスモデルを生み出すためのフローが読み取れる。
私がイメージするソーシャルメディアの収入源は広告収入がメインであったが、違う方向に時代は流れているのだと感じた。
また、最近はスマートフォンの普及によりソーシャルメディア参加予備軍が一気に増加しているので、企業コミュニティはさらに活性化する可能性がある。
企業と顧客が双方向にコミュニケーションをし、新たな商品を開発する。その商品を顧客が満足して購入し、企業ロイヤルティを高めていく。
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まず何より、読み物として面白い。インターネット以降の世界について、マーケティングにとどまらず、社会学的な視点からも考察された前段。それを踏まえた上で、武田さんが挑んできたソーシャルメディアの起業マーケティングへの活用法構築論が展開されている。マーケティング理論としても、インターネット以後の社会学論としても、起業精神論としても、とても刺激に溢れた一冊。
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11新卒説明会で武田さんの話が印象的で覚えていたので本を購入しました。やはりこのタイトル、ウェブ進化論の影響でした。
結論、ソーシャルメディアというものを正しく理解するための本だと激しく思いました。
昨今様々な会社でソーシャルメディアを使った取り組みがなされていますが、その本質の見失われた部分を指摘した本だと思います。
一番響いたのが
「見えない人」の世界観は「つながりを軽視する」という態度に集約できる。
まさにそうだと思います。
そういう人のソーシャルメディアは見ていてうんざりしますし、絶対にこんなやつになりたくないと反面教師だといつも感じています。
全体としては、
インターネットの成立ちから時代の変化、エイベック研究所の今までの取り組みから分かってきていること紹介し、企業と顧客との関係をインターネットによって良くしたいという思いが伝わる内容です。
メモ
・思いやり空間=20名が限界
・すべての企業に当てはまるソーシャルメディアの施策は存在しない
・投稿する人20%、ROM80%(内心投稿したい84%)
・コメントには言い訳を与える
・帰属意識を育むコミュニケーションには必ず心あたたまる感謝の気持ちが添えられていた。
・「交流量×感謝量」∝「新規獲得×継続利用」
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57
20名の法則 p.99
メディアの時代/ツールの時代/場の時代 p.161
サポーターの影響力 p.192
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世の中の人は新しいネットワークが「見えている人」と「見えていない人」に分けられる。世の中が、ソーシャルーネットワークの広がりによって、世界がスモールワールド化した結果、一人の顧客の力が大きくなった、という。この動きが見えているか、見えていないか、が企業の成功を左右する・・・。
インターネット黎明期からのエピソード、企業のマーケティング裏話など盛りだくさん。巷にあふれている「ソーシャルなんとか」関連の書籍の中で、最も読み応えがある本でした。
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「こころあたたまるコミュニケーション」と「お金儲け」を、どう結びつけるか。---今、ソーシャルメディアやインターネット上でビジネスを考える人たちにとっての、この(実感よりも感覚的という意味で)微妙な、そして本質的な課題を、さまざまな角度から掘り起こしててくれる。
実際に現場で「ソーシャル」を実践し、知識や経験を得ている人たちでも、自身の知識や経験が点と点であることに気づき、本書を読むことでそれが繋がっていく感覚を得るのではないかなと思う。
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ネット普及以前からの流れも抑えた上で企業コミュニティの役割とあるべき姿を、様々な実体験や検証を通じて得たファインディングに基づいて説いている本。
そもそも企業と消費者は近いところにいたはずが、大量生産大量消費の中で関係が一方通行になってしまった。これを解決できるのがネットにおける企業コミュニティである。
実際に企業コミュニティでのロイヤリティの向上により、購買頻度の向上し売り上げが増える。
ロイヤリティに向上には企業からの押しつけは通用せず、消費者同士の自然な助け合いが原動力となる。
従って企業はこれらの助け合いをより促進しるようなサイト設計を行って行く必要がある。
文中に、何度も茶道が引用される点からも、いかにもてなし、会話をしやすくするかという事が原点と再認識した。
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・価値観⇔現実生活、情報交換⇔関係構築の四象限でソーシァルメディアを分析している点が興味深く読めた。
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今までのソーシャルメディア系の本と比べて、内容の重みが全然違うことにまず驚きました。本当に面白かったし、ためになりました。インターネットの歴史をわかりやすく解説してくれているのもよかったし、何より第3章のソーシャルメディアの地図が、頭の中でぼんやりと漂っていたtwitterやfacebookなどを明確に分類してくれて、「そういうことなのか!」と。今後google+など、新しいサービスが出てくる度にこの地図に当てはめて考えてみることで、自分自身の頭の中が整理できると思いました。帯の夏野さんのコメント、まさに!ですね。ビジネス書でありながら、一般消費者にとっても勉強になる本だと思います。