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タイトルと表紙、ツイッター上での宣伝により手にとったが、すこし期待外れに終わった。
1章の終わりなどで「こういう小説なのか!」と思ったりもしたが、全体的にそれほど目新しいものや強烈な発見・感動があるわけでもなかった。
いまいちだと思ったのは、「取材した感じ」が出すぎているためではないかと思う。マンガ喫茶、服屋、パチンコ屋、農家、ネットゲームなど、5章それぞれに登場してくる場所を著者が取材して書いたのだろうが、その取材した感じが伝わりすぎてきて、小説としてあまり楽しめなかった。
時給の安そうなところの小説を書こう!という大きなテーマで、珍しい世界のチョイスとちょっとした取材、各登場人物のゆるやかな連関だけで書いた小説だと感じた。
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とても読みやすい、バイトにつわる話の短編集でした。
ほとんどバイトをしたことがない私には、この話が生々しいものなのか、想像上のものが多いのかはわかりませんでしたが
これらの話は、本当にあるかもしれないけれど、ないかもしれないという際どいところに位置しているような感じがしました。
息抜きに、楽に読書をしたいときはいいのではないでしょうか。
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ものすごーく期待して読んでみたんですが・・・社会の最下層が時給800円って事はないんじゃないでしょうか。もっと。
アルバイトもいろいろあって、今時の若者もこーんなで、と言うことがわかったからいいのかな。
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巫女さんや中華料理屋やあれやこれやアルバイトしてきたことを思い出すなぁ。この本に出てくる人たちみたいに面白い人はいなかったけど。
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時給800円の仕事で働く人々の人間関係、職場環境、さらには仕事観や人生観にまで、軽く足を踏み入れて描いている作品。文章は会話メインで進んでテンポがよく、2、3時間で読み切れます。
5つの章で、それぞれ別の仕事や人々が登場するのですが、他の章の登場人物が少しずつ出てくる構成は、ヒットした『阪急電車』に似た構成。(というより、昔からよくあるパターンですが。)テーマはあくまでも、時給800円の仕事を軸にしていますが、作風は伊坂幸太郎からミステリー・サスペンス要素を除いたという印象。
伊坂幸太郎作品よろしく、ご丁寧に人生観(本作では仕事観)とはかくあるべしと、哲学的に語る人物が登場し、饒舌に語ります。個人的には、伊坂幸太郎作品もそうですが、作者自身の哲学を登場人物にそのまま語りで代弁させるのは、押しつけがましく感じてしまい、好きではありません。タイトル通り、働くとは何かを問いにしているのだと思いますが、最終章でのリアリティーがない哲学語り君の登場により、そんな問いはどこへやら。作者の哲学を一気に畳みかけてくるのではなく、読者が考える余地を残すべきだったのではないかと。
いろんな仕事の裏側を知ることができるという意味においては、面白い作品です。全体の構成は、定型でうまくいっているものの、文章レベル自体は、まだそれほど高くないと感じます。まだまだ、若手の作家さんなので、今後の作品展開に期待。
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『ニコニコ時給800円』は「物語の結末をわざと伏せ、読者にその後を委ねる小説」を意識して書かれたとのこと。なるほど。専門的な事も、サラッと理屈っぽくならないように書かれていてセンスの良さが伺える。
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5つの短編が、それぞれ異なる職場の話であり、どこにでもあるような、今この社会の前提がそのままスケッチされたような話だった。
不安で危機感を感じてはいるが、熱を帯びるほどでもない他人事のような会話のなかに、ときどき混じる本気の魂の叫び。
そのリアリティに、そういうことってあるよね、と、笑いながら読んだ。
ただ、面白おかしく旬のネタで書いただけという感じも強く、本棚に大事にしまっておきたい本ではなかった。
それなのにハードカバーで価格が 1,680 円……。そこも「800円」だったら良かったのにな。
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時給800円のマンガ喫茶のアルバイトを始める東大卒、弁護士志望のキノキダくんの物語のほか、20代向けのアパレルショップ店員のモモセさん、父親の跡を継いでパチンコ店を経営することになったカナモリ店長、うつ病の旦那さんと実家に戻って低農薬野菜を栽培して販売するヨーコ、行きずりのイケメン男性を養うことになったリンコの5つのオムニバス小説です。
登場人物がいずれも若い人が多かったです。
いろんな時給800円の仕事があって、その職務が垣間見れる本でした。
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いろんな仕事が出てくる連作短編集。パチンコ玉が等価交換じゃない?レレレのおじさんは子沢山?いろんなウンチクがさらっと書かれていて楽しいです。関西人って感じの会話のテンポが速いところも好きでした。最後の「ネットワークの王子様」が良かったです。
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題名とどうリンクしているか分からない。何を伝えたいのか、何が言いたいのか、何を感じて欲しいのか、全くわからなかった。というかモヤモヤだけが残ってしまう。終わり方も曖昧で、よく分からん本の だった。
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短編集。5編
マンガ喫茶の悪魔
洋服屋のいばら姫
パチンコ屋の亡霊たち
野菜畑のピーターパン
ネットワークの王子様
どれも何が言いたいのか分からなかった。バイトの一風景?の切り取り?バイトも楽じゃないってこと?それともバイトはちょろいってこと?
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連作短編。
4つ目の話までは、「テンポが良くて、ちょっと笑える」”だけ”の本かなーと思いながら読んでいた。
最後の話で印象が変わった。
ちゃんと物語してる…と思った。
この軽さ、イヤじゃない。
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読んで良かった。最後の節までは、ちょっとした可笑し味に誘われるぐらいで、
あまり面白くなかった。そんな感じで、ララララ読んでしまったのだけど、
最後のお話が良かった。私の理想の社会は、ドラえもんの未来です。
働かなくても幸せな生活が送れる社会。そういうのは、やっぱり難しくって、
働きかけなくても、誰もが、そこに居るだけで周りに幸せを分け与えられる
人達ばかりにならないといけなくって。情報革命の件は、そうかもと思った。
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ネットワークの王子様。ガビオタスのシステムについて。勉強になった(^-^)/
この、今の、日本で生きること。いくらも持ってなくてもなんとか生きてる。そんな社会。
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前半のぶっ飛んだ部分が書かれてないと、最終章も意味不明になりそう。あとポジティブな読み方はできなかった。