投稿元:
レビューを見る
指揮者という立場からリーダーシップを考えるというコンセプトであるが、クラシック音楽にあって、指揮者とはどういうことを思い、どのようにして指揮をしているのか、ということについて書かれた本。指揮者という視点からみたリーダーシップ論として興味深かった。また、クラシックのファンとしては、舞台裏のような読み物としても面白く読めるだろう。
投稿元:
レビューを見る
■「指揮者」という普段なかなか分かりにくい仕事の中身が、とてもよくわかる本。またその指揮者という仕事を通じてのリーダーシップ論へ展開されている。
■洗練されたプロ集団であるオーケストラと、一般の企業・組織における構成員とでは若干相違はあるだろうが、なるほどと思う部分も多分にあった。
■使命感がなければ突破できない、良いリーダーは時間があまる、本番へのロードマップを示す、など正鵠を得ていると感じ、参考になった。
■ただ、少し残念なのは「リーダーシップは第九に学べ」というタイトルではありながら、第九に関しては第5章のみが中心となっていること。それ以前の部分は著者のこれまでの仕事を通しての指揮者論・リーダー論となっており、もう少し第九についての魅力・エピソードが聞きたかったところ。タイトルに期待して購入したので、その点が非常に残念でした。
■今年もいつの間にか年の瀬が近付いている。毎年暮れになると歓喜の歌が聞きたくなる。「苦悩を突き抜けて歓喜に至る」、その至高の営みが聴く人に大いなる勇気と希望と感動を与えるのだろう。今年もまた歓喜の歌より明年への出発としてまいりたい。
投稿元:
レビューを見る
音楽ファンからみても不思議なことのひとつは、クラシック音楽における指揮者の役割。ほんとに指揮者って必要なのかな。。と。
本書は見事にその問いに答えてくれます。現役バリバリの指揮者である著者が語る、指揮者の役割、舞台裏。特に、リハーサルにおける演奏のプロである楽団とのコミュニケーションについては、ビジネスにおけるコーチングを想起させるものがあり、面白く読めました。ただ、ビジネスでは、プロではない社員もいて、こういう社員に対するコミュニケーションは、指揮者のそれとは異なるとは思います。
最後に、ベートベーンの第九について詳細な解説があり、この名曲がさらに身近になりました。読了後すぐに第九を聴いたのはいうまでもなし。。
投稿元:
レビューを見る
解釈、構想、共有、実現が指揮者の責務
オペラの指揮は危機管理
指揮者は学者肌と親分肌
清濁併せ呑む でなく、濁を抱き込む
投稿元:
レビューを見る
特に指揮者に限った話ではなく、
リーダーには何が必要か、力強く語られている。
何となく全体的に確固たる自信に溢れている印象があり、
説得力がある。
投稿元:
レビューを見る
オーケストラの指揮者に求められるものが、リーダーのそれと同じであることが分かった。メンバーのことを把握したうえで、任せるところは任せ、全体をみて方向性を示す。また、第九についての曲の詳細も知ることがてきる。