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深い。
一気に読みました。しかも2回続けて。
もう、作者の心情描写力に脱帽です。
「死」というものが、ほかの目的とつり合い、対等もしくはそれ以上になった時に初めて、人は死を受け入れれるんだろうか。
読んで、思わず目頭が熱くなりました。
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作者はここ数年色々と物議を醸しており、色眼鏡で見てしまいがちですが、力は本物、と思わせる1作です。
元々正面からの表情のアップを多用されるタイプの方で、別の作品では気になって仕方なく入り込みにくかったのですが、本作では逆にそれが作品の雰囲気を重くしているように感じます。
ここにきて、戦争、特攻、その現代人には理解しにくい時代の流れの中で実際に戦っていたのは、自分の周りの命を大切に思い、その為にこそ戦おうとした人々に力点が置かれます。実際に回天搭乗員がこういった行動に出たのか、心情がどうだったのか、は正直文献を読んでいない私には判らないのですが、こうであれば私も同じ行動に出るだろう、と思わせる説得力が作品には満ちています。
是非読んで欲しいシリーズです。
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関口のくだり、泣ける。僕達は、自分のためだけには生きられない。誰かがいてこそ生きていける。また、誰かのために、命だって投げ出せるのだ。
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戦後という、閉鎖された時代の潜水艦というさらに閉塞された場所で主人公達が必死に戦っています。
その迫力がハンパないです。
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個人として人のために命を捨てることのできる貴さには心を打たれる。が、戦争のために若い命が散っていくことを是と考えることがどうしても私にはできない。自分の大事な人に「命を捨てて国を守れ」と教える人間にはなれない。自分の育った土地=国は大事だけれど、政府としての国は、一個人のことを、一個人として考えてくれている訳ではない。人一人死ぬってことは、その人の近しい人にとっては、命を削りとられるような悲しみだけれど、国家にとって人一人の犠牲って屁でもないのだもの。誰だって自分の育った土地は大好きで愛しているものだから、愛国心は煽られればすぐに火がつくけれど、あえて私は超個人主義になりたいなあ。
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第二回目の「回天」特攻作戦は、渡辺たちが困難と考える再度の泊地攻撃作戦だった。
その作戦に選ばれた渡辺は納得いかぬまま潜水艦に乗り込んだが、早くも米軍に発見され…。
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関口の話が凄いな・・・。
国のためといわれてもわからない何かのために死ねないが
渡辺のためなら死ねるという言葉。
大切な人間のためなら・・・。
2012.2.13読了
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ちょうど新発売の時に買って、終戦記念日に読みました。
「これが・・・戦争だ」
潜水中の潜水艦が、敵国の攻撃に逢う。
浮上しなければ出撃できない回天を出陣させるか否か・・・。
「俺は貴様の一部で 貴様は俺の一部だ
貴様が生きるなら 俺は死ねる」
渡部のために死に向かおうとする、足を負傷した関口の強い想いには何とも言えないものがあった。
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関口の、渡辺を守る為に死ぬと言い放つ時のなんとも悲しい事よ…こう言う戦争を扱った作品は「戦争なんてして欲しくない」と当たり前に考える自分を確認するためにとても必要だ。
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「貴様が生きるなら、俺は死ねる」
涙が止まらんようになりそうです。
キツイ話過ぎてつらいです。
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表紙の彼が好きです。
こういう人って未だに日本にはたくさんいらっしゃるように
思います。アジアでこの人達を見ることができるのは限られた
民族だけだと思っています。悩みながら前に進む・・
というか、真面目に間違えるというのか・・・。
私はこういうの好きです。