紙の本
確かめなければ手に入らない
2012/01/23 21:25
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
割れ鍋に綴じ蓋という感じで付き合うことになった加賀香子と多田万里の初めての共同作業は、警察署での事情聴取だった!あやうく前科者になりかけた加賀香子だったが、両親の社会的信用が高かったおかげもあって、何とかお咎め無しに。そんな最悪の状況で彼女に紹介されてしまった多田万里だったが、ふたりのラブラブ光線が周囲に撒き散らされることを妨げることはできない。
そんな幸せを感じつつも、心配事が二つばかり。高校時代の親友だったことが発覚した林田奈々にぶつけてしまったなじる言葉の落としどころと、飲み会の席で岡千波に告白して玉砕した柳澤光央が徹底的に落ち込んで浮上のきっかけもつかめないこと。元のような気安い関係に戻ることができるのか、あるいは?
一度つくろってしまった仮面は、その状況に慣れてしまえばしまうほど、自分でも何が本当か分からなくなって、まっすぐに進めなくなってしまう。仮面を通じて接している方が、本当の本当に根元まで傷つくことはなく、ふんわりとした距離にいることができるからかもしれない。
だがそこで一歩踏み込むからこそ、より深いつながりが生まれることもあるというもの。そして踏み込んでつないだのに、それが知らぬ間に失われてしまったとしたら、それを直接確かめてしまったとしたら、その衝撃はいかばかりだろうか?そんな破局を招かないために、あえて気付かないふりをするということもあるかもしれない。
そういう意味では、林田奈々と加賀香子の間には通じるものがあるのかもしれない。アニの婚約者の不貞に気付きながらも、決定的破局を恐れて秘密にし、逆に自分が傷つく羽目になったリンダ。過去のつながりを取り戻しつつある二人に気づきながら、それを言葉にして確かめない香子。
そんなふたりの間にいるのは、ふたりの多田万里なのであり、今のところ彼らは両立し得ない。2巻までは一方だけが有利な状況だったが、それもどうやら長くは続かないらしい。二人の女性と二人の男性の間でつながれた関係が上手く整理されるときは来るのだろうか?
紙の本
やなっさん
2024/02/25 01:15
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投稿者:AIZOU - この投稿者のレビュー一覧を見る
やなっさんがめっちゃ完璧キャラかと思いきや
カッコいいだけのダメダメキャラ疑惑
そして、電波女を引き付ける才能あり??
重要なんだろうけど、記憶喪失部分があんまり楽しめてないんだよなあ
ってのは不安感あり
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人間ドラマもいろんな線が交錯し、いい感じで事故を起こしつつ、いよいよ面白くなってきました。
そして、この作品の設定上、いつか起こるであろうと予想されていた展開が遂に発動して、強烈な引きで終わります、、、
早く続きを、、、、年明けまで待てません!!
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「うみねこ」や「俺翼」を読んでいたので、何となく多重人格の表現なのかなと思っていましたが、矢張りその通りでした。そして、泥沼の三角関係に……次巻が待ち遠しいです。
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前回で結ばれたはずの万里と香子だけど、あれあれっという感じでリンダと…。本当にどうなってしまうんだろう?しかしあんな無茶を確かに大学生はやっていたんだな~とも思った。この後どうなるかは全く不明。でもそれだけに続きが気になる。
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展開とか続きが気になるわりには読むのがえらくきついシリーズ。
前作以上にメロドラマしてるのが原因かなぁ?
最後でさらにぐだぐだにしてくれるしなぁ。
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面白くなってきた!!
予想はしてたけど、最後にああなった。今後の展開が楽しみだ。
それにしてもリンダがやっぱり好きやな。
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三巻にして早くもヒロインと結ばれ恋人同士になってしまいました。
この手の物語では最終的にヒロインと結ばれるような話が多いので、この展開は予想外でした。
しかし恋人関係になっても変わらず、残念美人の香子が輝いていました(笑)
物語の展開では万里の記憶喪失とリンダとの関係に話が掘り下げられていました。今後記憶を取り戻したら三角関係に発展しそうですがはてさて。
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登場人物は大学生。
前作は高校生だったね。
作者の変化なのか、購買層のニーズなのか。
それはそれとして関係が再構築されていくのと、舞台装置が動き出したのと。
次巻が楽しみですね!
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人は誰しも自分のとるべき行動や態度、あるべき姿というものを意識せざるをえません。
とは言うものの、現実の自分はそうはいかないもので、理想の自分をなんとか当てはめられないかともがき苦しむものです。
そんな感じで皆が悪戦苦闘する第3巻。とても良かったです。
ついついキャラクター全員を応援したくなるくらい魅力的な彼らですが、やはり誰かが心の血を流さずには終われぬ状況。今後も目が離せません。
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この人の書くお話は毎回安心して読めて、その上、読んでいて心地よくて存分に楽しめることが保証されているような気さえするのは私だけだろうか?
きっと他のラノベ作品以上にきちんとしたゴールっていうのが定まっているのだろうし、その上で書くからというのもあるのだろうけれど、設定や話の流れがぶれていない点も非常に素晴らしいと思う。
文句なしの★5つ!
次も楽しみ。待ちきれない。
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2巻くらいから、
発作的に、ヒステリックに笑いがこみ上げてくるシーンが。
ハタから見たら完全に危ないヒトである。
記憶を喪失した人格と、喪失された記憶の人格が
かたやヒロインAをかたやヒロインBを追いかけちゃうので
なかなか前途多難。
なつかしい学生時代のノリに、携帯やらスマホやらPCやらが
登場すると、その違和感に、トシを感じる…
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2011 8/14読了。WonderGooで購入。
加賀さんと万里が付き合い始めていちゃラブバカップルになりつつヤナさんを気にしつつリンダも気にする巻。
あるいは多田万里の帰還の予兆(?)。
こういう状態でヤナっさんについて話題にするのは彼をネタにいちゃつくみたいで嫌だ、という万里の考えは凄くしっくり来た。確かに、と思うと同時に、ああそうかあれはいちゃつきに入るのか、と過去について考えたりして。
しかし、相変わらず竹宮ゆゆこは誰得なリアルさを求めるなあ・・・(汗)
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今回も面白かった。竹宮さんのこの独特な味はクセになるし、没頭出来るので大好き。
さて今回も全く勉強しやがらねぇ大学生たちですが、香子と万里の初々しさが羨ましくて夜も眠れません。岡ちゃんやリンだとの一件も、悶着の末にそれなりに収まるその描写が自分の大学時代の気持ちとかいろいろ思い出させてくれて、なんというか竹宮センセすげぇなって思いです。
そしてキッチリと波紋を残して次巻へつづく。あの写真はどこに? 香子の異常は? 幽霊万里がとうとう? 気になりますねぇ。
次は年末くらいでしょうか、楽しみです。
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大学生活の描写がリアルで、
その中で描かれる人間関係の描写もねちょねちょもまたリアルで、
ぼくもいろんな事を思い出しながら読みました。