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成文堂早稲田駅前店のブログに、トワイライトに×教養、というようなコメントがありましたが言い得て妙。トワイライト以降発表されるのも訳されるのも増えているような気のする、人間の中に異なる者がひっそり紛れているという設定のSF。伝説的な古い魔女の家計の末裔であるダイアナは魔術師の父と魔女の母のひとり娘だが7歳のときに両親が恐らくその能力ゆえに殺されて以来、自分の魔女の力から目を背けるようにして魔力を使わないよう使わないように地道に学んできた歴史学者。学会で発表する準備のため、ボドリアン図書館(ホグワーツ魔法学校の撮影につかわれた図書館)で錬金術に関する古い写本を閲覧したところ無意識に封印を解いてしまい、長年その写本を追い求めていたヴァンパイア、魔術師、デーモンから追われる身に。写本はダーウィンの種の起源のような、ヴァンパイアと魔女とデーモンと人間のいろいろの謎を解き明かすことが書かれているがある時代に魔女が呪文で封印して以来存在も不明になっていたという代物。ダイアナはヴァンパイアのマシューと惹かれあい信頼と愛情の関係を築き、異種間の結婚を禁ずるコングレガシオン(ヴァンパイアと魔女とデーモンの3人ずつで構成される組織)からも狙われ、それまで否定してきた自分の魔力と向き合って戦います。初めは頑強に2人に反対していたそれぞれの家族の協力も得て、ダイアナは自分の宿命を受け入れるのですが、、、
面白さは星5つですが、出版社の不親切さで4つ。上下巻で完結するものとばかり思いわくわくドンドン読んでいたのに残すページがあと5ミリあと3ミリになっても一向に写本の謎に近づかず、反対に伏線が増えるばかり、読み終わって一段落はしたものの不完全燃焼。解説を読んだら3部作構想で来年第2部が刊行予定と。最初から明らかにしてほしかった。2部発売されるまでに1部の設定とか忘れてしまいそう。という不満はあれど、事実を踏まえ細かいところまで丹念に構成されていてさすが歴史学者の作品と思いました。主人公をとりまくサブキャラがみなとても魅力的で読んでいて楽しかったです。次作が書き上げられ訳されるのが待ち遠しいです。
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「ヒストリアン」が好きな人にはたまらない。
ヴァンパイアものが好きな人にも。
魔女ものが好きな人にもw
「始まりは一冊の本」ってところから、もう引き込まれてしまう。
上巻はオックスフォードとヴァンパイアメイン。
色々妄想ができてお得な一冊。
学者のひとが書いたファンタジーものなだけあって、専門的な知識もちらほらで、本物感がただよう。
早く続きがでないだろうか。
アメリカで2012年発表の予定らしいので、日本にくるのは、さらに先?
全部終わってから読めばよかった・・・
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2011年8月12日読了。
シリーズ1作目の上巻。
かなり面白いです。主人公は魔女。しかもどうやらとても特殊な能力を持ってるらしい。
もう一人の主人公は1500歳以上のヴァンパイア。
しかも理系男子だ。
この二人が不思議な写本の存在に翻弄されながら、絆を深めていく話なんだけど、舞台がオックスフォード。
懐かしい~~~。街が目に浮かぶ。
そして、科学と歴史のうんちくがたっぷり詰まった濃いお話。
夢中になって読みました。
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久しぶりに最初から夢中になって読んだ。最近、いろんなクリーチャーが出てくるのは結構あって好きなんだけど、この話は詳細に富んでいて歴史とかも楽しめるし、面白かった。続きが気になる!
読んでて気づいたけど、私って食べ物の描写に弱い・・・?ワインやなんかの話も満載で、楽しく読めた。
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上巻だけ終了。まだ材料だけで出来上がりの想像できない。内容にはどんどん引き込まれている。ヒロインが魔力を否定している分もっと後ろ向きかと思ったが逆、ヒーローが逃げるように去る場面で終了している上巻では評価は反対に思える。
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ハリポタやトワイライトにはまった女性は間違いなく好きだろうなーというミステリファンタジー。
何しろ、タイトルにある通り魔女はもちろんのことヴァンパイア、デーモンまで登場するのだから。
そして、ヴァンパイアといえば容姿端麗がお約束。そして、ロマンスもたっぷり。
とはいえ、ただのファンタジー&ハーレクインではない。
もしそうならば、世界35カ国で翻訳されるほど売れはしないだろう。
著者のデボラ・ハークネスは南カリフォルニア大学で教鞭をとる現役の大学教授にしてワインのブロガー。専門は16~18世紀の魔法と科学の歴史である。
さて主人公は著者と同じ錬金術のアメリカ人歴史学者ダイアナ・ビショップ。いうなれば、ダイアナはもう一人の著者でもある。
彼女は17世紀にアメリカで行われた最初の魔女裁判で処刑されたブリジッド・ビショップの直系の子孫。魔女の家系としては皆が一目置く名門の家系に生まれた。
幼い頃、不可解な死を遂げた両親にショックを受けたダイアナは、魔法の便利さと引き換えにそれがもたらすものを怖れ、魔女としての自らを否定し、普通の人間として努力し今の地位をつかんだ。
あるとき彼女は論文を書くために訪れていたオックスフォードのボドリアン図書館で、一冊の写本に出逢う。
写本は不自然に重く、黴と麝香のまざった香りで彼女を誘ってきた。彼女は即座にこの本には何か呪文がかけられている悟り、そのまま書庫に返却してしまうのだったが、その日からダイアナの周囲に魔女、ヴァンパイア、デーモンといった人間以外のクリーチャーたちが異常に集まり始める。
その中でひと際目を引いたのは、ヴァンパイアのマシューだった。
実はくだんの写本、『アシュモール782』は一世紀もの永きにわたり、クリーチャーたちが探し求めていた本だった。
強力な魔法によって一世紀にもわたりその姿を現すことのなかったその写本を、なぜダイアナが手にすることができたのか。
写本には何が隠されているのか...。
ヴァンパイアであるマシューは、外見上は30代後半にしかみえないが、既に1500年も生きている。
写本の謎は、ヴァンパイアの起源にも及ぶと考えられていたのだった。
畳み掛けるミステリは壮大で、謎は本書だけでは語り尽くすことはできない。ハリーポッターがそうであったように。
本書は三部作構成とのことだ。つまりこれは第一作目ということで、序書に過ぎない。
ちょっとロマンスに重点が置かれすぎている気もするが、明らかに著者自身がイケメンヴァンパイアのマシューに肩入もしているので、仕方ないかな...。
本書が「ちゃっちく」なっていないのは、これが歴史的読み物であると同時に「種の起源」やミトコンドリアDNAなどのサイエンスをも盛り込んだエンターテイメントである点だ。
しかしながら、やはり飽くまで女性作家による女性向けの本だと思う。
http://spenth.blog111.fc2.com/blog-entry-118.htmlより
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帯にひかれて珍しく買ってしまった本
ベッドサイドに置いて毎日少しずつ読もうと決めて
丁寧に味わいました
そのおかげで(?)
帯に書いてあるような一気読みは体験できるはずもなく
上巻である本作はいつになったらラブロマンスになるの?
と首をかしげてしまいました。
クリーチャーとかの単語の定義が難しくて
すんなりと作品世界に入っていくことが出来なかったのも
トワイライトを挫折した性でしょうか?
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もっと、恋愛色が強い内容だと思ったら、そんな事はなかった。
想像よりも、落ち着いた感じ。
魔女って書いてあるから、もっとパラレルな内容だと思ったら、割と現実的だった感じ。
下巻は予約で8人待ちだったから、いつ手元にくるかな?
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http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-301.html
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真面目パラノーマルというか、ロマンス一辺倒ではないのでカテゴライズ悩む所・・・。ちょっと、こ難しいけど設定がしっかりしていて読み応え有。ロマンス入りのミステリー&ファンタジー? でもヒーロー・ヴァンパイアのマシューがとってもカッコイイのでお勧め♪
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書店でたまたま見かけて表紙のデザインと題名で買ったんだけど…何コレ面白い!ってなった(´Д`)
世界観も設定も自分の好みで、難しい専門的な部分もあったけど一気に引き込まれました。
何よりマシューが格好いいですね。
早く続きが読みたい
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魔女の名門の血筋であるダイアナ・ビショップは、魔女の力を厭い、遠ざけてきていた。
錬金術の歴史学者であるダイアナは、オックスフォード大学のボドリアン図書館で錬金術の写本「アシュモール782」を手にする。
その写本にかけられていた呪文を解いてしまったダイアナは、すぐにその写本を返却するが、それ以降人ならざるものたちに狙われるようになる。
アシュモール782はずっと行方不明になっていて、多くの魔女や吸血鬼、デーモンといったクリーチャーたちが探していた物だったからだ。
生態学の学者でもある吸血鬼のマシュー・クレアモントも写本を欲している一人だが、彼はダイアナを他のクリーチャーたちから守っていた。
互いを知るにつれてお互い惹かれあっていくマシューとダイアナだが、彼らの恋には一族すべてを巻き込む障害があり…
前置き部分が長すぎて結構きつい。
けれど、物語に入り始めれば、かなり面白いです。
写本のことが根底にはありつつも、ダイアナとマシューが徐々に交流を深めていく様子も面白いし、錬金術とか生態学についても専門的な描写でうまく絡めてあったりして興味深い。
が、ダイアナがところどころすげえイラッ(♯^ω^)と来る。
前置きがきついのもここに関わってくるんだけれど、要はダイアナがなんで魔力を遠ざけているのかの設定の説明が長い。必要最低限、魔力を遠ざけていることだけ触れて、理由だとか境遇とかは後で少しずつ触れていけばよかろうに、と思う。イヤイヤばっかりでうぜえええってなる。
魔法使った方がいいだろう場所でもイヤイヤを発揮してミスったくせに、どうでもいいところで自分が楽をする為にあっさり魔法を使ってたり。
マシューのことを拒否して、守ってもらわなくていいと言ってるくせに、大した変化もないうちから守られることをあてにしてたり。
主義を通そうとしているように見せかけて、結局自分に良いように動いてる感じが酷い。
ただ、やっぱり話は面白いです。主人公が嫌いなタイプでも続きを読みたい気にさせられるので。
下巻、そして2作目と続けて読んでいきたい作品でした。
あと、文章面の話ですが、訳本はどうしても苦手です。
訳の上手い下手だけの問題じゃなく、文章の流れが英語的な表現だなあって言うのが一々目についてしまって、そのたびに微妙な気分になる…。
原本で読めるくらい英語ができれば一番いいんですけどね。
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あらすじを読んだ印象で主人公は自分が魔女の血筋とは知らないで始まるのかと思ってたら最初っから自覚ありで驚いた。パラノーマル自体は好きだから面白かった。
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魔女・ヴァンパイア・デーモンと、幻想的な要素が満載であるのに、現代科学的な用語も飛び交う。そこが、この物語をきりりと引き締めている部分だと思う。ダイアナはまだまだ未知数で、マシューはとっても魅力的。二人の恋愛模様にも注目したい。
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魔女の血を引く歴史学者と科学者のヴァンパイアがオックスフォード大学の図書館で出会う。偶然に引き合わされた二人ではなく、そこには遠い祖先から続く因縁が。ファンタジー好きにはたまらない設定だ。登場人物が多いし、小難しい歴史の話もあって、ちょっぴり中だるみしたが、ルーツを探るミステリアスな展開が面白い。