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最適化はネットワーク研究者の究極の目標の1つ。
複雑で巨大なNWはいくつかの細かい部分に分割すれば扱いやすく、理解しやすくなります。
関係は強いばかりが良い訳ではない。弱い関係にもそれなりの機能がある。電話の発展系としてかつてテレビ電話というものが想像されたが、現在ではテレビ電話よりもSNSでコミュニケーションをとる人の方が多い。これらは弱い繋がり。
多くの友人、知人を維持するにはエネルギーも時間も取られる。誰がたくさん友人を持っているか、誰にうまく情報を渡せばその人がその友人に情報を広げてくれるかを見抜く。情報伝達力。
SNSでは誰もが自分の友人とのNWをSNS上に構築する。だからSNSは巨大な繋がりの中にはユーザの数だけ、エゴネットワークが存在し、それが全体のホールネットワークを形成している。
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ソーシャル・メディアについて卒論を書く学生にとっては必読であろう。この本で概要をつかんで、適宜必要な部分を読み、そこで引用されている本を基本書にしてそこから卒論が書ける。
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読んでから大分時間がたってしまったので、メモ書きで。
調査の時の、認識と実際の混在。アンケートで調べると、回答者が実際を知っていて回答できるものと、あくまで、事実をしっているわけではなく想像で答えているものとが混在する、そもそも、他人のネットワークなど、完全に把握できるわけがないのだ。
ソーシャルキャピタル。関係の中に存在する力、
ネットワークとして、橋渡し型と結束型がある。結束型は内部指向で情報や価値観が同質で、直接的にかかわることで力を発揮する。
橋渡し型は、関係の重複を嫌う。お互いに面識のない人々の結節点として機能する。寄せ集め、で脆弱な面がありますが、情報収集力にまさる。
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人とのつながり理論。人とのつながりが人生を豊かにする。人間関係が離職の一番の理由でもある。人に情報を伝達するハブ的人間と人が集まるオーソリティ的な人間がいる。情報を伝達するためには、人とのつながりを上手く利用する必要がある(ティッピングポイント)。
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人と人とのつながりを学術的に研究した理論の概要、問題点、展望など、この一冊で全体像がつかめるようになっている。最近はやりのソーシャルグラフなど、生のつながりからWeb上でのつながりまで研究され注目されている。
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パーソナルネットワークの先行研究まとめ、概念整理。weak tie、ソーシャル・キャピタルにも言及。読みやすい。
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安田雪先生 2冊目。本書も大変興味深い。ネットワーク分析の重要な理論とユニークな実証研究。結婚願望と仕事、マルチ商法、天神橋筋商店街を、ネットワーク分析から読み解く。
面白い。面白すぎて、修論の方向が迷走しそうである(^^;
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課題図書でしたが、面白い本でした。
特に面白かったのは、2つ。
1つ目は、橋渡し型の人間関係を作る人と結束型の人間関係を作る人。上司と部下がそれぞれどういったタイプの時、組織はうまく回っていくのかといったことの調査の結果についての項目。
2つ目は、口コミなどの拡散においては、遠く弱いつながりよりも同質的な局所的な凝集性の強い集団のほうが広まりやすい場合もあるという項目
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1 パーソナルネットワークの調べかた
関係がもたらすもの―ネットワークへの期待
関係の欠如がもたらすもの―ないものの効果
関係定義と効果計測―ネットワーク構造に潜む特性
ネームジェネレーターの限界―データと情報の質
複雑ネットワークー新しい指標と手法
2 パーソナルネットワークに関する論争
ソーシャルキャピタル―関係に内在する力
橋渡し型と結束型―人的ネットワークの型と性質
強い紐帯vs弱い紐帯―弱さの強さ
ランダムネットvs凝集的ネットワークー伝染・普及はどちらが速いか
認識vs実際のネットワークー関係の見えにくさ
3 パーソナルネットワーク研究の最前線
結婚願望とネットワーク―選択のトレードオフ
転職とネットワーク―本人・上司・職場
日本一長い商店街のつながりー町内のかかわり方
ネットワーク上の伝播―年代効果・世代効果
6次の隔たり電子版―オンラインのスモールワールド
4 パーソナルネットワークの設計とデザイン
雪崩は止められるか―私語のカスケード
ネットワークの形成メカニズム―成長するネットワーク
ネットワークビジネスー社会関係と経済関係の交錯
孤独―距離の設計
関係のアフォーダンスーつながりを可能にするもの
5 パーソナルネットワーク研究の倫理と展望
パーソナルネットワーク調査の倫理―関係の顕在化の問題
異分野に学ぶ、異分野と競う―関係研究の融合へ
関係を扱う現場と道具―研究の暗黙知