紙の本
身体心理学
2020/04/28 21:36
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
身体と心はつながっている、というのがよくわかる一冊でした。新書なので難しく考えずに読むことができますよ、わかりやすい。
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行動が心に与える影響等についての概要が述べられている
呼吸、姿勢などヨガとかでもよく取り上げられる行動についての考察は面白い
あとその考察に基づく実践法は試してみたくなった
呼吸、筋反応、表情、発声、姿勢、歩行、対人空間、対人接触は無意識の行動でもあり意識的な行動でもある
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embodied cognitionに関連する日本語の本。非言語コミュニケーションの解説にもちょっと使えるかも(表情とか姿勢とかの話のあたり)。後半は著者の考える大理論て感じで,ヨガとか太極拳とか,社会的認知のガチな実験云々という話とはだいぶ違ってくる。わかってて読む分にはいいのだけど,後半も含めて心理学界で王道として広く認められている話だと,学生さんに誤解されやしないかとちょっと(いらん)心配。
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身体心理学の入門書ということで、概略的なことが書かれている。身体心理学というのは私の大雑把な理解だと、”楽しいから笑う”のではなく、”笑うから楽しい”ということを、学術的な切り口でまとめたものかと思う。本書では、レスポンデント反応と、オペランド反応の間にレスペランド反応というものを規定し、これが心理的な作用に影響しているのではないかとしている。
内容はあくまでも概略だからか、目線が下に行くとうつっぽい気分になるとか、ゆっくり呼吸をすると落ち着いた気分になるとか、恐らく、これまでに経験的にわかっていた事象を、改めて実験で確認したという内容が多いように感じた。
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【キーアイデア】
能より先に動きがある。
【目的】
心を形成するのは感情か、その感情はどこから生まれるのかを知りたいと思ったから。
【引用】
・状況に対して動いた結果、心らしきものが形成されたということである。
【感じたこと】
日頃から胸を張っていれば明るく、猫背で前かがみになっていればなんとなく鬱勃たる気持ちになるのは当然のこと、だった。
姿勢が真理に及ぼす効果、呼吸が心理に及ぼす効果は、動物ならば、関係はあるのだ。
【学んだこと】
態度が人格をつくるのだと言うこと。
姿勢1つで気持ちに変化が生じる。
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いろいろな視点から体やその動きについての知識が載っていて、新書としては充分な情報量です。
チャールズ・シェリントンの分類は興味深いものです。また、第7章の「新しい人間の全体像」はウェルビーイングを考える上ではとても参考になりました
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最もネガティブな気分になるのは、首をうなだれ、背筋を曲げる姿勢である。この姿勢はうつむく姿勢であり、この姿勢はうつと関係がある
うつな気分になるとうつむき姿勢になる。逆にうつむき姿勢になると鬱になる。姿勢を正そう。
心と体は切り離せないもの。
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「心は身体の動きから生まれた」「心の始まりは感覚にある」という話が面白かった。へええええって。
・白ネズミに最初から心があって、回避反応を起こしたのではなく、状況に対して動いた結果、心らしきものが形成されたということ。
・下等動物においては、心を働かせて、その結果行動する(動く)というパラダイムが通用しないのである。この動物の動きのあり方は、人間の動きの根底においても働いているのではないだろうか。
・ストレス状態になったとき、呼吸法は簡便で有効。
・筋反応がレスペラント反応であることを意識できるのは筋緊張のときであって、筋弛緩のときにはかなり難しい。
・斬新的弛緩法を経験しておくと、恐怖事態のときに心身の混乱の程度を低めることができる。
・心の状態が姿勢をつくることもあれば、姿勢が心の状態をつくることもある。
・レスペラント反応‥‥呼吸、筋反応、表情、発声、姿勢、歩行、対人空間、対人接触
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「心は身体の動きから生まれた」という身体心理学の立場から、身体と心の動きについて紹介されています。
興味深く、なるほど、と思いながら読みました。
身体と心のつながりに関心のある私にとって、参考になる一冊でした。
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2012/2/5読了。
心と呼ばれるものは、動きの集積であるという主張だが、この厚さをもって語るべき内容ではないと感じた。
実験結果や似たような内容を繰り返すことでは、主張の根拠は強くはならない。
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【由来】
・amazonでたまたま。正確には
「神々の沈黙」を検索 → 関連本で出てきた講談社現代新書の「意識とは何だろうか」に興味 → その関連本で出てきた
【期待したもの】
・
※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
・
【ノート】
・
【目次】
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心と身体は関連している。身体の動きで心をコントロールすることもある程度できるのだろう。知っておくと生きやすくなる気がする。
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これは面白い。著者の造語ではあるが、「レスペラント反応」というのが独創的かつ画期的な定義であり、これは柔術、いや身体に直接携わる人にとってはぜひとも読んでおいて損はない内容です。
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書いてあることは、結局題名通りのこと。
動きから心が生まれるという説の紹介→レスペラント反応(筆者の造語)と生理理・心理との関係に関する実験結果の提示→身と心の相互作用(気感(気分/感覚)の次元で収斂)に関する筆者の自説の展開(心身統一ワークを含む)、という構成。実験結果には科学的に裏付けがあるので、期待するが、内容の大半を占める筆者の自説には特にエビデンスが示されない。そういう考え方も面白いと思うけれど、絶対に正しいとも思えない、という感想。心身統一ワークをして、実践することで納得してほしい、というのが筆者の主張なのかもしれないが、ワークを実行するだけのモチベーションが得られなかったというのが正直なところ。
前頭葉が障害され、感情の平坦な患者は、知的能力に問題がなくても、意志決定の場面では困惑を示す。これは、意志決定に必要な直感、すなわち、なんとなくこれがよいという気分・感情が失われているからである。というのは、興味深かった。直感の本質が、気分・感情である、ということが示された。筆者の説通り、気分≒身体感覚(体性感覚)であるとすると、直感とは身体感覚であるということになる。身体の重要性を改めて考えさせられる。
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「心」の現象は簡単に分類できるものではない、と自身で述べながら、かなり簡単に分類されてしまっています。
生物としての「脳」からのアプローチというわけではなく、もっと湿った感じの文学的な「心」でもなく、実験したらこういう反応だった、という記述ばかりで、本としての抑揚に欠けています。
新書だし、こんなタイトルなんだから、読み物として盛り上げて欲しい。
もしかして「唯脳論」に真っ向から立ち向かうか、というタイトルに期待しただけに、厳しい評価になりました。