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和田竜作品3作品目。
今まで読んだ中で、一番フィクションが濃い作品だった気がする。
小太郎が実は雑賀集だとわかったシーンは興奮したけど、
小太郎と半右衛門の、最後の戦いのシーンが怒涛の展開過ぎて、ちょっと物足りなかった・・・
特に、半右衛門が亡くなるシーンが急すぎる気がした。
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「のぼうの城」「忍びの国」に続いての和田竜3冊目。
この人の本(文庫)は表紙がかっこいいので好き。
戦国期、まだ各地の領主が小競り合いを続けている頃。
戸沢家と児玉家が領地を巡り戦をする。
初戦に敗れ山中に逃れた戸沢家一の剛の者半右衛門は、そこで一人の少年、小太郎と出会う。
純真無垢な11歳の少年に秘められた力とは――というお話。
当時の武士たちの誇りと美学。
人並みになりたい小太郎が、その望みと引き換えに失うもの。
読みどころも多く、前2作よりも登場人物の内面にぐっと踏み込んでいて、読者をひきつける引力に磨きがかかっている気がします。
が、結局、前2作を踏まえた範囲というか、超えない範囲で収まっているところが少し残念。
意表をついた設定にチャレンジしてほしいという期待を抱きつつの、星3つ。
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この作家の作品の戦うシーンの描写にはいつもゾクゾクして鳥肌がたつ。上手い。
ストーリーも面白くテンポよく読めたが、最後のオチが少し物足らない。どんでん返しなどは期待しないが、もう一捻りが欲しかった。
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戦国時代のとある国の武功者と雑賀衆の血を引き天才的なウデを持つ狙撃手のお話。合戦の、特に当時の銃に関する描写がかなり詳しくて面白いうえにスピーディーで凄かった。でも、話自体が短い!物足りない!ま、ちょっと残念ですが、面白かったです。
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今回も忍者強い。
この人忍者好き過ぎだろ。
史実に基づいているのかいないのかわかんないけど、合戦中のやりとりは痛快で、楽しんで読めた。
終わりがあっけない気はした。
2回は読まない
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あまりにも短絡的すぎる気がしました。
読みやすく、すんなり進めるけれど少しばかり子供じみています。
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実は時代物ってあまり読まないんですが、
『のぼうの城』がそんな苦手意識を飛ばす面白さだったので
文庫落ちを機に手に取りました。
戦国時代もの、だけど戦場・合戦での男の闘い方よりも
強く印象的に描かれていたのは男の生き方・あり方に思えます。
”今では考え難いが当時の男の考えはこうだった”
というようなフレーズと共に、随所に入り込む精神論が凄まじく熱い。
命のかけ方や戦場での振舞い、
敵方であっても戦場を離れれば笑顔で酒を交わしたり、
武や勇敢さといった精神的なものへの価値と執着の強さ。
現代とは極力正反対に際立たせてるのが、なんとも!
解説を読むに今回はのぼと違い、
実際の戦や資料に基づいたストーリーというより
枠組(雑賀衆やら)だけ基にした創作のよう。
それもありますが、やっぱりドラマチック。
こういう表現は微妙かもしれないけど
アクマで参賞の意をこめて娯楽としてより面白い。
劇がかったオーバーさと美しさがあって、
今の映画にしやすい、とっつきやすい人物・ドラマ作り。
時代物に対してなかなか手の伸びない人にも是非すすめたい。
小太郎の独特の立ち居となぞめいたな背景も、
ときに不気味ながら面白いです。
思わず、その後の彼を追いたくなるような・・・。
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和田竜さんの作品好きです。
読みやすく、迫力もあり、面白さに感動もあります。
ただ、私としては「のぼうの城」を越えないです!
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和田竜さんの作品は「忍びの国」につづいて2作目です。読みやすく迫力がありました。戦国時代の武辺者たちの生き様がかっこよく描かれていました。小太郎を戦に引きこんだ半右衛門の行動と心の中の葛藤、そして結末、よかったです。
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2011年10月 06/065
和田竜さんの3作目。
個人的には3作の中で一番面白かった作品です。
終わり方がとてもせつないのですが、その終わり方が好みでした。きちんと検証を行いながら積み上げれた歴史小説ながらも、いい意味で軽さを持っていて、現在の読み手にも合う仕上がりになっていると思います。
次回作も楽しみです。
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和田竜さんの作品に登場する人物はとても魅力的。
今回の林半右衛門、花房喜兵衛も痺れた。
現代にはない男の生き様に涙が溢れた。
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う~ん、なんというか…戦国物なのに軽すぎ?
あと小太郎が好きになれない
もっと強烈なキャラじゃないと!
私はイマイチでした
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自らの魂の価値を信じるならば、その者はただ待てばいい。その者に魂があるならば、その瞬間は必ず訪れる。
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架空ではあるが西国が舞台の戦国もの。ダイナミックで映像化に向いている作品だと思う。国人領主、太田川、児玉家などのキーワードを聞くと絶対的な戦国大名の権力ではなく毛利氏以下、安芸国人衆の盟約を思い出した。主人公である武将林半右衛門とライバルの花房喜兵衛の男気に痺れた。鉄砲をフィーチャーした歴史小説をあまり知らないが、当時伝来したばかりの鉄砲を使いこなす優しすぎて純粋な雑賀衆の少年小太郎の腕が物語の軸となる。
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もしかしたら隆慶一郎みたいな作家になるかもしれない。軽さがあるけど合戦の絵が浮かんでくる歴史ものですな。