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総括すると、「××家の生存戦略しませんか!!」
上巻でそろった登場人物たちが、それぞれの思惑にしたがって「光」を守るために動き出す。この「光」というのが、自分の信ずる理念であったり、一族の繁栄であったり、それぞれの信じる「正義」であるのが面白い。
ヒーロー・ヒロインである放浪王ルドルフォと、その婚約者のジン・リー=タムも魅力的ではあるのだけど(主人公より背の高いヒロインとか久々だった(笑))、それ以上によい味を出しているのがジンの父親のヴラド・リー=タムがめぐらす策謀と、図書館焼き討ちに巻き込まれ、孤児となった少年・ネブの成長っぷり。
このあたりはまさに「大河ファンタジー」ならではの醍醐味であるのだけど…… ちゃんと最後まで翻訳出してくれるのか、そこが心配になったりする(´・ω・`)
(「魔法十字軍」シリーズ、まだ待っているんだ私は……orz)
閑話休題。
アン・マキャフリィも「お金を稼ぐために、ソフトエロの入ったSFを書いていた」と、述懐していたけれど、上下二巻を通して読んでいて、ハーレクインロマンスというか、単なる恋愛だけでない味付けがしてあるのが気になった。やっぱ、そんな要素がないと売れないんだろうか?
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監督卿との戦いは一応の決着を見たが、謎がたくさん残る。これでもかというくらい次巻以降への伏線が張られていて、ぜひ続きを読みたい。特にネブとウィンタースの関係がどうなっていくのか気になる。
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もとの文章が粗いのか、翻訳が雑なのか、読みやすいけど素っ気ない文体がいささか気になる。
ルドルフォとジンの想いが深まる過程がいい。
次第に都市喪失の裏にある陰謀と、黒幕の影が明らかになる。続編として構想されているようで、手つかずの謎が残されている。
面白かったが、どこかのファンタジーやゲームの設定を切り貼りした印象は否めない。