紙の本
人間の性のエネルギーの正しいあり方について考えさせられる。
2014/04/13 00:38
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投稿者:亜綺羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が女性なので女性が対象かと思いきや、これは是非とも男性にも読んでもらいたい。
実に興味深い本だった。
長い歴史の中でタブー視された性。「性の主導権は男性で、女性は受け身である」という考え自体が間違っている。
世界のメジャーな宗教が性を禁じた理由に、為政者が支配するために性のエネルギーという人間本来の力、男女の力の循環を削ぐためだと説く。
例えば聖書では子孫を残すためのセックスを肯定したが、それ故に現在の射精だけを目的とするセックスに疑問を呈する。
マヤ文明における性教育を例に挙げ、そして射精を目的とし ないセックスの重要性を見直す事を提唱している。
男も女も性のエネルギーをコントロールでき、互いにエネルギーを循環させて高めあえることが本当のセックスであるという。
東洋の思想に残る陰陽、エネルギーの循環はヨガにも通じる。
また、現代社会の商業、広告に蔓延するセクシャリティは劣等感を煽り、消費を促すためのものにすぎない事を指摘。
性を教育する際にもそうした情報に頼らない事を求める。
そのための足掛かりを提案している。性を教える、考える時に不安や明確ではなかった部分が、納得できる。
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この本は、一見からすると「セックス」に関する本に見える。しかし、よく読んでみると、どこでもあるような「セックス」に関する本ではない。肉欲としてのセックスではなく、天地のエネルギーとの一体感を得るための「セックス」についての本である。性欲が抑圧されると、人は攻撃的になる。性に対しておおらかな民族はその日を楽しく過ごす。ポルノが氾濫している背景に、一種の支配が感じられると示唆している。この本は、「セックス」に対する考えを覆す良書である。学校における性教育のあり方についても考えさせられる内容である。生殖のためのセックス教育ではなく、「愛」をもってエネルギーの交歓を楽しむためのものであるという、エネルギー教育という視点がすごい。このような教育を実施できれば、性犯罪やできちゃった結婚も抑えられそうな気がした。また戦争もなくなるのではないか。そう思った。
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歴史や現代文化の部分にも切り込み、人間の性のエネルギーの正しいあり方について考えさせられる。
著者が女性なので女性が対象かと思いきや、これは是非とも男性にも読んでもらいたい。
実に興味深い本だった。
長い歴史の中でタブー視された性。「性の主導権は男性で、女性は受け身である」という考え自体が間違っている。
世界のメジャーな宗教が性を禁じた理由に、為政者が支配するために性のエネルギーという人間本来の力、男女の力の循環を削ぐためだと説く。
例えば聖書では子孫を残すためのセックスを肯定したが、それ故に現在の射精だけを目的とするセックスに疑問を呈する。
マヤ文明における性教育を例に挙げ、そして射精を目的とし ないセックスの重要性を見直す事を提唱している。
男も女も性のエネルギーをコントロールでき、互いにエネルギーを循環させて高めあえることが本当のセックスであるという。
東洋の思想に残る陰陽、エネルギーの循環はヨガにも通じる。
また、現代社会の商業、広告に蔓延するセクシャリティは劣等感を煽り、消費を促すためのものにすぎない事を指摘。
性を教育する際にもそうした情報に頼らない事を求める。
そのための足掛かりを提案している。性を教える、考える時に不安や明確ではなかった部分が、納得できる。
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凄い題名だが、内容的に見るところはあまりない。性の抑圧=攻撃性の発露という単純な図式を今更、という気がする。ただ、パートナーを「お互いによく混じり合い、融け合う性質を持つ相手」と表現する感覚は納得できる。
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世の中がひた隠しにしてきた性のタブーにバッサリと切り込んでいます。
目からウロコの内容でかなり衝撃を受けました。
面白かったです。
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読了。図書館の妊娠、出産コーナーにあった。スピリチュアル系の本であるが、納得できた。セックスのハウツー本でなく、性についてメディアや世間がどのように扱ってきたか書かれた本である。