紙の本
沖縄基地問題の核心と琉球の歴史
2011/12/28 11:16
12人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄の普天間基地移設問題は、最早お先き真っ暗!と言っては言い過ぎだろうか。
仲井真知事の冷淡な態度だけでなく、政府のやり方に対する反対派の反発が激しさを増している。
移設のための環境影響評価書を、政府は反対派の妨害をかいくぐって未明に沖縄県庁に届ける有様だ。
そんな中、沖縄出身の恵氏が好著を発表してくれた。帯には、「私は殴り殺される覚悟で本当の沖縄を書いた!」と書かれているが、決して一般の沖縄県民を侮辱するものではない。
問題が大ありなのは、沖縄の主要2紙、教育界、左翼活動家たちである。
そして、それに乗じて中国が触手を伸ばしてきている。中国の沖縄乗っ取り工作、日本本土からの分離工作は始まっているのだ。
来たる道州制の導入について、沖縄県は一県で一州を構成するよう主張しているという。しかし、これはとんでもなく危険なことだ!
現在、離島の沖の鳥島などは東京都の一部である。それに倣って、道州制へ移行の際には、沖縄も東京都と同一の州とするのが適切なのではないか。
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わかったことは、私もマスコミの報道に騙されていた人間だということ。中国の日本への侵犯行為に対して、決定的な武力(核兵器)を持たない日本は沖縄の米軍基地に守られている側面もある。また、それ以外にも米軍基地による恩恵は、インフラ整備、経済発展、感染症撲滅など感謝すべきことが多い。このたびの教科書問題もマスコミでは報道されていないことがあり、沖縄や米軍基地に対する自分の考え方が180度変わった。日本人としてぜひ皆に読んでもらいたい。
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書いてある内容はもしかしたら極端な意見なのかもしれないけど、今の報道からは全く聞く事の出来ない内容。公平な判断をするためには両方の意見を見たり聞いたりすることが重要だよね。どんな問題でも。
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世の中いろいろな「真実」が転がっているのです。
それぞれの「真実」はそれぞれにずれているのですから、その様子はまるでパラレルワールドを鑑賞するようなものですね。
情緒が先にあって、そこに理論や説明を付すってのは、まあアリだと思います。
この本の場合、著者の情緒に理論が追いついていない印象が残ってしまいました。
廃藩置県がおこなわれるまで住民は琉球王府の圧政に苦しんでいた(悪政の指摘)と言った次の章で、明治政府の恩恵にあずかるまで中国や薩摩藩に長年支配されていたとくる。…ん? 悪政圧政の主体はどこにあるのか見えなくなる。
そんな記述がなされるので、ちょくちょく混乱しました。
数字を出してきて説明もするのですが、その典拠がイマイチはっきりしません。
加えて、他の文献からの引用も著者による要約翻案の上に記載されているようで、もしかして超訳や強引な我田引水的な解釈もおこなわれているんじゃないかとの印象を導きまして、せっかくの主張に説得力を持たせきれていないように感じました。
左翼を非難しながら、左翼の言説で説明しているように見えたのも、なんだかもったいない気がしました。
マスメディアのマインドコントロールの危険性の指摘も、もっともだと思いながら読みました。
一方的な、一面的な情報だけで判断するのはよろしくないと思いますので、本書以外の資料もいろいろ読んでみようという気持ちになりました。
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知らなかった沖縄の歴史について書かれていて興味深かった。著者の主観が多く入っていることは差し引いたとしても。
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旅行に際して沖縄を知る為に購読。中国と左翼と軍用地主によって、普天間問題は深刻化していると主張。沖縄県の歴史と県民性を背景に描いた。
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最近の外交問題やらを知っていくうちに恵さんのことを知った。
日本は、沖縄も本土も関係なくもっと教育をきちんとしなきゃ行けないと思う。
自分の国のこともっと知らないと。
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かなり偏った論調だが、報道で知る沖縄とは別の側面が分かったので、頭の中が整理できた。
今後、中国の暴走に向けて、沖縄のプレゼンスがより高くなっていくと思われるが、そこで著者の言うように軍備増強するのでは、あまりに芸がない。
米中以外の国々を巻き込んだ中国への内政干渉圧力と、それと平行した安保依存からの脱却を、段階的に実現できれば良いですね。その為にできることがまだまだあるのでは。
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沖縄県民,左派の方々にこそ読んで頂きたい一冊(当然納得しないと思うけど。)。もう少し現実を見たほうがいい。
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沖縄で本当に起こってること。
全然わからないな。
イデオロギーは、本当に起こったこととは関係ない。
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日本復帰前の沖縄生まれである恵隆之介だからこそ、語れた部分があるのだろう。史実は事実に基づき、願望で語るべからず。琉球新報や沖縄タイムスが作り上げた米軍基地イコール悪という図式は正しいのか。戦後、米国に沖縄統治を任せた判断は、当時、中国やソ連が覇権を広げんとする渦中においては、それしかなかっただろう。その基地についても、沖縄ばかりが日本の基地受け入れを背負っているに非ず、明らかに虚偽の報道が飛び交う。沖縄人批判も遠慮なく示しながら、冷静に分析された本著は、大江健三郎の沖縄ノートに対して、正しき反証になるだろう。沖縄問題ばかりではなく、戦後日本の立ち上がりを通した米国との関係を見直すにも良書。読むべき、である。