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シリーズ最終巻。名残惜しや~。
翻訳モノは苦手やけど、こちらのシリーズは非常に読み易かったです。
翻訳がええのかな?田中さんの他の翻訳も読んで確かめてみたい。
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魔法の森シリーズ完結。
お話もかわいいですが、装丁や挿絵がそれにあっていて素敵でプレゼントなんかによさそうと思います^^
全四作のなかでは、やっぱり1巻がインパクトが強くて好きです♪
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(No.11-89) 「魔法の森」シリーズ4。これで完結です。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『ぼくの名はデイスター。魔法の森のすぐ外で母さんと二人で暮らしていた。母さんはいつもぼくにいう。「だれにでも礼儀正しくね」
ぼくが16になったある日、母さんはなんの説明もなくひとふりの剣をくれて、家を出て行くように告げた。行く先は不思議がいっぱいの魔法の森。そこで出会ったのは一人の少女。炎使いらしいのだが、なんだか短気でおこりっぽいし、全然礼儀正しくない。行きがかり上道連れにはなったけど、こんなんで大丈夫だろうか?
礼儀正しい王子さまデイスターと怒りんぼの炎使いシアラが、魔法の森で途方に暮れる。可愛くて元気なファンタジー第四弾。』
前回の予告どおりいきなり16年後です。このシリーズは「らしくないシリーズ」でもありますが、デイスターが王子様らしくないのは自分が王子だと知らなかったということもあるので、今までとはらしくないぶりがちょっと違うかも。でも読者は皆知ってますけどね。
シモリーンはデイスターが魔法の森で上手くやっていくためとはいえ、とんでもなく礼儀正しい子に育てました。何々らしくしなければいけない、に反発して家出したシモリーンです。デイスターの素直さはどこからやってきたんでしょうね。いい子だわ!
今回もあちこちに楽しい場面が散りばめてあります。特に若いドラゴンのちょっとずれた言動が面白かったです。
第一巻ではここまで話が広がるとは思えませんでしたが、広がった話がまあまあ奇麗にまとまりました。この巻が最終巻ということですが、もう一巻くらい続けてくれてもいいのにな。楽しいシリーズだったので、ちょっと残念な気がします。
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“ぼくはその場にすわったまま、石像を見つめていた。いったいどうしたらいいだろう。それで最期には途方に暮れてドラゴンを見た。
「魔法について何か知りませんか?」
「もちろん知ってるよ。魔法の森の近くに住む者はみんな、魔法について何かしら知っている」
ぼくは思わずため息をついた。
「いえ、つまり、もとは人間だった石像を、ふたたび人間にもどす方法をご存じありませんか?ぼくは知らないんです。シアラを治す方法を見つけないと」
ドラゴンがシアラの石像を見て顔をしかめた。
「ああ、そっち。だったら<生きるの泉>にシアラを連れていって、そこにつければいい。そうすれば、生きかえる」
「<生きるの泉>の場所を知っているんですか?」
ぼくはびっくりした。
「ううん、知らない。でも、見つけられたら、絶対もとどおりにできるよ」
ぼくは首をふった。
「泉をさがしている時間はありません。ぼくたち、魔法使いに追いかけられているんですよ」
「ああ、そうだった。忘れてばかりだね。魔法使いのことを考えたくないものだから」ふいに、ドラゴンが目をぱちくりさせた。「だったら、きみの剣は?さっきの呪文を唱えてみたら?」
ぼくはうなずいた。シアラのもとへ歩いていくと、剣をさやから引きぬく。ちょっと落ち着かない気分だった。ひとつには、剣を使うことになるなんて思っていなかったし、またひとつには、ドラゴンの呪文といっても、やっぱりぼくには母さんからわらべ歌として教わったものだからだ。魔法の森の真ん中で魔法の剣を手に、わらべ歌を歌っているのかと思うと、ひどくバカバカしい気分になった。もう一度シアラの石像を見る。とにかくやってみよう。剣先をゆっくりおろして、石像の肩につける。歌を唱えた。”[P.177]
4巻目。
とうとうの最終巻。
時は一気に16年も流れて、シモリーンとメンダンバーの息子、礼儀正しいデイスターが主人公。
後は、礼儀正しくない炎使いのシアラに、若いドラゴン。
モーウェンもテレメインもカズールも健在ですごく懐かしい感じ。
相変わらず「らしく」ないファンタジー。
考え方とか例えとかが面白くて楽しい。
モーウェンとテレメインの結婚が意外だった。
この人また作品出してほしいなぁ。
“父さんがうなずいた。待ち遠しそうな顔と礼儀正しいすました顔を同時になんとか作っている。急に歓声が大きくなり、ドラゴンたちがさっと分かれて道をあけた。カズールが森の中からぼくたちにむかって歩いてくる。顔に満面の笑みをたたえ、とても大きな体は緑色にかがやいている。カズールのあまりにも堂々とした姿に目をうばわれていたために、横に人がいることにぼくたちが気づいたのは、かなり近づいてからだった。
カズールがだれかを連れてきたことに最初に気づいたのは、ぼくだった。その人を見たとたん、ぼくは目をぱちくりさせて、息をのんだ。
「母さん?」
「シモリーン!」
父さんが叫ぶ。それから数歩前に出て、両手で母さんを抱きしめた。カズールがにこにこして、満足げにどっかり腰をおろす。
母さんは声をあげて笑いながら、同時に泣いていた。こんな母さんは見たことがない。一度もだ。ぼくが目を丸くしていると、シアラにつつかれた。
ふりかえったぼくに、シアラがこそっという。
「じろじろ見るんじゃないのっ。礼儀正しくないでしょ」
ぼくはちょっとのあいだシアラを見つめた。顔が熱くなってくる。シアラのいうとおりだったので、何もいえない。とてもおかしな気分だった。ちょうどそのとき、ありがたいことに、母さんと父さんは抱きあうのをやめて、ぼくたちのほうに注意をむけた。”[P.268]
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読まなくても良かった。最近、特に、短気になり過ぎている気がする。物語を冗長に捉え、楽しめなかったりする。ダメだ。なんか。ダメだー。
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シリーズ4作めだけれど、これはこの1冊だけでもなかなか楽しめる作品に仕上がっている気がした。
デイスターとシアラがかわいい。