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おすすめ度:85点
イスラエルの民の「約束の地」での安住は得られないまま、旧約聖書は終結する。
「最後に━━」が旧約聖書の素晴らしい解説である。以下に引用する。
「旧約聖書の物語はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教に共通する大切な「記憶」です。
現在のエルサレムはそれらの三大宗教の聖地です。
今もエルサレムに残るソロモン神殿の石垣はユダヤ教にとって聖なる場所━━。
その丘の上に建つ黄金のドームはアブラハムをしのぶイスラム教の建築物━━。
キリスト教にとってはイエスが処刑され、かつ復活した地━━。
主がこの世に送り出す「救世主」はまだ現れていないと考えるユダヤ教━━。
救世主はイエスだと考えるキリスト教━━。
ムハンマドを真の預言者と考えるイスラム教━━。
解釈のちがいはあってもそれぞれがそれぞれなりに共有する物語、それが『旧約聖書』です。」
「旧約聖書と美術」から以下に引用する。
「ミレーの作品に「落穂拾い」という絵があります。あれはルツが落穂拾いで生計をたてていたエピソードとつながっています。旧約聖書の中のさまざまな教えがヨーロッパのキリスト教の中にも生きていて、「貧しい人や未亡人のためにわざと落穂を残しておく」のが社会の使命とされていたのです。
ヨーロッパ絵画には、旧約聖書をテーマにしたものが、数えきれないほどあります。
ミケランジェロのシスティーナ天井画は丸ごと『旧約聖書』です。ミケランジェロは彫刻でもダビデ像やモーセ像を残しています。ドナテッロ作のダビデは美少年。モデルはドナテッロの弟子だったレオナルドらしい。
アダムとイブはそれこそ山ほど絵画があります。
レンブラント作のバテシバはそれはもうふくよかで。。。
美術館は旧約聖書だらけ。ン千年の共有ドラマです。」
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里中満智子さんが旧約聖書を全3冊にまんがでまとめたものの最終巻。
ヨシュア記
士師記
サムエル記
列王記
ヨナ書
ヨブ記
ダニエル書
が収められていたけれど、ちょっとあわただしく走り抜けている感じがありました。
でも、ザクっと旧約聖書の内容に目を通すって趣旨のものなんだろうし、それなりにお勉強になったよ。
基本的に旧約聖書における「良い人」は、困難にぶつかると、神が自分を試していると考えて、冷静に判断して、行動するって感じでした。
その部分は、らじも見習いたいと思います。
ちょっと、こちらの神さまは自分に甘いけれど人間には厳しい神さまって感じがするけれどもね。
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旧約はあまりにも咀嚼できない感が残る。
なんて人間って愚かで
なんてイスラエルの神様って理不尽なの。