サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

マイナス50℃の世界 みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー39件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (12件)
  • 星 4 (13件)
  • 星 3 (9件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
36 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

圧倒的な寒さの真実

2012/09/06 12:24

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

故米原万里さんのデビュー作として、ファンには特別な意味を持つ本らしい。

米原万里さんといえば、卓抜したエッセーの腕で知られる。
しかしことこの本となると、著者の技量はあまり関係ないように思える。
本の性質もせいもあるが、何しろ語られる事実が圧倒的なのだ。
年平均気温-10度、冬はマイナス50度が普通の世界。
旧ソ連、シベリアの「世界一寒い」サハ共和国(本書の段階では、ヤクート自治共和国)の話である。

1984年から85年にかけて、TBSの取材班がテレビの取材にシベリアを横断し、それに米原さんが通訳として同行したときの記録らしい。

米原さんの文章に、たくさん写真が加わる。
どれも印象的なものだが、全体に青い。つまり寒いのだ。

いや、寒いなどというものではないのだろう。想像を絶する。

吐く息が凍りついてみな眉毛やヒゲが白い。
家の窓は三重。
寒すぎて滑らない氷。
プラスチック、ナイロンなどの石油製品が寒さにまるで通用しない話。
人の息やら車のガスやら家の湯気やらすべてが凍りつくためにいつも霧の状態という街。
うっかり鉄の柵をなめて舌がくっつき、舌を切り取ってどうにか命が助かった子供の話。

そんな厳しい自然条件のもとでも、人はやはり生活している。
興味深いエピソードが満載だ。
そこでやはり米原さんの筆が生きる。
のちの本に比べると、その類まれな個性はさほど表に出ないが、
びっくりしながら、生き生きしている。
どことなく茶目っ気があって、ユーモラスなのが楽しい。

巻末には、やはり同行した椎名誠の「解説」もある。
短いがこれも面白い。

どうせ落ちれば死ぬからと壊れても修理されないシートベルトの話。
黒いはずの馬が走っている間に吐く息が凍りついて白馬に変わる話。

ただし、と一言添えておくと、
たしかに驚くべき話なのだが、
世界のすみずみにまでTVクルーが入り込んで、珍しい話題が毎日のように茶の間にも提供され続ける昨今、
我々は驚くことに慣れ、感覚が鈍ってしまっているところがある。
現地に行けばまるで話は違うだろうが、
人によっては、読むだけではもう一つインパクトがない、と感じるかもしれない。

それでも気楽で愉快な読み物であることは間違いない。
事実と写真と米原さんの語り口と、さらには椎名誠の文で、
四重に楽しめるコンパクトな旅行記である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

処女作

2019/09/07 22:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみいぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る

米原さんの本は、一時期すごくハマりました。歯切れのいい語り口、でもしっかりとした文体。今流行りの軽い文体ではないので、最近の人には敬遠されがちかも知れませんが、すごく面白くて。子供の頃苦労されたせいか根底にしっかりとしたモノがあり、ただ人を攻撃する毒舌ではなく、ユーモアに富んでいます。

これは、その人の初期の作品。あれだけハマっていた割に、これは何故か読んでなかったんですねー。

感想は…やはり、まだまだこれから…という感じの作品。面白いですが、これ以降の作品の方が私は好み。処女作だし、しょうがないかな?
でも、今時の人はこれぐらいの作品が読みやすいのかも。。

もし、この作品を読まれて米原さんに興味を持たれた方がいらしたら、これ以降の作品もぜひ!この人の面白さは、こんなものではありませんよ!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2012/01/30 14:42

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/05/10 23:31

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/08/30 18:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/02/08 21:04

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/15 21:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/05/28 03:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/26 21:18

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/05/04 20:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/09/19 12:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/01/10 16:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/07/28 14:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/11/18 14:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2014/12/17 07:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

36 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。