投稿元:
レビューを見る
三千子が洋子に憧れる気持ち、なんとなく少し分かる。薄幸で儚い印象のお姉さんって惹かれるものがある。
本当の純粋。心が洗われるようなお話。
投稿元:
レビューを見る
ザ・少女小説。
代作云々、下書きと清書云々、合作云々、
という成立事情は込み入っているので、ザックリと川端康成・中里恒子・挿絵の中原淳一の合同プロジェクトみたいな理解でよさそう。
カバーは中里恒子も連名にすればいいのにとは思う。
川端の飯のタネになったという点は、水木しげる、つげ義春、手塚治虫、トキワ荘の面々も初期に少女漫画を描いていたという事情と似ているのかもしれない。
要は多作な作家の氷山の一角でもあった、と。
で、思った以上に「マリア様がみてる」してた。
三千子と洋子だけでは理想的すぎて話にならないので克子という掻き回し役を出すとか、あるある~とついにやついてしまったよ。
エス文化と百合は違うとか厳密な考証はあって然るべきだが、まずは雰囲気を愉しめた。
この文脈の先に変奏として皆川博子「倒立する塔の殺人」もあるんだろう。
投稿元:
レビューを見る
雑誌「少女の友」に連載された作品。
昭和初期、横浜のミッションスクールを舞台とし、「Sの関係」と女子の三角関係を描く。
中原淳一の挿絵が目を引く。
投稿元:
レビューを見る
消費される少女像を追っているので、少女小説はちょっと違うかな。と忌避していたのだけど
読んでみたらプリキュアばりにキャラが立っていてめちゃくちゃ面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
最後がとても教訓じみているなと感じた。克子の強引でしつこいところは気に食わなかったけれど、なんとなく気持ちがわかるような気もした。私だったら、三千子のように、洋子さんがいるのに克子に靡いたりしない、とおもったけれど、大事なのはそういうことじゃないのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
少女小説の源流。
主要人物の個性の違いが「花」のようで、そこも素敵。
当時のほとんどの読者も作中の人物も、お金持ちのお嬢様なのだろうけど、結び直前、作中では卒業直前の、テスト問題ときたら・・・私、こんなの手も足も出ません。
また、その時の先生の生徒たちに贈る、厳しくも暖かい言葉がじんと胸にせまります。
この言葉、そのままの思いが、当時の少女小説には流れていたのでしょうか。
ところで、作中の少女たちは、生きていたとしたら、90歳ぐらい!?その後、どのような人生を送ったのかをふと思います。
投稿元:
レビューを見る
なんと!!!
「乙女の港」
文庫本出ました!
中原淳一の表紙絵です!!
いやぁ、これが現役ででるとは思いませんでした。
お母さんが70代以上のかたで、話をしてみて懐かしいわぁ、とおっしゃったら買ってあげてください。
で、乙女の本棚、にこれをいれるか、ですが、うーん、わからん、こればかりは、本人たちに聞いてみるしかないなぁ。
この分だと「花物語」もでるかもしれません。
日本のお耽美の始まりの……。
2018/11/08 更新
投稿元:
レビューを見る
もう幼い少女ではないけれど、何度読んでも感動する大好きな本。
終わりがとても美しく、読んだ後は本当に心が清められたよう。
投稿元:
レビューを見る
20年振りに再読。横浜のミッションスクールが舞台の少女小説。新入生の三千子に上級生2人から手紙が届く。品良く儚げな洋子と負けず嫌いで勝気な克子。2人の間で揺れ動く三千子。少女達が織り成す清らかな愛情と憧れに胸がきゅんとするようでした。洋子と克子の関係性の変化には爽やかな感動があります。中原淳一の挿絵もとても素敵。最初から最後まで胸をときめかせて読みました。また再読したい本です。
投稿元:
レビューを見る
女学生たちの人間模様が面白かったです。いつの時代も乙女の胸の内は激しいもの。狭い世界の中でも色んな感情が渦巻いてるのですね。
物語の面白さも然ることながら、連載当時に夢中になっていた少女たちがいたことに思いを馳せると感慨深いものがあります。
投稿元:
レビューを見る
86年前の女の子達も今の女の子達と違わないと感じました
素敵な先輩(女の子)、可愛い後輩(女の子)に憧れ恋に似た感情をもつ
可愛いものオシャレな衣装に憧れ
素敵な風景に感動する
ときめいたり泣いたり
胸がキュンとする小説にときめいたり
オシャレな挿絵にときめいたり
86年前の小説なのにちゃんとキュンとなりました
それと、戦争の前の時代をイメージするとどんよりした雰囲気しかイメージ出来なかった
でも、実際は人々がキラキラとその時代を生きていた明るい時代だったのかなぁと
その数年後には暗く重い時代があったのだろうと思います
とにかく
86年前の女の子達も
今の女の子達と変わらないことが興味深かったし嬉しくなりました
日本の女の子は今も昔も「かわいい」と「オシャレ」なことが好き
楽しい本でした