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古田史学の集大成。氏が現時点で到達した歴史認識で邪馬壹国と俾弥呼の実相を浮かび上がらせます。「倭人伝の世界」がリアルに眼の前に迫ってくるようです。
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ぼくはかつて古田さんの『邪馬台国はなかった』という本を読んだときの衝撃を忘れられない。それは、「邪馬台国」ではなく「邪馬壱国」だったというところから始まり、邪馬壱国は大和などでなく九州にあったという説である。古田さんはもともと古代史の専門家でなかったから、その説は学会からは無視されたようだが、一般にはファンが多く、本書でもファンの説に教えられて旧説を修正したり、ファンの説を採用したりしている。ぼくもファンの一人だから、本書を買ったのである。たしかに、本書は古田さんが旧説を訂正したりして邪馬台国論争に対する決定稿を出そうという気迫は伝わってくるが、全体としてわかりにくいものになっている。本書だけ読めば邪馬台国とはなんぞやというイメージは彷彿としないだろう。そもそも、本書は卑弥呼の評伝であるはずなのに、内容は邪馬台国についての話で、卑弥呼像と言えば「長大」が年寄りでなく、30くらいのことだくらいで、それ以外についてはまったく浮かんでこないのである。これでは看板倒れではないだろうか。
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魏志倭人伝に記された「邪馬台(臺)国」について、詳細に検討された書物。
学生にも是非一読していただきたい本。
【熊本県立大学】ペンネーム:(なし)
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女王の名前や国の名前まで、学生の頃、歴史で学んだのとは異なっているのには、驚きました。
著者の細かい分析には畏敬の念を抱きます。
日本人の先祖が南米の国へ渡ったのではないかとの指摘には歴史ロマンを感じます。
個人的に少し物足りなかったのは、女王の生涯に関する記述があまりなかったことです。
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☆彡魏志倭人伝他の史料批判
〈概要〉
・はじめに
・俾弥呼の実像とは
・研究史の回顧
・邪馬台国より邪馬壹国へ
・女王国への道
・邪馬壹国の真相
・倭人伝の「官職」
・裸国・黒歯国への道
・「三国志序文」の発見
・邪馬壹国研究の新たな世界
・女王の知られざる生涯
・倭人伝の空白
・「万世一系」論の真相
・学問の方法
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何故か、「妖星伝」と検索すると、この本が。まぁ当たらずと言えども遠からず。版元も、よくこのタイトルで出したものだ。人選も。ま、私は支持するけどね。無難な人が書かなくて良かった。