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2011/9/17 Amazonより届く。
2023/5/25〜6/2
積りに積もった信長への疑問、不安にとうとう本能寺で信長を撃つ光秀。周りの武将たちの動きも細かく描かれていて、本能寺の変後の様子が伺い知れる。真保さんとしては、秀吉ー忠興の密約にまんまと嵌められた光秀、という考えに基づいたストーリー展開。これ自体目新しいものではないが、なかなかに説得力のある流れだ。江戸時代、天海僧正として生き延びた、という終わりもあって、なかなか楽しめた。
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ぐいぐいと引き込まれ、最後まで一気に読んでしまいました。
光秀視点で話が展開していくので仕方ない部分もあるのでしょうが、光秀をハメる側の”陰謀”部分の書き込みがあれば、なおよかったかなぁ…。
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光秀は、彼の与力となった細川藤孝らと共に、織田信長による戦乱の世を鎮める戦いに明け暮れ、幾度かの危機を乗り越えて、天下統一が見え始める。その頃、信長は冷酷非情な采配、仕打ちを繰り返し、みずからを神と称するようになる。悩んだ光秀は決断を下す・・・。
今まで読んだ、明智光秀像からすると、なぜ三日天下で終わるようなことをしたのかよく分からなかったけれど、この物語を読んで、それが真実かは分からないけれど、すっと胸に落ちた。おもしろい
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2011/9/25
意外とまともな歴史小説です。まとも過ぎてちょっとがっかりしました。
ところで、光秀の謀反の原因の少し新しいパターンです。なぜこいつがこんな言動をというとこおよそ見当がつきました。
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昔っから歴史は大嫌いで当然ながら歴史小説は全く読まなかったんだけど、この著者の本は基本的に全部買っているので我慢して(笑)読んでみました。結果は大当たり!。明智光秀を中心とした織田信長から豊臣秀吉、そして徳川家康の時代を描いた小説なんだけどとっても面白かった。そして歴史の流れが良く分からない私は、今迄で一番 wikipedia のお世話になりました(^^ゞ
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なぜ本能寺に至ったのかの描写がやや薄いものの、なぜ負けたのかについてはこれまでの同様のものと比較して最新の研究などからの解釈を取り込み、新しい真保流の本能寺。
天海はいらないんじゃない?ってことで、★一個減。
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下巻の方が面白かった!
歴史は勝者が語る。
だけど、敗者にだって志があって、想いがある。
敗れた後のエピローグ的な話のとこ、
私はすごい好きです。
こうだったら、いいなぁ。
光秀には、天下を目指さないでいてほしかった。
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歴史上、悪者のイメージの強い明智光秀がなぜ主君信長を裏切ったのか、光秀を取り巻く人たちの動きや心の動きなどを表現している。
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明智光秀。
昔からどうにも気になってしまう武将の一人。
織田信長が嫌いなわけではなく、むしろあこがれを感じる。
だけど、そんな信長の勢いを止め、屠っておきながら、
自らはあっという間に、頂点の座から引きずり降ろされる・・・
けっこうデキる男なのに、この落差、いったいなんなんだろう?と
いつも不思議に思っていた。
これまでにもいろいろな作家さんが明智光秀を
描いてきた。
「覇王の番人」はそのなかでも、
とても共感できる歴史の解釈だった。
明智光秀ならではの”影働き”を描き、
武将同士の非常に高度な含みのある会話は、
ビジネスの場においても感じられることで、
どれだけ洞察力が必要なんだ?と強く感じた。
正直、わかりやすさが求められる昨今、
「覇王の番人」の信長のような上司は、
きっと戦っていけないんだろうなぁ・・・
それはさておき、アフター本能寺についても、
ちょっとした面白い話を用意していることや、
時折挟まれる幕間により、緊張感を溶かすリズム作りと、
次の展開への土台作り。
そして、なによりも忍びの恋が、
ありきたりかもだけど、心を打ちます。
それにしても、やっぱり秀吉は好きになれないなぁ。
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下巻です
信長に振り回され秀吉や家康に気を使い光秀大変です
そしてかの有名な「本能寺」へ
結果が分かっているので気持ちが落ち着かずなかなか読み進められません
裏切られ、まんまと策に嵌まってしまったと気づいた時の心中を想うとやり切れず
ラスト
これもありかなとは思いますが
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織田信長に最後の最後まで付き従ったいた明智光秀も徳川家康の接待の不備を信長に指摘され、それに細川藤孝の勧めに乗り遂に本能寺で信長を殺害する。この本能寺の変が秀吉の陰謀で藤孝は刎頸之友の光秀を裏切り秀吉に付くというストーリー。しかし光秀は危機一髪助かり延暦寺で僧となり江戸で家康と再会する。また番人(忍者)の小平太も腕・足を失うが生き延びる。
本当に教えて貰った歴史では光秀は逆臣とされているが、ここまで追い込んだ信長に非があり、スーパーエリートであった光秀が一時の思いつきで変を起こしたとは思えない。まあ勝てば官軍で秀吉も光秀を悪者にせざるを得なかったとは思うが。
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最初は、今度は時代もの?と思ったが、この作者らしく、丹念な資料の読み込みで、積み上げた登場人物を支えに明智光秀という人物像を作っていった良い本。
信長、秀吉という天下人に逆らった為に歴史から消えている光秀に光を当てたと思う。
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「戦とは敵を欺くことなり。(中略)光秀も調略を得意としたが、そぼ根底には慈悲の心があった」
天下布武という信長の変革には、伴う犠牲が大きすぎた。積年のひずみが本能寺の変につながっていった。
上巻からの盟友、細川藤孝もキーマンの一人であったとは・・・
全くの偶然で、本書を含めて3作品。ほとんど続けて同時並行的に読むことになってしまった明智光秀ものなんですが、本書が一番読み応えがありました。
(2012/2/16)
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司馬先生の戦国観が強い自分にとっては主人公の明智光秀も当然、信長や秀吉、家康の人物の描かれ方が浅く感じる。何も知らず読めば一つの物語として楽しめたと思うが、どうもその浅さが目について、終盤は特につらかった。光秀は実直な事務方で武将としては凡庸、という見方を改めたいという作者の気持ちは分かるけど、あまりに稚拙と感じるのは私だけなのかなぁ。
やー歴史モノも色んな人のを読まないとダメね。とりあえず私はこれは嗜好の問題として好きじゃなかった。
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濃かった。満足。明智光秀のイメージが完全に変わった。
[BOOKデータベースより]
血みどろの戦を重ね、光秀は信長を「天下人」へ押し上げる。だが、冷酷非情な信長は無惨な虐殺をくりかえし、自らを神と称するようになる。悩んだ光秀は、ついに決断を下す…。亡き親の敵と信長をうらむ小平太は忍びとなって、光秀を助けるべく本能寺へと急ぐ!史上最大の謎が今ここに解き明かされる。