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みんなのレビュー20件

みんなの評価3.6

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20 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

レイクエデンのクリスマス

2017/03/29 02:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

だいたい年に一度のお楽しみ、<お菓子探偵ハンナ>シリーズも12作目。
一年一冊のペースで刊行されているものの、作中の時間はその通りとは思えず微妙に“イソノ界”(『サザエさん』のように季節の風物詩としての時間は流れるが、登場人物は年をとらない)の気配。 それともシリーズスタート時では30歳そこそこだった主人公の年齢を描写する場面がないのは都合の悪いことをなかったことにするためか?(そうじゃなきゃシリーズをいつまでも続けられない。 一応、事件と事件の間は三ヶ月とか六ヶ月ぐらいあいている感じはあるけど)
まぁ、そんなことを気にしてたらコージーミステリは楽しめないのですが。

ミネソタ州の田舎町、レイク・エデン。 クリスマスを間近に控えて町中は浮足立っているかのようで、ハンナが経営する<クッキー・ジャー>も大いそがし。 しかし、例によってハンナは(今回はノーマンも一緒に)死体を発見してしまう。
最近の作品はミステリとして弱いなぁ、と感じていましたが作者もそう思っていたのか?、序章から殺人事件発生。 ハンナがそれを発見するんだなぁと読者にわからせておきながら話は前日に戻り、ハンナが実際に死体を発見するのはなんと200ページ以上過ぎてから! それまではレイク・エデンの住人たちの会話と関係で話が進む(勿論、事件への伏線も織り込まれているわけですが)。

初めの頃は地元に帰ってきて自分のお店を開くことになっても、子供の頃からウマの合わない母親や妹との関係に苦慮していたハンナ、「自分の意志を通そうと逆らったり母親を説得しようとしても時間の無駄、うまくあしらっておいた方が面倒がない」と、いつしか悟りに入って「プライバシーのない田舎暮らし」に適応していく様子を読者は応援していく話なのかなぁ、と思う(自分だったらハンナのようにうまくやれないと思うけど、それでも「自立していくのだ」という気持ちを忘れない彼女の生活はある種の雛型であるし)。 これまでの過程で妹アンドリアとは和解したし、母親との関係も一応良好。 しかしそれもこれもハンナが心を広く持とうとしているから。
そんなハンナの人柄が、この長寿シリーズのいちばんの魅力。
結局のところ、住人たちのサイドストーリーによって支えられている部分が大きいし、知り合いの近況報告を読むような気分になってるもんね。 だから事件のために新しく出てくる人たちはなんらかの意味を担っているということで・・・。
あと欠かせないのはハンナの愛猫モシェの存在。 一人と一匹で住んでいる関係性、自分を人間だと思っているらしきモシェとの日々は楽しいことばかりではない・むしろ厄介事のほうが多いかも。 それでも消えない、むしろ深まる愛情、というような、動物を飼っている者にとっては絶妙なリアリティがいい感じ。

最近いいところのない(生来の自分本位さが見た目のハンサム加減だけではカバーしきれなくなってきた)マイクと、人のよさ丸出しだが常にハンナを気遣うノーマンでは勝負あったようなもんだろうと思うんだけど、ハンナは決めない。 今回、ハンナが地元に戻ってこざるを得なくなった状況をかつて引き起こした卑怯男が何故かレイク・エデンに・・・というシリーズ中ありえないクリフハンガーで次の本へと引っ張る。 ネタに詰まったのか・・・それともハンナがノーマンとマイクのどちらを選ぶのか決断を迫るための布石なのか。
まんまと、次巻を待っております(2011年9月読了)。

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2012/01/26 22:17

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2011/11/12 17:07

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2014/05/10 16:18

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