紙の本
ラノベの原則を押さえたオタクネタ満載エンターテイメント
2012/01/26 21:32
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ラノベ大好き中高年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を評するに、「ライトノベルの原則をしっかり押さえたエンターテイメント」という言葉がぴったりくる一冊である。読後感は、丁寧に作られたストーリーという印象であった。
軽く読めるオタクネタ満載ストーリーであるが、綿密に計算されたエピソードが精密機械のように展開する。著者の榊一郎先生には脱帽である。さすが多数の作品を出されている先生と納得した。
富士の樹海で異世界への通路が発見され、日本政府が秘密にしているという設定。
引きこもりでオタク高校生の主人公がアキバで就職面接中に、ウーロン茶を飲んで意識を失う。目を覚ましたら魔法やドラゴンがいる異世界だったという始まりである。
ライトノベルとしてボーイミーツガールが必須であるが、それもしっかり入っている。
ハーフエルフのメイド美少女、巨乳腐女子自衛官、幼女風味の美少女皇帝と立て続けに出会う展開である。まさにオタクネタ満載と言って良いであろう。
長編ストーリーなので第2巻以降が待ち遠しい。5年前、長期入院した際に「狼と香辛料」を読み、ライトノベルにハマった中高年男も期待するエンターテイメントである。
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ハーフエルフのメイドさんにょぅι゙ょ皇帝、おっぱい眼鏡軍人……。あざとい! あざとすぎる!! だがそれがいい!!!
ある日、引きこもりのヲタが剣と魔法の異世界で……というのはテンプレのようなお話ではあるけども、その攻略方法がヲタ文化伝道というのは見たことないw 先々、剣と魔法のファンタジーワールドをヲタ文化でどのように攻略していくのか、違う価値観に出逢い異世界がどう変わっていくのか、どうなるのかとても楽しみなお話。
中世風ファンタジーワールドてのが、本来どういう世界観なのか、という部分をしっかり描かれてるのは面白い。そういう描写自体は珍しくないけども、見せ方が違えば受ける印象はやはり変わる。そこに切り込む異世界の主人公が、今後どんな風に描かれるのかwktkする。
そして、ゆーげんさんの色、たまらん。
あと、すぐ続刊出るの嬉しいなーw
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お話の組立はさすがというべきか、飽きずにいいテンションで読めますね。
パロディネタはここまで露骨に仕込む方がよいのか、とも思いますが。
ミュセルかわいい。メイドさんをかわいいと思ったの、初めてかも。
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オタ文化を異世界に伝道する、というあまりない切り口の作品。
まあ、ニートに組織代表とか普通無理なのでそこらは勇者として召喚と同じくらいのファンタジーで。
あざといまでの萌え要素を詰め込んでいるので、はずれはしないだろうな、と。
ここらも含めて作者らしい作品。
新しいレーベルだってことも含めて。
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メイドさんとお姫様に言葉を教えるのは可愛い。
異世界ファンタジー物としてみると描写がぬるくてかなり悶々とする。
主人公はピュアで夢見がちで端的に言えばバカなので
ちょっと気に入らない。 でもまぁ、高校?中退のオタクってこんなもんでしょ?と言われたら同意する。
それはまぁぎりぎり許すとして、
「これから娯楽”だけ”輸出するので学校作ってください」「やりましょう」ってなんだ。ピュア通り越してるだろ。アホか。
セットで自動小銃500丁がついてくるとか、そういう渡来人固有製品・技術を期待しての行動であれば分かる。そうじゃなくて「文化」そのものに価値を認めるってちょっとよく分からない。
異世界側も思惑があって・・みたいな説明があれば納得できる気はするけど、それは無くて純粋に「文化」自体に価値を認めちゃってるしなぁ。
反対もあのレベルだし。
この人たちはほんとに隣国と紛争続きの権威主義体制国家なのだろうか。
ついでに言えば、一番ヒステリックに反応しそうな「宗教」がまったく見当たらないのはちょいと不自然だな。
(これは俺がキリスト教に毒されすぎかもしれない)
後は魔法についての描写はもうちょっとあったほうがいいかな。
(ラストの戦闘と、中盤あたりの教練シーンぐらいだっけ?
あと指輪とランプ的な道具使ってる描写はあったかな。)
一般的な人は・教練を受けた人はどの位の事が出来るか、
どの程度の人がどのレベルの教練を受けているのか
最低限要求されてるレベルだとか、そういうの。
それからよくわからなかったところとしては、「自由・平等・博愛」とか個人主義とか平和主義とかその手の「ゲンダイテキ」な思想についての作品としてのスタンスかな。
これはまぁあんまり1巻だけでどうこうって話じゃないとは思うんだけど。
自衛隊周りも不思議な点がいくつか
・陸自のおねーさんはなんで一等陸士なの?
この手の仕事なら間違いなく尉官以上だと思うんだけど。
・謁見みたいな公的な場でWACと呼ばれるってありえるの?
・一個小隊が連絡つかない所にいるとか凄い。全員口止めできるつもりならさらに凄い
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表紙から美少女メイドさんとか主人公がサラブレッドオタクとか設定は萌え系だけど、なかなかどうして深い話に。最後はそういやそんなサブタイだったなぁと思い出させられました。ただまあメイドさん健気で可愛いよメイドさん。
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設定上しょうがないんだろうけど、主人公の妄想をあそこまで文字化しなくていいんじゃないかなと...。
何箇所もあると読んでて鬱陶しくなってくる。
そして何度も使うなら「アニメだのゲームだのラノベだの~」っていう言い回しをなんとかしてほしい。
適当な言葉が浮かばないからそのまま書きました感がして、その言い回しが出てくる度に読む気が失せる。
話自体はよかったと思う。
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思考実験がしっかりできてるから面白い。素人考えに恐らくローマ帝国をモデルにしてるんじゃなかろうか。冗漫はさほどでもなくキャラクターもケレン味なく無難、パロディネタは好きではないからあれだけど、続編期待。
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異世界に「萌え」を売り込め!
というわけで,オタクのサラブレットなシンイチくん.
ドロップアウトな彼が就職した先はなんと異世界.
そこに「オタク文化を輸出しろ」ということで現地最高責任者に就任.
さて,なにをすればいいのやら?
という話.
面白かったよ.
まぁ,なんとなく黒いアレも見え隠れしてきて
今後も面白い展開が続くのか不安になったりするわけですけども.
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ちょっととばしまくり気味だけれど、本質的には世界にアニメをもっと輸出しようとしている政府関係の動きとか考えれば、現実的な話なのかもしれません。(^^;
文化の輸出の難しさってのかな。
オチにアクション的要素もあるけれど、文化の違いを愉しむのがすじかも。
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いかにも萌えっぽい表紙から避けていたのだが、あらすじを知り購入。中世ファンタジー風異世界にオタク文化を広めよう!という話。種族や身分での差別が無意識のものとして許容されており、甘い話だけでは終わらないのが魅力。主人公なりに考えてオタ文化を広めようと学校を作ったのに、政治的文化的問題に発展したりとかね。なかなか良いです。