紙の本
危ういのに確かな絆
2015/08/28 11:10
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生の菱川迷悟は、幼なじみの新山一縷と新山朽縷の双子と同居をしていた。一縷と朽縷は迷悟を、迷悟は一縷と朽縷を好きな、一見すると完全に良好な関係だ。だがその関係には生涯隠し通さなければならない秘密があった。
そんな彼らの学校にいるいい加減な保健医の三川は、ただの保険医の女性ではなかった。学校中に監視カメラを仕掛け、おもしろいネタを探すという趣味を持っていた。そして彼女は、胡桃沢という校内アイドルに関する騒動のにおいをかぎつけることになる。それには、迷悟や一縷、朽縷も関わることになるのだ。
お互いを好きな高校生が、一つ屋根の下で暮らしている。甘い、軽やかな、賑々しく幸せな空気が物語に漂うものと思いきや、どこかに陰を感じずにはいられない。それは、彼らの関係に呪いがかけられているからだろう。もはや誰にも解きようのないその呪いは、物語の後半で明らかになる。
しかし、そんな呪いを乗り越えて、何とか幸せになる形を探し求めてさまよい歩く貪欲さがすさまじい。それはあらゆる障害を力で吹き飛ばし、幸運を手元にたぐり寄せようとするかに思える行為だ。だが結局それは寸前で断ち切られ、また新たな形を求めて試行錯誤を繰り返しているかに思える。
いくつかの前提が崩れただけで、彼らの生活は一変してしまうだろう。そんな危うい綱の上で、まるで何もないように共同生活を送る奇妙さに、不思議な気分にさせられる。
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気持ち悪いラノベだった。なんかライトじゃないじゃんと思わせといて結局ものすごく軽くて陳腐だった。まぁ面白かったけどね。でも気に食わなかったかな。なんというかGA文庫ならではの内容ではあったね。これこのまま続き書いたりするのかな。
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一欠片の魅力も無い迷惑な主人公がただかわいい(?)だけで頭がおかしい双子と共依存してる構図なのだがとにかく読んでて気持ちが悪い。双子の片割れがバットで頭蓋骨陥没患者を作ってる横で残りの二人がほんわか夫婦漫才するくだりは3人の異常性を描きたかったのだろうがただひたすら薄ら寒かった。ただ登場させただけの養護教諭といいメインの登場人物に何をさせたいのかがよくわからない。とにかく女が強く不自然に暴力的なのは作者の趣味なのだろうか。そうでないなら「ぼくのかんがえたさいきょうヒロイン!つよくてふしぎちゃんでびじん!かわいい!」とでも言わんばかりの奇をてらいすぎな稚拙なキャラ付けに思える。話は3部構成のストーリーの1/4だけを読まされた気分だ。続きは気になる。ただし期待は全くしていない。
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個人的には、高評価。複雑な3人の関係や、そこから起こしていく事件にどう対処していくのか・・
がっつり,ミステリってる訳ではないけ不可思議な関係から臭う危険な雰囲気。こういうのが、好きな人には良いかも。でも、みーまーや、土橋真二郎先生のに比べると狂気が足りないかな?
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主人公につかみどころが無く、なんともいえない。都合の良すぎる展開も多く、結局目指すところがよくわからない作品でした。おかしな人たちの生活を書きたいにしてはみーまーほどの狂気を感じられなかったというか…。
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面白かったよ!
ハイスペックな双子と同棲する少年.
放課後,3人で下校しようとしている所に
屋上から人が降ってきた.
幼なじみと仲が良いっていうのは――最悪だ.
こういう幼なじみならいいんだよ.
まぁ,外敵がやってきて愛に暴走するアレがないからな.
しかし保険医が謎だなぁ….
暗黒保険医.
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第3回GA文庫大賞“奨励賞”受賞...しかも問題作という触込み。
...
...
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うーん。もっと色んなものを振り切ってしまった
救えない人物達の身勝手で気持ちの悪いエゴを
剥き出しにした方向にしたほうが、今作で
感じた中途半端な苦い...感じがもっと極端に
なったのではないでしょうか?
主人公の「迷悟」の幼稚な思考回路、双子ヒロイン
「一縷」「朽縷」のバカっぷり。その他の登場人物も
子供以下、身勝手、ワガママ、半端な狂人...と
安易な設定で深みが一切感じられません。作者の
脳内の空想物語をそのまま作品にしたような今作は
このまま、もっとそのご都合主義な路線を突き進んでいくと
先に何かがあるような...そんな気がしたりw。しなかったりw
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まあまあ
人が死んでる割にのんびりとした学校ですね。
主人公達の異常さを出したかったのかもしれないが、全体として異常で、主人公達が没個性というか…
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イラストがエロかったので購入したが、中身は殺人事件を扱う猟奇的な代物だった。
言い回しが回りくどく、登場人物が狂っているので、そういうものが好きなヒトは読んでみると良いだろう。
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シリーズ第1弾。
ミステリ要素を期待するとガッカリします。
ただ、サイコホラーという感じでもなく、何方付かずな印象。
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GA文庫らしい男子限定の高二病だか大二病だかな感じの小説
分類するなら講談社ノベルズとかによくありそうな
(ノベルズ区分はまったく読まないので思い込みだかれど)
超探偵までいかない「不条理ミステリ」
印象ではGA文庫だと『ありすとBOBO -猫とマグロと恋心-』とか
『ファンダメンダマウス』とか深見真作品みたいな隙間産業
ただこの作品は枯れ具合が不十分で薫り高く
中学生や高校生なら病こじらせても笑っていられるが
それを過ぎてこの調子だと悲惨である