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日本人なら当然知っている天皇家。でも知らないことがいっぱい。天皇家の日常が少しわかる、でもそれ以上に天皇皇后両陛下の国民に対しての慈愛お心、平和への思いを感じる。日本人に、皇室のある日本に生まれてよかったなぁ、と感じる一冊。
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著者は天皇家の「執事」といった役割である侍従長を10年務めた方。
公私にわたって傍近くに仕えるからこそ見えてくる両陛下のくらし、考え方。
「何よりも常に国民の幸せを祈る」という生活は想像がつかない。
天皇陛下は、ある意味生まれた時からそれを義務付けられてきた人生なのだろうけど、皇后陛下については(いいお家柄の育ちではあるけれども)一般の庶民として育った身。現在の境地に至るまでにものすごい苦労と努力があったのではないかと思った。
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侍従長という立場から、天皇陛下のお仕事の大変さがよく伝わってくる。陛下の国民への心配りもよくわかる。でも、面白みには欠けるため徐々に興味を失ってきている(87ページまで)。
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いつだったか。冬季国体の開会式でお言葉を読み上げる秋篠宮
の映像が今でも記憶に残っている。
冬季国体なので当然のように季節は冬。当日は吹雪。なのに、
屋外の吹きさらしでほとんど雪だるまのようになりながらお言葉を
読んでおられた。
皇族って大変なんだなぁ。こんな天候でも公務をしなきゃいけない
のだも。
本書は侍従の仕事についてというより、今上天皇と美智子皇后の
公務以外でのお勤めや、著者が側近として仕えた間に垣間見た
おふたりのお人柄について書かれている。
以前『天皇陛下の全仕事』という本を読んだ時も、天皇陛下って
はっきりとした休日もないし、めっちゃ忙しそうだなと感じた。
宮中祭祀なんてその最もたるものだろう。元日なんて早朝5時から
お勤めなのである。正月気分で朝寝坊なんて出来なんだよね。
「前例がない」なんてお役所の人はよく言うけれど、陛下は前例を
踏襲するだけではなく、それを時代に合わせて変えているとか。
東日本大震災後には7週連続で被災地をご訪問。何人もの政治家
が被災地を訪れるより、両陛下が訪問された時の力は圧倒的だ。
本書は天皇陛下のハゼの研究や、美智子皇后の音楽や絵本と
の関わりなども詳しく書かれている。
私は右よりの人ではないけれど、生真面目に天皇という唯一
無二の地位を務める今上天皇と、それを支える美智子皇后
の姿はもっと国民に知らされていいのではいか。
海外ご訪問では時折、小さな子供が急に花束を渡しに近寄って
来る場面などを見る。歓迎するその国の人々もおふたりの近く
にいたりする。
日本でもこんな場面がもっとあればいいのにな。ガチガチだもの
なぁ、警備が。
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天皇陛下が、国事行為を初めとして、さまざまな公的行為、私的行為に携わっておられることは、別の本を読み、知っていたが、本書で初めて知ったのは、現上皇陛下のハゼの研究である。研究を進め、多くの論文を発表し、ロンドンのリンネ協会から、外国の会員として迎えられることになった。天皇陛下としての務めを果たしながら、ライフワークとして研究を両立されている姿に感銘を受けた。その他のどの活動に対しても、全力で臨まれている様子が記述されている。お一人で5~10人の仕事をされていて、ある意味、スーパースターだと思う。平成の御代を振り返りたい人におすすめです。