紙の本
大人の女性に
2016/05/26 01:10
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投稿者:和み - この投稿者のレビュー一覧を見る
光野桃さんのエッセイは ある化粧品メーカーの定期雑誌で初めて読みました。
興味があって読んでみたいと思ったのが、きっかけですが、親子問題、娘さんの事故、難病だった弟さんのことなど誰もが局面することが、優しい文体で描かれています。
また 自分を他人からみた視点だと『あなたにはこんな物が似合うんだよ』という作者の経験からのアドバイスや実際にあった出来事が 光野さんを通して語りかけてきます。
読後、ほろっとくる1冊です。
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表紙が美しい。満月のもと、星の煌めき、あるいはあたたかな月灯りを、たおやかに腕をひろげ受けとめるひと。ページを手繰る前から、著者のイメージを重ねる。
最初の「おしゃれの視線」の時から、美しく生きることを真摯に求める生真面目な姿勢が好ましかった。けれどそこには共感や気持ちの近さはなく、自分の知らない世界を教わるような、見上げるような思いでこれまで著作に触れてきたのだと思う。
今までにない近さを感じた前作、そして今作。
著者の世界が広がったのか、自分の目線がやっと追い付いたのか。両方だと、とてもいい。
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光野桃さんのエッセイはたくさん読んでいるけれど、弟さんのことや娘さんの事故のこと、バーレーンに渡って以降のことは初めて知った。
これまでのエッセイ同様、彼女と私自身の価値観には隔たりがあって鵜呑みにできない意見はところどころあるのだけれど、美しい文体、飾り気のない表現、愛情深い語りかけには心を動かされる。
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「おしゃれに何を求めるか。優先順位を整理してメリハリをつけていく。そのことに女としての幅と力量が問われてくるのかもしれない。」おしゃれを人生に置き換えても通ずるものがあると思った。
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ファッション雑誌に連載を多く持っているためか,その道の評論家くらいにしか思っていなかった。自身の生き方を語った著書はがむしゃらに生きた女性性を語ったもので,私の今までの光野感を大きく変えた。
「あなたは欠けた月ではない。光に照らされていいないときでもその半身は必ずそこにあり,次の満月の準備をしている」鬱々とした女の感情を美しく変える素敵な言葉がたくさん詰まったエッセイだった。
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欠けることもあれば満ちることもあるのが月。
あなたは欠けた月なのではなく、
ただ、月なのだと素敵なメッセージ。
こんな風に歳を重ねたい。