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このままだと食料危機が起きるよ。
食料足りなくなっちゃうよ。
餓死者増えるよ。
やばい!!!
って話を
土地
土壌
技術力
水
人
などなどの観点から理由づけした本。昔から言われていることをまとめてあって非常に分かりやすい。文章は読みづらいけど。現代における学問への要求を並べたっていう意味で、研究するなら読んどいても良いかもしんない。自分に関係する部分は。土壌の話とかはよく聞いたけど、水産資源の話はあんましきいたことなかったから面白かった。
でも、こういう経済的な側面にあんまし触れないで(完全に触れていないわけではないけれど)書いた食料危機系の本は好きじゃない。だって価格で供給量が決まって、採算取れないと休耕地になるわけじゃないですか。ロシアとかは休耕地たくさんあるみたいだけど、その辺はどうなんだろうか。
あと、どんなにたくさん作っても、お金がないと買えなくて、お金がある人がたくさん持ってくじゃないですか。日本では可食部の3割が捨てられている一方で、どっかの国では餓死者が出る。これはもう、食料が余ってようが足りなかろうが、資本主義経済の必然としてあるんじゃないかしら。だったら、餓死者を出したくなければ先にやるべきは「食料を手に入れられない人が食料を手に入れられるようにする方法を作ること」なんじゃないのかなー。作り過ぎは農民を滅ぼして国を滅ぼす、らしいけどその辺はどうなんでしょー。