おうちの科学 暮らしに効くおいしい!うれしい!なるほど!サイエンス みんなのレビュー
- 内田 麻理香 (著), 赤塚 千賀子 (イラスト)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:丸善出版
- 発行年月:2011.12
- 発送可能日:1~3日
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紙の本
暮らしに役立つ、即実践できる秘訣が満載。
2013/10/31 17:32
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投稿者:星の砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、主婦として、暮らしに役立つことをたくさん知りたいほうである。少しでも、料理や家事に役立つ知識を身につけたい一心で、この本を手に取った。この本は、暮らしに役立つサイエンスが満載で、「なぜ?」から「なるほど!」へと導いてくれる1冊である。
著者は、2009年より東京大学大学院学際情報学府博士課程在籍中で、サイエンスコミュニケーター・サイエンスライターとして活動しているそうだ。主な著作に「「『カソウケン(家庭科学総合研究所)へようこそ』(講談社)」など。他に、「世界一受けたい授業」(日テレ系列)、「すいエンサー」(NHK教育)に出演するなど、身近な科学を伝えるために各種媒体で活躍しているという。本書は、「中日新聞・東京新聞の「おうち科学」の連載をまとめたものを書籍化したもの。【おいしい科学:17項】、【うれしい科学:17項】、【なるほど科学:20項】と構成されている。見開くと、各問題ごとに、1ページ半の解説、残り半ページにイラストという、読みやすくわかりやすい親切な構成になっている。
【おいしい科学】では、「料理を科学でひもときながら、おいしさの裏側にあるメカニズムをご紹介します」というように、料理をさらにおいしくするための秘訣を知り、なぜおいしくなるのかという疑問を科学的に解決していくのだが、やさしくてわかりやすいので、スッキリと理解できる。なかでも、≪サツマイモはチンだと甘くない≫は、何度か、電子レンジで加熱したことがあるが、なぜ甘さがなくて、おいしくないのかわからなかったが、「サツマイモはでんぷんが多く含まれており、加熱でそのでんぷんが糖に分解され甘みが出ます。この分解のときに大事な役目を果たすのがアミラーゼという酵素。この酵素の働きで、でんぷんが糖に変化します。この酵素は熱に弱いので、70度以上になると効果を失ってしまいます(これを失活と言います)。(中略)一気にサツマイモの温度を高くしてしまうと、甘さをつくる役目の酵素が失活してしまいます。ですから、電子レンジは甘いサツマイモ作りに不向きなのです」という。なるほど・・・じわじわと熱を加える石焼き芋が甘くて美味しいわけだ。他に、天ぷら、ホッケーキ、チャーハンの調理の際に、マヨネーズが大活躍することも知り、早速調理の際に取り入れて、違いを実感している。
【うれしい科学】に、≪砂糖≫はダイエットや健康の敵と見ていたが、砂糖には「防腐効果や吸水の役割」があることや、【なるほど科学】の、≪10円玉≫の殺菌効果や、≪パスタのゆで汁≫の活用法など、すぐに実践できる秘訣が満載である。
そもそも<科学ってなんだろう? >と疑問に思い、調べてみた。すると、科学とは、[体系化された知識や経験の総称。社会科学や自然科学など、範囲が広い]とあった。要するに[いろいろな仕組みを理論的に考えるのが科学]ということらしい。
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