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いやー楽しいです。必読だと思います。著者もおっしゃっているとおり、金融業界だけではないノウハウだと思います。金融についてのテクニカルな部分はわからないところもありました。ので、また読み返す。
今年売れに売れた瀧本先生の本といい、話題になる講義はなぜ京大で行われるのだろう?
いや、もしかしたら東大でやってる講義の本を自分が知らないだけかもしれない。
・マンダラートが使われていたことに衝撃。やはり導入したい。
・情報の整理は細分化がポイント
・ある項目を理解するには書籍を1~2日で集中的に読んで整理
・個人投資家は1つの銘柄についての徹底的な情報収集をする。半年以上
・やっぱりすごい人は読書量がすごいのだ。
・トップダウンの企業は失敗の対応がすぐできる
・経済的な発展には必ず分業あり(フォードからAKB48まで!)
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投資に関わるところ、その為にしてきた情報整理法などの話は、自分の経験に照らしても正しいと感じるし、役立つことと思う。
様々な思想家を取り上げ、これは自分の投資にも役立った、(聴衆である京大生へ)これを読むべしと紹介するのも、状況が状況だけに(元々京都大学での講演)良いでしょう。しかし、この人の読んで来たことはとても皮相的で薄っぺらい。それが暴露してしまうのが、第6章の「スイスはなぜ中立を保てるか」の部分。プライベートバンクがスイスの安全を守ったと書いているが、事実は逆だ。ハプスブルグ家の支配から独立を果たして以来、スイス傭兵はヨーロッパ最強の評判を勝ち得てきた。天然の要害たるアルプス山脈とスイス兵の組み合わせこそが、プライベートバンクの安全を担保したからこそ、ヨーロッパ中の上流階級の金が集まった。
第二次大戦でも、スイスは中立を守るため、仮借ない様々なことをやってきた。亡命を希望するユダヤ人は、基本的に全て追い返した。なぜならドイツの工作員が紛れ込むかもしれないから。国内でも親ドイツ、親イタリア分子は目に付かぬように粛清していった。スイス国鉄職員は武装して業務を行い、国境のトンネルはいつでも爆破できるように準備した。ここまでしてようやく中立を保つことができたのだ。ファンドマネージャーというのは、歴史に無知でも勤まる、お金のアルチザンであることを意図せず本人が証明したようなものだ。(笑
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長年株式の運用に携わってきた敏腕マネジャーによる講義。
運用にあたっての投資哲学を披露しているが、投資判断するために、情報を整理したうえで、数学、統計学、哲学、政治学、経済学、文学などを総動員しており、それぞれの見識の深さは半端ではない。
これだけの深くて広い知識が一人の頭脳に収まっているということが奇跡だと思うし、だからこそ刻一刻変化する株式市場の中で素早く判断できるのだろう。
私が若い頃から読んできた本も結構あり、書かれていた内容を思い出しながら、筆者が実践にどういう切り口で使ったかを読んで知って、ゾクゾクしてしまった。
今年読んだ本の中で間違いなく一番知的にワクワクさせられた本だ。
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こういう切り口から株式投資を解説するのはさすが。
読んでいて楽しかったし,単純に“勉強”になった。
来年のトレードも本書を参考に頑張りたい。
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著者曰く、「人間は生まれてから死ぬまで何をしているか、5字以内で・・・」
正解は「情報の処理」。とのこと。
株価とは何か?という話のみならず、情報の処理の仕方、
情報の次元認識。
一次元情報:生の情報
二次元情報:記事情報
三次元情報:自己の理解・洞察
→次元間の普段のフィードバック(差異認識)こそが重要。
など、株の話のみならず、情報処理の仕方、貨幣の歴史のさわり等
情報をインプットする際の注意点、整理の仕方など参考になった。
メガトレンドを考え、情報を整理し、独自のトップダウンで運用を考えた著者の考え方は過渡期の世の中の情報整理の仕方にも応用でき、もちろん個人投資家が株式市場と向き合う際にも役立つ本であると思う。
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5000億円ファンド・マネージャーの京大講義が一冊の本となった
さて、その注目するべき内容は分散投資の必要性でもなければチャート分析のテクニックでもない
「株価とは何か」が講義の心柱となっています
その本質を知ることで「安く買い高く売る」の難しさや限界を知るキッカケになるし日本人には不向きな将来を見据えたストーリーを銘柄から見つけられるかもしれません
著者は株式投資を深く理解するのに多くの哲学者と哲学書に触れられていますので印象的・哲学的な面もありますし正直わからない面もあります
ただ後半(特に4章以降)に向かうほど内容が濃く面白い
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めっちゃ勉強になった。もう1回、線を引きながら読み直そう。
学生にも勧めたい。
実際に、世界の投資の最前線で働いていて、成果をあげて、破格の報酬を得ていた人が、惜しげもなく京都大学の学生のそのノウハウを伝えている。
経済学はもちろん、社会科学、自然科学、歴史、哲学など基礎教養の必要性が実感できる。そして、「日本人とは」という問いかけを深く考え、本を読むことで研究し、投資に活かしている。
これは、どんな商売、そして私たちのような非営利活動にも必要な内容だと思った。さっそく、著者が薦める本を片っ端から読んでみよう。
まずはリストアップから。
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201204読了
ファンドマネージャーの京都大学での講義を本にしたもの。情報処理の章が実践的に役にたった。マンダラートアプリを購入。
京都大学の講義
『株式運用。アクティブ・ファンド・マネージメントとは何か』
が元
ファンド・マネージャー 藤原敬之
農林中央金庫
野村投資顧問
クレディ・スイス
日興アセットマネジメント
藤原オフィス・アセットマネジメント
<株式アクティブ運用は総合科学の実践場>
パッシブ運用 株価指数に連動
アクティブ運用は指数を上回ることを目指す。
トップダウン
ボトムアップ
マクロ 景気や金利動向
セミ・マクロ 業界の環境
ミクロ 個別企業の活動内容
自然工学アプローチ
数値分析+要素分解→再現性
社会科学アプローチ
社会現象の中から価値を認識し、抽象化・普遍化する。
構造的アプローチ
<情報をどう処理するか>
Q 人間は生まれてから死ぬまで何をしているか。
A 情報の処理
情報整理のコツは
細分化と集中
ある項目について徹底的に理解しようと思ったときは関連する書籍を出来るだけ多く集めて集中的に整理してしまうこと。
SBL(スクウェア・ブロック・ルーズリーフ) *マンダラート
ノートを9マスに区切る
真ん中に項目を記載
下からのの字に記載
■情報の次元認識
一次元情報 生の情報
二次元情報 アナリスト情報・記事情報
三次元情報 自分の理解・洞察
次元間で不断のフィードバックを行うことが重要。
■株価とは?
・株価とは「株」の「価格」
・価格がつけられる=相対化された状態
・株価形成は、あらゆる相対化の総体現象だが、その相対化の途中でコミットする価値は一定ではない。
・株価と生産性
・次元株価
・株価を株要素へと分解する
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投資に関する本ではあるが、なにより「情報の処理」について実践的な方法を教えてくれる本であった。マンダラートの活用に代表されるように、いかに情報を細分化し、分析していくかということを、著者が追求している様がよく伝わってくる。また、分析を行うにあたっての教養の重要性を改めて認識させられる。
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伝説のファンドマネージャーによる京大講義を新書化したもの。正直な感想は「面白いのにもったいない」。もっと「編集」できたはずだ。5章と6章は必読。目先ではなく長期の視点を持つことや「真の投資」の大切さが実感できる。(柿内芳文)
▼『ジセダイ』140文字レビューより
http://ji-sedai.jp/special/140review/20120131.html
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ここ数年はパッシブ運用を主体にするようになったので、アクティヴ・ファンド・マネージメントについて書かれた本書は具体的な投資手法の参考にはならない。しかし、投資家の考え方で得るところが多かった。
1.純粋運用と株式運用は違う。トップダウンが必要である。
2.岩井克人の本は読んだほうがいい。
3.情報整理はノートで、細分化・集中化。
4.情報整理は書き写す。(これは”井上やすし”と同じ)
5.日本人の投資の成功者は竹田和平ひとりだけ。
6.学問は最高の道楽。
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無駄な努力をしてもインデックスファンドのほうが成績がいいと聞くとなんなんだろうと思ってしまう。
それほど当たりの株を見つけるのはなかなかに難しいということか。
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京都大学経済学部公開講座の内容を基にした本である。この本を読んで即席に株で儲けようと思ったら期待外れである。投資金融論であり、日本文化論かつ処世論である。
「物の本質を突き詰めたいという人は、是非、小林秀雄をしっかり読んでください。」 気に入った。小林秀雄を賞賛する人につまらない人はゐない。筆者は小林秀雄を読むと性格が悪くなり、友達から嫌はれると言ふが。
記憶に留めるべき名言が散りばめてられてゐる。「情報のやり取りというのは、インサイダー情報の交換ではない。『切り口』の交換が本当の情報交換だ。」「株価を見ずに株を見る。」「『投資による安全保障』という認識、日本の政治家はこの事を全く理解していません。」「この世の最高の道楽は学問だ」
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ブロガーのちきりんさんオススメ。
株式投資には哲学や経済学や科学、日本人論、歴史(まとめると教養)が絶対に必要である、という著者の熱さが面白い。
そう、著者の面白さであって著書の面白さではないし、この本を読んで私も同じような投資を行おうとは思わない。
それでも、教養を教養側ではなくてビジネス側から描いた本ってのは貴重だ。お金の匂いをぷんぷんさせながら、小手先ではなく本質を見抜け、その努力を惜しむな、それには情熱と冷静が必要だと叩き付けるように語る。
何であれ、突き抜けた人に特有の凄みが垣間見える本。
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ブログで紹介してます。
http://kumafx.seesaa.net/article/258448635.html
一言いうなら、著者はでかい人です。
身長のことじゃないよ。