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紙の本

もうひとつの「火の魚」

2012/02/05 10:40

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:野々宮子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 栃折久美子のエッセイ集が、「大人の本棚」というシンプルで美しい装幀のシリーズに加わったことを喜びたい。

 2009年に渡辺あや脚本、尾野真千子主演で、広島を舞台にドラマ化された室生犀星の小説「火の魚」。ヒロイン折見とち子のモデルになったのが、栃折久美子だ。ドラマでは、へんくつな初老の作家と若い女性編集者の丁々発止のやりとりが見ものだった。そして、ヒロインの造形美術の才能がきわめて魅力的に披露された。

 室生犀星に出会った頃、著者は編集者をしながらブックデザインをてがけており、その後、修行をつんで装幀家(ルリユール)に転じた。
 文学のよい読者であると同時に、形ある物としての本を客観的にとらえる目も持っている。文学作品をよりよいかたちで読者の手元に届ける。それはデザインにとどまらず、造本全体を大事に考えるということだ。
 装幀という仕事について綴った文章は、IT時代に紙の本を読むわたしたちにさまざまなことを考えさせる。何より、本を愛し仕事をゆるがせにしない姿勢がすがすがしい。

 そしてやはり、冒頭に置かれた室生犀星の回想二編は白眉である。敬愛する犀星の人となり、犀星のまわりに集った人たちのことまで、よい目で見て率直に書いている。
 犀星文学の愛読者や、ドラマ「火の魚」を見た人にも、ぜひ読んでもらいたい。ドラマは病床のヒロインを老作家が見舞うところでおわっていたが、実際には栃折さんが作家の死を見送っている。
 大江健三郎や小川国夫との交流を綴った文章「展覧会のサイン帖」も興味深い。
 そそっかしいところもあるが、聡明で打てば響くような若い日の著者を彷彿とさせる文章ばかりだ。

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紙の本

美しい書物というタイトルどおり、美しい装幀、そして美しい物語

2020/05/06 23:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

こんな本があるかぎり、紙の本はなくならないだろうなぁと思う。ブックデザイナー(著者の栃折さんは、このようにこだわって言う)にして、ルリユール(製本工芸)作家でもある栃折久美子のエッセイ集。
彼女は、若き日、まだ筑摩書房の編集者だった時代。室生犀星の『蜜のあわれ』という本の装丁に使いたいと乞われ、自ら見よう見真似で金魚の魚拓を作った。のちに、そのことが、同じ作家の「火の魚」という物語になり、そこに登場する折見とち子という名の婦人記者こそが、この栃折久美子さんのこと。この物語がいちばん好き。

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2018/01/14 02:46

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2020/08/26 07:41

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2022/08/04 10:37

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2022/12/23 17:23

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