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第三回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。
両親の離婚を経験し、世間に対してちょっと醒めた感じの女子高生ミミと、その従兄弟で高校教師の永生。二人やその周りの人たちと、ロックギターや音楽が絡んだ青春小説。
お話は女子高生ミミの目線で進みます。
私から見ると永生は年下なんですけど、ミミちゃんやその他の高校生からすると少し年上で、しかも職業も先生だからか、みんなの師匠みたいな存在として描かれています。
ユルくだらしなく生きているのに、言うところはピリッという、まさに人生の師匠。
いいか悪いかを問われて、彼なりにバッサリ斬る。その理論の中には賛同できない部分もあったりするんだけど、彼が言うならそうなのだろうという強さのようなものがある。
でも永生は師匠キャラとして揺るがない強さがあるのかというと、そうでもない。父親とギターへの未練、格闘家の女性との関係では、何となく弱いところも垣間見える。
弱いところも隠さないし、だらしないところも隠さない。なるようになると生きている姿を見ると、何故だか元気が出てくるんだなぁ。
人生に勝手に見切りをつけちゃうような年頃のとき、こういう人が傍にいたら、自分も迷ったりゆらゆらしたりしててもいいんだ! って自信が持てたかもしれない。
恋愛を押し出してる部分もあるんだけど、主人公の子がやや醒めてるからか、胸やけを起こさずに読めました。
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昨日の三時過ぎに読んで(夕方)いま読み終わった。ストーリー的に読みやすくてよかったんじゃないかな~とは思うけれど、再読するまでのものでもないかな~って感じの話。
登場人物については個性豊かでよかったけれど、一人ひとりの話は薄っぺらいものだった・・・結局この二人はミミとエイくんはどんな関係なのかがいまいち(一応従兄弟なんだけれど)もっとそこを追求してくれてもよかったんではないだろうか
青春小説??って感じだったかな~
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今後作家買いしてしまいそうだ。いい作品だった。何がよかったんだろう。この話の良さをどう説明すればいいんだろう。いろんな場面で永生がいう言葉がその場しのぎっぽかったり適当だったりするのに何故かその場面にぴったりハマるみたいな感じで・・・その気軽な調子が逆に「それでいいんだなぁ」って思わせてくれる。上手く言えないけれど、そんな感じでずっと続いて行けばいいなぁって思える。
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いいです。すごいいいです。
こういうの好きです。
まったりしつつ、たまに『どきっ』とするようなフレーズがあり、ぐっときました。
登場人物たちの何年か後の設定で続きが読みたい作品です。
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最低限の日数しか学校に行かず、彼氏のいる母の元から適当な高校教師で元従兄の永生のアパートに通う高二の美実と、音楽に励む男子高校生達や格闘家のウエイトレス、ミュージシャンな永生の父等のユニークな人達。壁を作っていると言われる美実だけれど頑なな感じはしなくて相手を自然体で受け止める様子に安心感があった。
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爽やかさ満載の青春小説。高校生の女の子が主人公だけどあまり色恋どうとかの甘さもなく、30代の私でもギリギリ読めた。主人公のイトコが教師なんだけど、ちっともマジメじゃなくてゆる~い先生でいそうでいない感じ。でも、なぜだかカッコよくて頼れるアニキ的な感じで主人公の女の子やいろんな人が彼のまわりに集まってくる。サクサク読めて爽快になれるお話
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自分の青春時代、コピーバンドを演っていた。その時、この本に出会っていたら良かったのに、今の時代、こんな先生居たりするのかなぁ