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最初、安藤忠雄はすごい人だと、大学の授業で教え込まれ、その一年後、様々な建築に触れたこともあり、批判的になってきた。そしてそのまた一年後、この安藤忠雄の建築、社会に対する考えを自分のフィルターに通した上で再度アンチテーゼを唱えようとこの本を手に取った。しかしながらこの人が考えている事は常人以下の私では到底理解に苦しむ、、むしろ理解ができないくらいものすごい事を考えている。アンチテーゼを唱えるどころか、読み終わった頃にはいちファンと化していた。かといってこの人の建築みたいなのが創りたいと言う訳ではない。
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安藤忠雄の建築への熱い想いが詰まった一冊。
これを読むと、再び建築への想いが沸き上がってきて、勇気を貰えます。
建築とは用途ではない。
この本に書かれた一文です。
ガツン!と来ますね、この言葉。
これが、この本を物語る全てだと言っても過言ではありません。
用途以上に大切な事は何か?
この問に答えることが建築を作る上で一番楽しい事かもしれませんね。
建築好きにおすすめの一冊です。
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専門的な建築教育を受けることなく、日本を代表する建築家にまで上りつめた安藤忠雄は、30年余り建築の道を進んできて、「いまだに建築とは何かを考え続けて」おり、「独りで歩いてきた不安と闘う緊張感の中」で、今でも自らの建築はつくられていると言う。
そんな安藤の建築家としての歴史に、写真を撮ることで伴走してきた写真家二川幸夫によるインタビューを中心に、安藤の「建築手法」を解き明かすのが本書だ。二川によって安藤の設計哲学の本質が的確に引き出されており、多数の美しい建築写真がその理解を助ける。
「建築とは用途ではない」と安藤は言う。では何なのか。行間からにじみ出る安藤の信念は感動的であり、だからこそ、彼の今の名声がある。