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これはすごい小説だった。問題設定、トリックすべてが新鮮であったし、何と言ってもわたしのような(ちょっと)ひねくれ屋にとって最高なのは、全書にわたって展開される主人公の軽妙なブラック・ユーモアである。こんな切り返しがあるのかと思わず膝を打つ。ある評者が述べているように、最後のほうにくるとその語り口が若干食傷気味になってくるのだか(笑)。もし自分がこの弁護士と同じ立場に置かれたときには、こんなもの云いをやってみたいとちょっと思ってしまったような。
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かなり好きかもです。
伏線に対する???とか、読みながら私が考える事が、主人公の思考と、かなりシンクロ。共感と同感で読み進む感じで、最後はやめられず夜更かしで、読了。
相棒の神戸尊もそうなのですが、こういう心内語がシンクロしてしまうキャラ物に滅法弱いです。
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大賞を受賞したこの書籍を手に取ってみたが、図書館でも良かったかもしれない。文章の作成能力は高く、ユーモアもあり、なかなか面白い作品であっが、主人公の小言が読んでいてめんどくさく感じた。ちょっと重い場面や雰囲気を変えるための言葉を発することはアクセントになって良いと思うが、ずっと何か言っているので、ただ、くどい感じがした。
現役の弁護士が書いているというので、裁判や一般の人が知らない弁護士の苦労などを描きながら、謎を解いて欲しかった。最後が亡くなった人のICレコーダーによる自白で終わらせるのは、あまりにも性急で、粗雑な感じだった。
◇購入
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現役弁護士の作品。
だからこその臨場感や表現力は「買い」だが,
全体的な流れがイマイチ・・。
「あまり上手くない翻訳家が書いた文章」を読んでいるような印象が,随所に感じられた。
ストーリーは好きなのだが・・・。
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現役弁護士の先生が書かれた本であり、第10回(2011年) 『このミステリーがすごい!』の大賞受賞された作品です。法律についての知識があると一層楽しむことができる作品だと思います。主人公の皮肉発言がおもしろすぎます。
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読了、業務停止命令明けの弁護士で探偵をしている主人公のところに離婚調査を依頼する女が現れ。ハードボイルド風小説、主人公の粋なセリフはいいんだけどちょっとやりすぎな感はあるかなwww展開も読めなくて最後まで楽しく読んだんだけどあまりに後味が悪すぎるなぁ、誰も幸せになってないというか、個人的にはもう少し救いのある小説を読みたいかなって。でもキャラクターはいいし続編を読みたいです。
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国産ハードボイルド小説、酒、音楽、女と男の人が読むにはセオリー通りの要素を散りばめ、読み始めると引き込まれる作品でした。福岡が舞台になってるため、住んでいる僕としては感情移入しやすく、街をイメージすることができ面白かった。けど、展開のハラハラ感にちょっと物足りなさを感じ、フィナーレでぐいっとあがりきることがなかった。次の作品がでたら読みたいと思える作家さんです。
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ハードボイルド小説。ニヒルというより軽口ばかり叩く主人公だが、自分の信念に基づいて不利益でも突き通す生き方がハードボイルド。
また、女性を描写する言い回しもクール。原リョウの小説ほどスタイリッシュではないが、いい。
惜しむらくは、酒のシーンが軽すぎた。
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なんとなく鼻につく文体が好きになれない。だらだら長く、盛り上がりがない。作者も言っているが、火曜サスペンスのような展開。と悪いところばかり書いてしまいましたが、これだけの長編を書けるのはそのこと自体すごいのでしょう。
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誰よりも貧乏くじを引く分、誰よりも皮肉を飛ばすのをやめない弁護士が主人公のハードボイルド小説。協調性ゼロで、検察と司法の馴れ合いが気に入らず、しまいには懲戒をくらった弁護士が復帰後、かっての事件に再び巻き込まれるという話。自己の性分から警察に反抗し、余計に拘留されるあたり、マーロウっぽい。節々にチャンドラー小説の、とりわけ「長いお別れ」のオマージュが見られます。主人公はあきれるほど皮肉屋ですが、それも狙ってやってるのか、そうでないのかわからない節があり、シリアスなストーリーの中で、若干のオフビート感があり、痛快です。ラストがやや尻切れな気がしないでもないです。この終わり方でこその味わいもあるのでしょうが。
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こてこてのハードボイルド。
でもユーモアミステリーの線も狙っているのかと思うほど
拍子ぬけするところもある。
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主人公のニヒルぶりが、少しやりすぎなところがあったような。もう少しハードボイルドであって欲しかったです。
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ハードボイルド系はあまり好んで読みませんが、「このミス大賞」受賞作とのことで挑戦。
何人かの審査員の先生方がおっしゃっていましたが、全編にわたる「減らず口」がとても気になってしまい、ストーリーに入っていけませんでした。
最後20ページ程残して読むのを辞めてしまいましたが、後悔は全くないのはなんなんでしょう?
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全編を通して延々と続く減らず口、おやじギャグが全く合わなかった。
会話文だけならまだ許せたが、1人称の文体なので地の文まで減らず口のオンパレード。
また、情景描写がやたらと回りくどくて冗長で、3.4行ですむところを1ページ以上かけて表現している事もざらで展開が異常に遅い。
一応、法曹界の問題点を提起する、というテーマはあるみたいだが、文章が酷すぎて心に響くものが何もない。
正直、出版レベルに達していないのでは?と思った。
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”このミステリーがすごい!”大賞受賞。
なかなか本格的なハードボイルド。主人公の会話と生活は日本を離れてる!けど、義理と人情にもアツい・・・慣れないうちは読みにくいが世界観を楽しめれば。現実の法曹界の闇に迫る、現役弁護士新人作家。